コリン・トレボロウが、「スター・ウォーズ エピソード9」の監督を降板したことが正式に発表されました。
コリン・トレボロウは、日本では劇場未公開の長編映画デビュー作『彼女はパートタイムトラベラー』が数々の映画祭で注目を集め、2015年に長編映画2作目として『ジュラシック・ワールド』を監督。
そして、2015年8月には「スター・ウォーズ エピソード9」を監督することが発表されていました。
今年2017年には監督作「ザ・ブック・オブ・ヘンリー(The Book of Henry)」が公開されました。ただ、興行面/批評面ともに良い結果を残すことは出来なかったようです。
コリン・トレボロウ「エピソード9」監督降板の理由は
公式発表では、プロジェクトのビジョンが異なるという結論に達したということですが、コリン・トレボロウが「スター・ウォーズ エピソード9」の監督を降板することになった理由は何だったのでしょうか。
Varietyに情報源が示したところによると、今回の監督降板はコリン・トレボロウとスタジオの役員の間に脚本についての相違があり、これが要因となったということです。
また、HollyWoodReporterの情報源は、コリン・トレボロウとルーカスフィルム社長でプロデューサーのキャスリーン・ケネディとの間に衝突があったとしています。
「エピソード9」は、当然ながら『フォースの覚醒』以降の『スター・ウォーズ』新シリーズの中では最も準備期間があったはずの作品ですが、2016年末にレイア役で出演するはずだったキャリー・フィッシャーが逝去したことにより、今年に入ってもストーリーの見直しは余儀なくされていたようで、脚本に関する相違という理由は説得力を感じます。
3度目の『スター・ウォーズ』映画監督降板劇
ウォルト・ディズニー製作によるシリーズとなって以来、『スター・ウォーズ』映画の監督が降板するのはこれで3度目。
今年6月にはハン・ソロスピンオフ映画から当初監督していたフィル・ロードとクリストファー・ミラーが降板し、ロン・ハワードに交代したことも記憶に新しいところ。
2015年には、スピンオフ映画の監督に予定されていたジョシュ・トランクが降板となっています。
さすがに多過ぎですね…
長編監督デビュー作で鮮烈に登場し、大抜擢されたブロックバスター級のハリウッド超大作も成功させた監督を起用するという方程式が、ディズニー製作による『スター・ウォーズ』映画でおなじみになっていましたが、上記のほかに『ローグ・ワン』でもギャレス・エドワーズに代わりトニー・ギルロイによる大幅な再撮影が行われたことを考えると、そのほとんどの作品がクリエイティブ面でアクシデントが起きたわけで、これはなかなか難しいコンセプトだったのでしょう。
「エピソード9」新監督は?今後の制作はどうなる
コリン・トレボロウに代わる「スター・ウォーズ エピソード9」の監督は発表されていません。ハン・ソロスピンオフ映画の時には、監督降板の発表から2日後にロン・ハワードが就任することが発表されていましたので、もしかしたら近日中の発表となるのかも知れません。
おそらくですが、ハン・ソロスピンオフ映画でロン・ハワードが監督を引き継いだことを考えると、信頼・実績のある監督に任せるのではないかと思います。
「スター・ウォーズ エピソード9」の全米公開日は2019年5月24日の予定で、その撮影は2018年初頭から予定されていました。撮影開始までまだ時間があるとはいえ、スケジュール通りに進行するかも含めて今後の去就が注目されます。
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