7月15日(金)からイギリス、ロンドンで開催されていた「スター・ウォーズ セレブレーションヨーロッパ 2016」が「Future Filmmaker Discussion & Closing Ceremony」にて閉幕し、この席上でハン・ソロスピンオフ映画で若きハン・ソロを演じる俳優がアルデン・エーレンライクであることが正式発表されたほか、「スター・ウォーズ エピソード8」などの今後の『スター・ウォーズ』映画についての情報が明かされました!
登壇したのは、「スター・ウォーズ エピソード8」監督のライアン・ジョンソン、ハン・ソロスピンオフ映画を監督するフィル・ロードとクリストファー・ミラー、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ、プロデューサーのキリ・ハート、ルーカスフィルム ストーリー・グループのパブロ・ヒダルゴ、ハン・ソロスピンオフ映画で主役を務めるアルデン・エーレンライク。
そして「スター・ウォーズ エピソード8」からはルーク役のマーク・ハミル、レイア役のキャリー・フィッシャー、フィン役のジョン・ボイエガも登場!
若きハン・ソロ役は、アルデン・エーレンライク!
まず、2018年5月25日に公開される「スター・ウォーズ アンソロジーシリーズ」第2作のハン・ソロスピンオフ映画で、若きハン・ソロを演じる俳優がアルデン・エーレンライクであることが正式発表されました!
これまで一部メディアでハン・ソロ役がアルデン・エーレンライクとなることが報じられていましたが、ルーカスフィルムが公式に発表するのは初めてのこと。しかも、アルデン・エーレンライク本人もステージに登場するというサプライズ発表となりました!
アルデン・エーレンライクの過去の出演作
アルデン・エーレンライクは、今年2016年公開のコーエン兄弟監督作『ヘイル、シーザー!』が最新の出演作。
キャリアをさかのぼると、2009年にフランシス・フォード・コッポラ監督・脚本・製作の『テトロ 過去を殺した男』で、ヴィンセント・ギャロ演じる主役のテトロの弟役を演じています。
また、フランシス・フォード・コッポラ作品では『Virginia/ヴァージニア』に出演したほか、ソフィア・コッポラ監督作の『SOMEWHERE』にも出演するなど、コッポラファミリーの作品によく出演しています。
フランシス・フォード・コッポラといえば、ジョージ・ルーカスとの親交も深い人物。この時は、まさかアルデン・エーレンライクが『スター・ウォーズ』スピンオフ映画でハン・ソロを演じることになるとは夢にも思わなかったのでは…
このほか、ウディ・アレン監督の『ブルージャスミン』、パク・チャヌク監督の『イノセント・ガーデン』といった名だたる名監督の映画に出演しており、エージェントが良いのか本人が良いのか、とにかく作品出演において良い選球眼をしているのが特徴的なフィルモグラフィーです。
アルデン・エーレンライクが見出されるきっかけになったのは、14歳の時に撮った短編映画をスティーブン・スピルバーグが気に入ったことだった、というエピソードもあるなど、とにかく名監督との縁が深い俳優!
アルデン・エーレンライクは、ハリソン・フォードとそっくりそのままという顔ではない印象ですが、若い頃のハリソン・フォードの鋭い眼差しに近い目を持っていると感じます。特に、眉毛から目元の付近が…「I see your eyes. I know your eyes.(by マズ・カナタ)」みたいな感じでしょうか。
ミレニアム・ファルコンでチューバッカとスクリーンテストも!
ハン・ソロ役に応募した3000人もの中から選ばれたアルデン・エーレンライクは、オーディションに6カ月間もの時間をかけたようで、ミレニアム・ファルコンに行けたことがオーディションで最高だったそうです!ミレニアム・ファルコンに行けるのは、最終選考者のみだったそうな。
また、アルデン・エーレンライクはミレニアム・ファルコンとチューバッカとともにスクリーンテストも実施しており、やはりオーディションではハン・ソロ役に必須なことを一通り試しているようですね…
このアルデン・エーレンライクが、ならず者で密輸屋の若きハン・ソロをどのように演じるのか?
