「スター・ウォーズ アンソロジーシリーズ」第2作のハン・ソロスピンオフ映画の主要撮影が、2月20日(月)にイギリス・ロンドンのパインウッドスタジオにてスタートしました。
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の前の時代を舞台に、ハン・ソロとチューバッカの冒険、そしてランド・カルリジアンとの初期のエピソードを描いた「スター・ウォーズ アンソロジーシリーズ」第2作の撮影が、いよいよ始まりました。
Han
First
Shot pic.twitter.com/KReR6rgKFT— Chris Miller (@chrizmillr) 2017年1月30日
監督のクリス・ミラーは、1月31日に自身のTwitterアカウントにてカチンコの写真をアップ。「Han First Shot」という『スター・ウォーズ』ファンおなじみの「ハンとグリード、どっちが先に撃ったか問題」をネタにしたテキストでしたが、主要撮影はその後だったようです。
また、このツイートによってハン・ソロスピンオフ映画のワーキングタイトル(制作時の仮タイトル)が「RED CUP」であることも判明。
この「RED CUP」の元ネタは、「SOLO」という赤いプラスチックカップのブランドから来ています。
撮影にあたり、ハン・ソロ役のアルデン・エーレンライク、チューバッカを演じるヨーナス・スオタモ、ランド・カルリジアン役のドナルド・グローバー、そして役柄はまだ不明なエミリア・クラーク、ウディ・ハレルソン、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、そしてクリス・ミラーとフィル・ロード両監督が、ミレニアム・ファルコンのコクピットに勢揃いした写真が公開されました。
新たに公式発表された ハン・ソロスピンオフ映画のキャスト
さて、上記でサラっと書いてしましましたが今回のハン・ソロスピンオフ映画の撮影開始の発表によって、ヨーナス・スオタモ、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、タンディ・ニュートンの3名の新たなキャストが公式発表されました。
ヨーナス・スオタモ
チューバッカを演じるヨーナス・スオタモは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にてすでにチューバッカ役のピーター・メイヒューのボディダブルを担当し、足が悪いピーター・メイヒューが参加出来ないシーンの撮影に活躍していました。
身長2メートル10センチ(!)のヨーナス・スオタモは、フィンランド出身の1986年生まれの30歳。ペンシルバニア州立大学でプレーしたバスケットボール選手であり、大学では映画についても学んでいたとのこと。
ピーター・メイヒューとともに『フォースの覚醒』の制作に参加したことで、直々にチューバッカの演技を学び、これから制作される『スター・ウォーズ』における二代目チューバッカを襲名することになるのでしょう。
I'm ecstatic. It's official. And here is my statement to this terrific piece of news https://t.co/a1DPsNDb2P pic.twitter.com/r4EUZ2r17V
— Joonas Suotamo (@JoonasSuotamo) 2017年2月21日
ヨーナス・スオタモは自身のTwitterアカウントにて、チューバッカを演じることに対してファンや周囲のスタッフ、そしてピーター・メイヒューに感謝のコメントを表明しています。
今後、マスクを着用する『スター・ウォーズ』キャラクターは、このように新世代の二代目のキャストへと継承していくことになるのだと思います。
フィービー・ウォーラー=ブリッジ
フィービー・ウォーラー=ブリッジは、1985年生まれ(31歳)のイギリス人女優で、映画では『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』、『フォースの覚醒』でアンカー・プラットを演じたサイモン・ペッグ主演の『マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』に出演。
TVドラマでは、Amazonによる「フリーバッグ」、「ブロードチャーチ~殺意の町~」、「クラッシング」に出演しています。
Varietyは、フィービー・ウォーラー=ブリッジのハン・ソロスピンオフ映画での役どころは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』におけるK-2SOのような重要なポジションのCGIキャラクターであろうと報じています。
タンディ・ニュートン
前述のミレニアム・ファルコンのコクピットでの集合写真には写っていませんが、タンディ・ニュートンの出演も発表されています。
タンディ・ニュートンは、『ミッション:インポッシブル2』にてヒロインのナイア・ホールを演じたほか、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『シャンドライの恋』にて主演を務めています。
また、ポール・ハギス監督の『クラッシュ』では、英国アカデミー賞 助演女優賞を受賞。最近では、TVドラマ「ウエストワールド」に出演。
タンディ・ニュートンが演じるのは「ハン・ソロの妻」サナ・ソロ?
