『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の終盤のサプライズのひとつとして挙げられるのは、クラウド=ライダーズを率いるエンフィス・ネストがあのマスクを外し、自身の素顔を現すシーン。
ここでエンフィス・ネストを演じているのは、イギリス人女優のエリン・ケリーマンです。あの意外性と、勇ましさの中にあどけなさを残す彼女が気になってしまった方も多いはず。
そんなエリン・ケリーマンについて調べてみると、なんと『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が映画初出演作!映画デビュー作で『スター・ウォーズ』シリーズの実質的なメインの敵にあたる役柄(と書くと語弊があるかも知れませんが、作品を通して立ちはだかるキャラクターなので)のキャラクターを演じるとは…とても堂々としたものでした。
ところが、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』劇場パンフレットにはエリン・ケリーマンについて紹介されていない…
ますます気になってきたので、謎多き新星であるエリン・ケリーマンのプロフィールに迫ります。
エリン・ケリーマン プロフィール
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が映画初出演
エリン・ケリーマンは、エリン・マエ・ケリーマン(Erin Mae Kellyman)として1998年に誕生。誕生日が不明なので正確なところはわからないのですが、年齢は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公開時点で19歳になるようです。
上述のように、エリン・ケリーマンは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が映画初出演作であり、これ以前にはTVドラマに出演していました。
キャリアをスタートしたのは、2015年~2016年にシリーズが放送されていたイギリスのTVドラマ「Raised by Wolves」のキャシー役。
この「Raised by Wolves」の最初のシリーズは、各エピソードの平均視聴者数が130万人となり、放送したチャンネル4の2015年のコメディの中で2位を記録しました。さらに2017年にはアメリカでのリメイクが発表されるなど、人気を博したようです。
そんなエリン・ケリーマンの「Raised by Wolves」の出演シーンのクリップも見られます。赤毛とキュートなそばかすの姿は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』出演時とほぼ変わらない印象ですが、現代劇にもマッチしています。
2016年には「The Coopers vs the Rest」に、2017年は「Uncle」シーズン3 第4話「2:27」に出演。この次の出演作が、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』となるのだから驚き!ケリー・マリー・トランの方が芸歴も出演本数も多いですが、キャリアとしては近い感じで、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』においての「明日のスター」枠といったところでしょうか。
エリン・ケリーマンの次回作は「レ・ミゼラブル」 エポニーヌ役を演じる
そんなエリン・ケリーマンの次回作は、BBCで来年2019年に放映される「レ・ミゼラブル」。全6回のこのミニシリーズで、エリン・ケリーマンはエポニーヌ役を演じます。
「レ・ミゼラブル」というと映画ファンの方々には2012年公開のトム・フーパー版がピンと来やすいかと思いますが、こちらではサマンサ・バークスが演じていた役柄であるエポニーヌ。
幼少期はコゼットをいじめていたものの、大人になってからはコゼットに惹かれるマリウスに報われない片想いをするという重要なキャラクターで、日本のミュージカルでも本田美奈子、坂本真綾(パドメの日本語吹替声優)、笹本玲奈、知念里奈、昆夏美、平野綾などが演じており、ソロ曲の「オン・マイ・オウン」も有名。
ただ、BBC版「レ・ミゼラブル」はミュージカルの楽曲は使用せず、あくまでヴィクトル・ユーゴーの小説を原作にした作品となるようです。
面白いのは、ジャン・バルジャンを追う警官のジャベール役に「スター・ウォーズ 反乱者たち」でエージェント・カラスの声を演じたデヴィッド・オイェロウォがキャスティングされていること!エンフィス・ネストとカラス、まさかの「反乱者」同士が共演するとは…
エリン・ケリーマンとSNSアカウント
エリン・ケリーマンは、現在は一般のファンが閲覧出来るSNSアカウントを持っていないようです。
つい先日まで、エリン・ケリーマンの名前を用いたインスタグラムアカウント(@erinkellymanofficial)があり、プライベートと思われる写真や、撮影中の一コマ、そして『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公開後は自身がエンフィス・ネストを演じていること、ファンからのエンフィス・ネストのイラストなどをアップしていましたが、現在は削除され見ることが出来ません。
エリン・ケリーマンの母であるルイズ・ケリーマンはTwitterアカウントを持っており、2016年末にはエリン・ケリーマンの画像も掲載していたようですが、現在は非公開アカウントとなっています。
あまり明かされていないプロフィールに加えて、SNSの発信も行っていないため、現在の同年代の女優としてはよりミステリアスな印象を受けます。出演作が多く見られる時を楽しみにしておきましょう。
エンフィス・ネストは「ゲーム・オブ・スローンズ」から インスピレーションを得た
エリン・ケリーマンが演じたエンフィス・ネストは、TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でメイジー・ウィリアムズが演じたアリア・スタークからインスピレーションを得たキャラクターであると、脚本のジョン・カスダンはTwitterで語っています。
Thank the incomparable @Maisie_Williams 'cause we knew wanted a character in Star Wars that at least ASPIRED to be, like, a fraction as bad-ass as ARYA STARK. https://t.co/CTf7pi3Xit
— Jon Kasdan (@JonKasdan) 2018年6月1日
「ゲーム・オブ・スローンズ」はキャストが多く出演していたり、製作総指揮を務めたデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが『スター・ウォーズ』新シリーズの製作と脚本を担当するなど、スタッフ/キャストの共通性があるだけではなく、作品自体にも多くのインスピレーションを与えているシリーズであることを改めて認識させられます。
小説でエンフィス・ネストと 『ローグ・ワン』のあの人のつながりが描かれる!
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で、反乱運動の始まりの人物であることが示されたエンフィス・ネスト。演じたエリン・ケリーマンのこれからの活躍とともに、今後の『スター・ウォーズ』ギャラクシーで彼女のストーリーがさらに描かれることを期待したいところです。
早速、9月4日(火)にアメリカで発売される『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ノベライゼーション(小説)では、ハン・ソロからコアクシウムを受け取った後のエンフィス・ネストの動向という、映画では描かれなかったシーンが収められています。
以下には、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のノベライゼーションの内容が含まれています。
先行公開された小説の一部では、エンフィス・ネストがコアクシウムを渡したのはソウ・ゲレラであることが描かれています!エンフィス・ネストとソウ・ゲレラがつながっていたとは…ハンたちがケッセル・ランによってギリギリのところで運び込み、精製されたコアクシウムは、エンフィス・ネストと敵を同じくするパルチザンを増強させることになったようです。
そして、ソウ・ゲレラに同行していたのは11歳のジン・アーソ!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』オープニングから3年後、ジン・アーソはエンフィス・ネストと出会っていたのです…「スター・ウォーズ・アンソロジーシリーズ」が、ここでつながった!
いずれもミステリアスなエリン・ケリーマンとエンフィス・ネストですが、それぞれの今後に注目していきたいと思います。
コメント
検証ありがとうございましたNYC house