世界中に多くのファンがいて、それぞれに思い入れがあるハン・ソロの若き日々を演じることは大変なプレッシャーだと思いますが、新しくもなじみのあるハン・ソロとなるのか、興味深いところです…
ハン・ソロスピンオフ映画は、 2017年1月~2月に撮影開始!
ハン・ソロスピンオフ映画の撮影は、2017年1月か2月に開始される予定!たくさんのドロイドや撮影セットが準備されるようです。
ハン・ソロスピンオフ映画のスタッフの多くは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の撮影スタッフとなるようで、フィル・ロードとクリストファー・ミラーにとっては初めてのイギリス人スタッフとの仕事となります。『ローグ・ワン』で培ったスタッフの経験が、次回作に活かされることになりそうです。
ハン・ソロスピンオフ映画を監督するフィル・ロードとクリストファー・ミラーは、この2日前にロンドンに着いたそうで、まだローレンス・カスダンとその息子であるジョン・カスダンとともに脚本の作業中であり、今この時にもまだ見ぬ物語が作られているかと思うとワクワクします…
『スター・ウォーズ』映画監督たちが 「エピソード8」、『ローグ・ワン』にカメオ出演!
ハン・ソロスピンオフ映画監督のフィル・ロードとクリストファー・ミラー、そして「スター・ウォーズ エピソード8」監督のライアン・ジョンソンは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にカメオ出演しているとのこと!
ライアン・ジョンソンは、デス・スターのオペレーターの役を演じているようです。
#RogueOne director Gareth Edwards in costume for #EpisodeVIII. -Future Filmmaker Panel #SWCE https://t.co/IJlrZoc8hs pic.twitter.com/JvKlZUTlIo
— Star Wars (@starwars) 2016年7月17日
そして、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』監督のギャレス・エドワーズは「スター・ウォーズ エピソード8」にカメオ出演!撮影現場とそんなに印象が変わらない、緑のジャケット姿のギャレス・エドワーズですが、一体どんなカメオ出演になるのか…
ちなみに、クリストファー・ミラーは『スター・ウォーズ/帝国の逆襲 特別篇』にもカメオ出演しているとのこと!当時、クリストファー・ミラーはILMのインターンに来ており、『帝国の逆襲 特別篇』のエキストラに加わることになったそうです。
ライアン・ジョンソン監督、「エピソード8」を語る
ライアン・ジョンソンはスピルバーグのようにカメラを動かす
まず、ライアン・ジョンソンが「スター・ウォーズ エピソード8」の監督に抜擢された理由として、キャスリーン・ケネディはライアン・ジョンソンの監督作を見てとても感銘を受けたそうで、撮影現場ではスティーブン・スピルバーグのようにカメラを動かす監督であると言っています。
スティーブン・スピルバーグと一緒に仕事をしていたキャスリーン・ケネディだからこそ言える、説得力のある発言ですね。
そんなライアン・ジョンソンの『スター・ウォーズ』との出会いの思い出は、父親と車で『スター・ウォーズ』を見に行ったこと。「これまでに見たことがないような、最高の映画を見に行くんだ」と父から言われて見に行ったそうです!
『三匹の侍』、『戦場にかける橋』、『頭上の敵機』が 「エピソード8」の参考に
「エピソード8」の製作中、ライアン・ジョンソンは映画観賞会を企画してなんと『三匹の侍』(!)や、『頭上の敵機』、ソビエトの映画『送られなかった手紙』、また『スター・ウォーズ』オリジナル・トリロジーでオビ=ワン・ケノービを演じたアレック・ギネスも出演している『戦場にかける橋』などを見たとのこと!
『三匹の侍』はライトセーバーでのチャンバラシーンに、『頭上の敵機』はドッグファイトに、『戦場にかける橋』はドラマ部分の参考にしたのでしょうか…
「エピソード8」は史上初めて前作から直結した映画になる
「スター・ウォーズ エピソード8」は、『スター・ウォーズ』映画で初めて前作から時間の間を空けずに直結した作品になるとのこと!
