ウォルト・ディズニー・カンパニーの投資家向け発表会「Disney Investor Day 2020」が現地時間12月10日(木)に配信され、今後数年間に予定されている『スター・ウォーズ』新作映像作品について発表されました!
発表会で言及されたのは『スター・ウォーズ』の新作は11タイトルで、しかもこのうち6タイトルについては今回初めて製作発表された作品!
さらに、映画は2作品に対して、Disney+ (ディズニープラス)配信作品は9作品と、ウォルト・ディズニー・カンパニーの動画配信への注力が実感出来るものとなっています。
非常に多くのタイトルが発表となりましたが、これは今後数年間に渡ってのもの。投資家向けの発表会という性質上、今後の事業計画を明らかにすることで投資を集めるというものなので、将来のプロジェクトを多く発表して経営の見通しをアピールする狙いがあるのでしょう。
今回発表された今後の新作『スター・ウォーズ』について、映画とディズニープラス配信作品のラインナップは以下の通り。
【映画】
- Rogue Squadron(ローグ中隊)(2023年公開)
- タイカ・ワイティティ監督作(タイトル未発表)
【ディズニープラス配信作品】
- スター・ウォーズ:バッド・パッチ(2021年配信)
- Star Wars: Visions(スター・ウォーズ:ビジョンズ)(2021年配信)
- Andor(アンドー)(2022年配信)
- Obi-Wan Kenobi(オビ=ワン・ケノービ)
- Rangers of the New Republic(新共和国のレンジャーたち)
- Ahsoka(アソーカ)
- Lando(ランド)
- The Acolyte(ザ・アコライト)
- A Droid Story(ア・ドロイド・ストーリー)
各作品について、今回発表された概要をご紹介します。
新作『スター・ウォーズ』映画
ローグ中隊(Rogue Squadron)
『スター・ウォーズ』新作映画の次回作となるのは、「ローグ中隊(Rogue Squadron)」!
ローグ中隊は、ヤヴィンの戦いでのレッド中隊の生き残りであるルーク・スカイウォーカーとウェッジ・アンティリーズによって即席で作られた宇宙戦闘機中隊。『帝国の逆襲』では、ホスの戦いにてスノースピーダーで出撃し、帝国軍の攻撃を食い止めようとしました。
その名前の由来は、正史(カノン)においては『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にてデス・スター設計図を盗み出すことに成功したチーム「ローグ・ワン」から名付けられています。
「ローグ中隊(Rogue Squadron)」は、未来の時代の銀河における新世代の宇宙戦闘機パイロットのストーリーになるということで、もしかしたらまだ描かれていない未来を舞台に、伝説的なローグ中隊の名を継ぐ部隊の物語になるのかも知れません。
「ローグ中隊(Rogue Squadron)」は『ワンダーウーマン』のパティ・ジェンキンス監督作で、2023年のクリスマスシーズンに公開!今は苦難の時代ですが、あと3年待てば『スター・ウォーズ』映画が見られる!
パティ・ジェンキンスのアカウントでは、本作への参加を発表する動画が公開。宇宙船のドッグファイトを映していないのに感じる躍動感と、動画の最後に注目!
タイカ・ワイティティ監督作
2020年5月に発表された、タイカ・ワイティティが監督と共同脚本を務める『スター・ウォーズ』新作映画も、現在開発中とのこと!
新作『スター・ウォーズ』ディズニープラス配信作品
「スター・ウォーズ:バッド・パッチ」
現在Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」に登場の不良分隊、バッド・パッチと呼ばれるエリート・クローン・コマンドー部隊「クローン・フォース99」を主役に据えたアニメシリーズ「スター・ウォーズ:バッド・パッチ」の映像も公開!
クローン戦争が終わり、共和国が帝国に変貌した後の時代の「クローン・フォース99」が傭兵としてのミッションに身を投じながら、戦争が終わり彼ら自身の新たな目的を模索する姿が描かれます。彼らはかつての兄弟であるクローン・トルーパーを相手に戦わなければならない模様です…
「クローン・ウォーズ」は完結したとはいえ、正統な続編と言えそうです。
「Star Wars: Visions(スター・ウォーズ:ビジョンズ)」
日本のアニメクリエイターにより作られる短編アニメシリーズ「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の製作も発表!アンソロジー形式での10作のシリーズになるということで、2021年にディズニープラスにて配信。
日本のアニメーションは、『スター・ウォーズ』をどのように描くのか…
Star Wars: Visions, an Original Series of animated short films, celebrates the @StarWars galaxy through the lens of the world’s best Japanese anime creators. Coming in 2021 to @DisneyPlus. pic.twitter.com/lmCZGSHEhY
— Star Wars (@starwars) December 10, 2020
「Andor(スター・ウォーズ:アンドー)」
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のキャシアン・アンドーが主人公のシリーズタイトルは「Andor(アンドー)」!2022年にディズニープラスで配信で、シズルリール(主にビジネス向けに作品の雰囲気を伝える映像)が公開されました!
ディエゴ・ルナがもちろんキャシアン・アンドーを演じるほか、ステラン・スカルスガルド、アドリア・アルホナ、フィオナ・ショウ、デニス・ゴフ、カイル・ソーラーが出演、そしてジュネヴィーヴ・オライリーがモン・モスマを再演することが発表されました!