タンディ・ニュートンがキャスティングされたことを知った時に連想したキャラクターは、最近の正史(カノン)のスピンオフに登場するサナ・ソロ。
サナ・ソロはハン・ソロの妻であると主張し、銀河中でハン・ソロを追い掛ける褐色の肌を持つ女性で「スター・ウォーズ:スカイウォーカーの衝撃」、「スター・ウォーズ:ナー・シャッダの決斗」といったコミックシリーズに登場します。
これらのコミックは『エピソード4/新たなる希望』と『エピソード5/帝国の逆襲』の間のストーリーであり、『エピソード4/新たなる希望』の前の時代を描くハン・ソロスピンオフ映画でこのトラブルの起源が描かれても、時代設定としてはおかしくなさそう。コミックと映画のクロスオーバーはあるのか?
ハン・ソロスピンオフ映画 主要スタッフ一覧
また、「スター・ウォーズ アンソロジーシリーズ」第2作のハン・ソロスピンオフ映画の主要スタッフも発表されました。
■脚本:ローレンス・カスダン、ジョン・カスダン
■製作:キャサリーン・ケネディ、サイモン・エマニュエル、アリソン・シェアマー
■共同製作:キリ・ハート、スーザン・タウナー、ウィル・アレグラ
■製作総指揮:ローレンス・カスダン、ジェイソン・マクガトリン
既報の通り、『帝国の逆襲』、『ジェダイの帰還』、『フォースの覚醒』で脚本を務めたローレンス・カスダンと、その息子のジョン・カスダンがハン・ソロスピンオフ映画の脚本を担当。
■撮影監督:ブラッドフォード・ヤング
■編集:クリス・ディケンズ
■SFXスーパーバイザー:ドミニク・トゥオヒー
■VFXスーパーバイザー:ロブ・ブレドウ
■アクション・デザイン:ブラッド・アラン
■クリーチャー&ドロイドFXクリエイティブ・スーパーバイザー:ニール・スキャンラン
■プロダクション・デザイナー:ニール・ラモント
■共同衣装デザイン:デイブ・クロスマン、グリン・ディロン
■プロップマスター:ジャミー・ウィルキンソン
■ヘアメイク:リサ・トンブリン
■メイク:アマンダ・ナイト
■キャスティング監督(イギリス):ニナ・ゴール
■キャスティング(アメリカ):ジャンヌ・カーシー
これまでに『スター・ウォーズ』映画に携わったスタッフはもちろん、新たに参加するスタッフもいますが、注目したいのは撮影監督のブラッドフォード・ヤング。
ブラッドフォード・ヤングは、日本では5月19日(金)に公開される『メッセージ』で第89回アカデミー賞撮影賞にノミネートされました(惜しくも受賞は逃しました)。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が示したように、「スター・ウォーズ アンソロジーシリーズ」はスピンオフなだけに『スター・ウォーズ』サーガの映画的な文法に縛られることなく表現することが出来ます。『ローグ・ワン』でも撮影の力は大きく見受けられたので、ハン・ソロスピンオフ映画でも本作ならではの方法で新たに表現される『スター・ウォーズ』に期待したいところです。
『最後のジェダイ』の半年後に次の 『スター・ウォーズ』公開という驚愕のスケジュール
『スター・ウォーズ』ハン・ソロスピンオフ映画にウディ・ハレルソンが出演決定!のエントリーでご紹介したハン・ソロスピンオフ映画が2018年12月に公開延期となる噂ですが、今回のStarWars.comからの発表では2018年5月25日公開とされています。
撮影開始から1年3カ月後に公開というなかなかすごいスケジュールですし、改めて『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』公開の半年後に次の『スター・ウォーズ』が公開されると考えると、興奮と忙しさで目が回りそうです!
そして、撮影が始まり、あと1年あまりで公開されるというのにまだ正式タイトルが発表されておらず、「untitled Han Solo Star Wars Story」という仮称のままなのも…正式タイトルが発表されていないのは、何かあるのでしょうか。
コメント
サナ・スタロスですか…だとするとソウ・ゲレラに引き続き日本だけ盛り上がらないパターンに…
サナ・ソロの可能性も。。。
「スカイウォーカーの衝撃」、「ナー・シャッダの決斗」など他ののアメコミを中古で売ろうと思ってたけど、この記事を読んで思い止まりました。情報ありがとうございます。
>おいら♪♪さん
カノン(正史)のスピンオフは、今後の新作映画に
つながる可能性があるので見逃せないですよね!