つまり、「エピソード8」は『フォースの覚醒』のラストシーンから描かれるということです。アク=トゥーで自身がかつて使っていたライトセーバーをレイから差し出されたルークは、一体何を語るのでしょうか…
また、「エピソード8」のオープニングクロールは『フォースの覚醒』のこれまでのあらすじが流れることになるのでしょうか…
「エピソード8」撮影中の写真も公開! ダフト・パンクのようなキャラクターが登場?
このトークパネルでは、「エピソード8」撮影現場の写真も紹介されました。
#StarWarsRebels' @Dave_Filoni visits the #EpisodeVIII set. -Future Filmmaker Panel #SWCE https://t.co/d9pDXJZ3Ey pic.twitter.com/3rxV1xfnCp
— Star Wars (@starwars) 2016年7月17日
こちらは「スター・ウォーズ 反乱者たち」で製作総指揮を務めるデイヴ・フィローニが撮影現場を訪問した時の模様。
また、大きなヘルメットの何者かがコクピットにいる後ろから撮影した写真も公開されたとのこと。
ライアン・ジョンソンは、このキャラクターが撮影現場にいる時はダフト・パンクをかけていたそうで、このキャラクターはダフト・パンクのあの印象的なヘルメットに似ているのかも知れません…
コクピットといえば、搭乗中のタイ・ファイターパイロットの写真も公開。このタイ・ファイターパイロットはライアン・ジョンソンのアシスタントのレオが演じているとのこと。
新キャスト、ケリー・マリー・トランはすごいらしい
「エピソード8」の新キャストとして発表されているアジア系アメリカ人女優のケリー・マリー・トランについて、ライアン・ジョンソンは「彼女は本当に特別な何かを持っている」と言っており、ファンに劇中のケリー・マリー・トランを見せたくてしょうがないということです。
いや、本当にこのケリー・マリー・トランが『スター・ウォーズ』ギャラクシーでどのようなキャラクターを演じるのか想像がつかないので、早く何かヒントになるようなものが見たいです…
『フォースの覚醒』のキャラクターは、 「エピソード8」でどうなる?
『フォースの覚醒』のキャラクターたちは、「エピソード8」でどのように描かれていくのか?
フィンを演じるジョン・ボイエガは、自身の地元であるロンドンでの「セレブレーション」に参加出来たことに興奮しつつ、フィンがとてもかっこ良く新しい方向に向かうことを明かしています。
ライアン・ジョンソンによると、『フォースの覚醒』は「信じられないほどの冒険の爆発」といった感じで、勢いのある冒険の幕開けを描いたものが「エピソード8」ではキャラクターの性格や彼らの挑戦について深堀をしていくものになるようです。
トークパネルの最後には、ルーク役のマーク・ハミルとレイア役のキャリー・フィッシャーがステージに登壇!キャリー・フィッシャーは犬のゲーリーを、マーク・ハミルは娘が飼っている犬のミリーを伴って、なぜかそれぞれペットの犬と共に現れることに…
「セレブレーション」は、 『スター・ウォーズ』40周年の2017年に続く…
「スター・ウォーズ エピソード8」については、『スター・ウォーズ』40周年のアニバーサリーイヤーである2017年4月13日~16日に、アメリカのフロリダで開催される「スター・ウォーズ セレブレーション 2017」で大きく取り上げられることになるので、今回はサブタイトルの発表やティーザー予告編の公開などもなく、この程度の発表となりました。
アルデン・エーレンライクが登壇したこともあり、全体的に「エピソード8」よりもハン・ソロスピンオフ映画の方が印象も強めでしたが、『ローグ・ワン』もさることながら来年2017年、再来年2018年公開の両作も待機しているこの状況が改めてスゴイ!
『スター・ウォーズ』40周年を祝う「セレブレーション」へと、この熱気は続いていきます…
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