小説「スター・ウォーズ アソーカ」が、2023年6月15日(木)にGakkenより邦訳版として刊行されます。
原書は2016年に刊行され、ニューヨーク・タイムズのベストセラーとなったヤングアダルト小説「Ahsoka」。原書の刊行から7年後、ついに邦訳となります!
著者はパドメ・アミダラを描いた小説「Queen’s Shadow」なども執筆したE.K.ジョンストン。
オーダー66の後のアソーカ・タノを描いたストーリー
「スター・ウォーズ アソーカ」は、「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」シーズン5 第20話「ジェダイの過ち」にてジェダイ・オーダーを離れた後から、「スター・ウォーズ 反乱者たち」でフルクラムとして反乱軍に協力するまでの間のアソーカ・タノのストーリーを描きます。
ジェダイ・オーダーと袂を分かち、オーダー66とそれに続く帝国の台頭の後、アウターリムの星々に身を隠すアソーカ・タノ。しかし、帝国の圧政に苦しむ人々を目にして、彼らを助けるために再び立ち上がることに。
「スター・ウォーズ 反乱者たち」で再登場して以来、アソーカ・タノが使用している白い光刃のライトセーバーを手に入れた経緯が描かれているなど、帝国の勃興期においてのアソーカをより深く知ることが出来る作品が、「スター・ウォーズ アソーカ」なのです。
2016年の原書刊行以降、「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」、また「スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ」といったアニメーション作品が発表される中で、「スター・ウォーズ アソーカ」と異なる描写や展開となっている部分もあります。
「クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」でのオーダー66の前後を描いたエピソードや、「テイルズ・オブ・ジェダイ」第6話「決意」において、小説とは矛盾する箇所があり、この点は本書が2016年に発表されたものであることを考慮して触れるべきかと思います。
特に「テイルズ・オブ・ジェダイ」第6話「決意」は、デイブ・フィローニによる「スター・ウォーズ アソーカ」のための概要を元にした同じストーリーであり、「スター・ウォーズ アソーカ」が「テイルズ・オブ・ジェダイ」第6話「決意」の原作とも言えるのです。
逆に、2023年8月にDisney+ (ディズニープラス)で独占配信されるオリジナルドラマシリーズ「アソーカ」は、同じ原題ですが原作でもノベライズでもなく、まったく異なる時代、ストーリーとなっていますのでご注意を。
とはいえ、この時期のアソーカ・タノを理解することで、ドラマシリーズ「アソーカ」もより楽しめることでしょう。
ジェダイを離れ、オーダー66でそのジェダイ・オーダーも滅び、揺らぐアソーカ・タノの心情を深く掘り下げているのは、映像ではなく小説という媒体ならではの楽しみ方と言えるでしょう。
「スター・ウォーズ アソーカ」は、上下巻(上巻216ページ・下巻200ページ)で定価は各1,430円。訳者は村上清幸。2023年6月15日(木)に上下巻同時発売予定です。
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