「Obi-Wan Kenobi(スター・ウォーズ:オビ=ワン・ケノービ)」
ユアン・マクレガーが再演するディズニープラス配信作品「Obi-Wan Kenobi(オビ=ワン・ケノービ)」に、ヘイデン・クリステンセンがダース・ベイダー役で出演すると発表!『エピソード3/シスの復讐』の10年後が舞台となります。
Hayden Christensen returns as Darth Vader, joining Ewan McGregor in OBI-WAN KENOBI. The Original Series begins 10 years after the dramatic events of Revenge of the Sith, and is coming to #DisneyPlus. pic.twitter.com/9WR2npRUkk
— Star Wars (@starwars) December 10, 2020
監督は、「マンダロリアン」シーズン1でエピソード監督を務めたデボラ・チョウ。
「Rangers of the New Republic(レンジャーズ・オブ・ザ・ニュー・リパブリック)」
「Rangers of the New Republic(レンジャーズ・オブ・ザ・ニュー・リパブリック)」は、「マンダロリアン」と同じ時代設定の新作『スター・ウォーズ』シリーズで、ジョン・ファヴローとデイヴ・フィローニが製作総指揮を務める、新共和国のレンジャーたちを描いた作品。
Rangers of the New Republic, a new Original Series set within the timeline of #TheMandalorian is coming to #DisneyPlus. pic.twitter.com/HxAumWruMX
— The Mandalorian (@themandalorian) December 10, 2020
未来の物語と、映画の物語での出来事が交差する作品になるとのこと。新共和国が樹立され、銀河各地に平和をもたらすため戦う人々の物語となるのでしょうか…
「Ahsoka(スター・ウォーズ:アソーカ)」
「マンダロリアン」と同じ時代設定のもうひとつの新作『スター・ウォーズ』シリーズは、「Ahsoka(スター・ウォーズ:アソーカ)」!
ロザリオ・ドーソン主演により、アソーカ・タノが主人公のドラマがディズニープラスで配信です!
Ahsoka, a new Original Series, starring @RosarioDawson and set within the timeline of #TheMandalorian is coming to #DisneyPlus. pic.twitter.com/SH78By0Id3
— The Mandalorian (@themandalorian) December 10, 2020
「クローン・ウォーズ」でのアソーカ・タノの誕生から立ち合っているデイヴ・フィローニが、脚本を担当します。リミテッドシリーズということなので、長編シリーズというわけではないようです。
「Lando(ランド)」
ランド・カルリジアンが主人公の「ランド」が、ディズニープラスで配信されることも発表!Netflixのドラマ「親愛なる白人様」の製作を手掛けたジャスティン・シミエンが企画開発の初期段階で作業中。
「The Acolyte(ザ・アコライト)」
Netflixのドラマ「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」の制作陣の1人であるレスリー・ヘッドランドがショーランナーとなり、脚本、製作総指揮を務める新作『スター・ウォーズ』シリーズは、「The Acolyte(ザ・アコライト)」と発表!
来年2021年から、小説、コミック、子ども向け書籍の複数の書籍ジャンルにて展開される、『エピソード1/ファントム・メナス』の200年前の銀河共和国とジェダイ・オーダーが栄華を極めていた時代であるハイ・リパブリックの末期を舞台に、銀河の影の秘密とダークサイドの力の台頭を描くミステリースリラー!
「A Droid Story(ア・ドロイド・ストーリー)」
ルーカスフィルム・アニメーションとILMのタッグにより、R2-D2とC-3POが新たなヒーローを案内するディズニープラス配信のアドベンチャー映画「ドロイド・ストーリー(A Droid Story)」の製作も発表!
これまで発表されていた新作『スター・ウォーズ』の行方
今回の発表で気になるところは、3年前から発表されていた『最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督による新たな『スター・ウォーズ』三部作について、何も触れられていないこと!
このプロジェクトはまだ先の話のため発表をしていないのか、それとも…
また、2019年の時点では2027年までのスケジュールとして、2022年、2024年、2026年に「ゲーム・オブ・スローンズ」の製作総指揮を務めたデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが脚本を担当する新作『スター・ウォーズ』映画が公開される予定でしたが、こちらはキャンセルとなってしまいました。
デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスの作品については、脚本担当を変更するというだけではなく、企画ごと別物になってしまったのでしょうか…
「ローグ中隊(Rogue Squadron)」については三部作などのシリーズとなるのか、単独作となるのかなど今回発表されておらず、今後の発表に注目です。
その他のルーカスフィルム作品
その他、ルーカスフィルム作品では『インディ・ジョーンズ』新作映画が、『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールド監督、ハリソン・フォード主演で2021年の春の終わりに撮影を開始し、2022年7月に公開!
また、『ウィロー』新作シリーズをディズニープラスで配信することも発表されており、主演にワーウィック・デイヴィスがカムバック、前作映画監督のロン・ハワードが製作総指揮を務め、『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウが監督!2022年に配信されます。
コメント
動画の中で、キャスリーンさんがタイカ・ワイティティ監督の作品について説明するときの背景の宇宙に、ひし形の物体がありました。
これは、Dawn of the jedi into the void というジェダイ勃興期を描いた小説のカバーに描かれていたものと似ています
ゲームオブスローンズの二人は、「最後のジェダイ」に登場した、モザイク画の最初のジェダイを掘り下げる、と噂されていました…
もちろん全部憶測ですが、もしかして、その企画が流用されたのかも、と妄想してワクワクしてしまいます…
これからもSWが楽しみです
ウェブログさん、よいお年を!
来年も記事を楽しみにしてます♪
>田中さん
確かに動画中の背景に、クリスタル状の物体が描かれていますね…
イメージ上のものなのか、どうなのでしょうか…!
年内、まだ記事を公開するかと思いますが(笑)、ありがとうございます!
来年も引き続きご覧頂けますとうれしいです!