シネマトゥデイより。
アップルコンピュータの創業者、スティーブ・ジョブズが逝去したことを受けて、ジョージ・ルーカスが声明を発表しています。
スティーブ・ジョブズとジョージ・ルーカスをつなぐ縁は、『トイ・ストーリー』など数々の名作CGアニメを作りだしたピクサーにあります。
スティーブ・ジョブズが買収した ルーカスフィルム・コンピュータ部門が後のピクサーに
スティーブ・ジョブズは、アップルから離れていた時期にルーカスフィルム・コンピュータ部門を買収。当時のルーカスフィルム・コンピュータ部門は、ILMを補佐してアナログでは実現不可能なCG映像を作り上げるために設立され、『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』を手掛けていました。しかし、スタッフは当初からマンガ映画の3D化を目指しており、厄介者扱いに。
その後、ジョブズに買収されたルーカスフィルム・コンピュータ部門はピクサーとなり、ジョブズ自身がCEOとなりました。『トイ・ストーリー』の成功後、今度はディズニーがピクサーを買収しジョブズはディズニーの筆頭株主になり取締役にも就任、以降もピクサーは多くの作品を生み出しています。
ジョージ・ルーカスのコメント
ジョージ・ルーカスは声明の中で、「普段、人々がただ表層的に受け入れてしまうような物事でも、スティーブは常に本質を見極め、そのビジョン実現のため、決して妥協しなかった。彼の見出した素晴らしい才能や創造してきたものは、これから何年も、人々によって語り継がれて行くだろう」とコメントしています。
ピクサーの他にも、映像制作現場や映画ビジネスの様々な場所で役に立つ製品を作り出したスティーブ・ジョブズは、映画にも多大な功績を残しました。iTunesの映画配信は、映画を見る場所を格段に広げ、見る人、作る人の両方に新たな価値を作っています。
スティーブ・ジョブズが残したものは、これからもエンタテイメント界に大きな影響を与えていくでしょう。ご冥福をお祈りします。
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