2025年4月18日(金)~4月20日(日)に幕張メッセで開催される「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」。
いよいよ開催も近づいてきましたが、日本では17年ぶり2度目の開催となるこの「スター・ウォーズ セレブレーション」について、改めてその歴史について振り返ってみます。
ファンによる祝典
「セレブレーション(Celebration)」とは、祝賀・祝祭・祝典といった意味の言葉です。その名の通り、「スター・ウォーズ セレブレーション」はもともとお祝いをするイベントとしてはじまりました。
今は「スター・ウォーズ セレブレーション」といえば、「セレブレーション ステージ」配信による新作情報の解禁イベントという印象が強いと思いますが、その根底にあるのはファンがお祝いをする場となります。
「スター・ウォーズ セレブレーション」の歴史
これまでに開催された「スター・ウォーズ セレブレーション」の年表です。これまでに15回、アメリカ、イギリス、ドイツ、そして日本の世界4ヵ国で開催されています。
- 1999年 セレブレーション(アメリカ・デンバー)
- 2002年 セレブレーションⅡ (アメリカ・インディアナポリス)
- 2005年 セレブレーションⅢ (アメリカ・インディアナポリス)
- 2007年 セレブレーションⅣ (アメリカ・ロサンゼルス)
セレブレーション ヨーロッパ(イギリス・ロンドン) - 2008年 セレブレーション ジャパン(日本、幕張)
- 2010年 セレブレーションⅤ (アメリカ・オーランド)
- 2012年 セレブレーションⅥ (アメリカ・オーランド)
- 2013年 セレブレーションヨーロッパⅡ (ドイツ・エッセン)
- 2015年 セレブレーション アナハイム 2015 (アメリカ・アナハイム)
- 2016年 セレブレーション ヨーロッパ 2016 (イギリス・ロンドン)
- 2017年 セレブレーション オーランド 2017 (アメリカ・オーランド)
- 2019年 セレブレーション シカゴ 2019 (アメリカ・シカゴ)
- 2022年 セレブレーション アナハイム 2022 (アメリカ・アナハイム)
- 2023年 セレブレーション ヨーロッパ 2023 (イギリス・ロンドン)
- 2025年 セレブレーション ジャパン 2025 (日本、幕張)
第1回「スター・ウォーズ セレブレーション」
1999年4月に行われた第1回目の「スター・ウォーズ セレブレーション」は、16年ぶりの新作映画『エピソード1/ファントム・メナス』の公開を、ファンが一緒に祝えるイベントを行いたいということでルーカスフィルムが開催したものでした。
つまり新作の公開直前に、ファンみんなでお祝いしようというものだったわけです。また、この「セレブレーション」は、1987年に行われた「10周年記念コンベンション」以来となるファンイベントでして、ここから数えると12年ぶりでした。
今でこそ、蛇口をひねれば新作『スター・ウォーズ』が出てくるというくらいの頻度と量で、映画こそないもののドラマシリーズ、アニメ、コミック、小説、ゲームなどと様々な媒体で新作が発表され続けていますが、当時のファンの飢餓感を考えれば、新作映画もあって、ファンがお祝いできるイベントもあるというのは夢のようだったのではと思います。
会場は、デンバーにあるウィングス・オーバー・ザ・ロッキーズ・ミュージアム構内。悪天候であたりがぬかるみのようになりながらも、ライブイベントやコンサート、ゲストの登壇や撮影の舞台裏を見せる展示、新作の初公開カットの上映、ライセンシー企業のブースなどがあったということで、すでに「スター・ウォーズ セレブレーション」の原型が出来ていました。
プリクエル・トリロジー公開の祝典と、アメリカ以外の国々での開催
そして2002年に『エピソード2/クローンの攻撃』、2005年に『エピソード3/シスの復讐』と、新作映画公開直前に「セレブレーションⅡ」、「Ⅲ」を開催。映画に合わせての3年おきの開催です。
プリクエル・トリロジーの公開終了後は『スター・ウォーズ』公開30周年を記念して、2年後の2007年に「セレブレーションⅣ」が開催されました。ここでもお祝いというコンセプトは変わっていないわけですね。
さらに同じ2007年には「セレブレーション ヨーロッパ」がイギリスで開催され、これが初めてアメリカ国外で開催された「セレブレーション」となりました。
『スター・ウォーズ』はイギリスでも撮影されているので、アメリカ以外では英語圏ですし初の海外開催を行うには適した場所だと思いますが、これで世界中にファンを持つ『スター・ウォーズ』だからこそ、「スター・ウォーズ セレブレーション」はアメリカ以外でも開催出来ると証明されます。
翌年2008年には、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」が初のアジア太平洋地域での開催ということで千葉県・幕張メッセで開催されます。英語圏以外も初ということで、こうして「セレブレーション」の歴史を振り返るとかなり異色な開催地です。

2008年7月に開催された「スター・ウォーズ・セレブレーション・ジャパン」のカテゴリーです。
『スター・ウォーズ』の日本公開30周年記念ということでお祝いしつつ、劇場版「クローン・ウォーズ」という新作も公開間近での開催となりました。幕張メッセで熱い夏の3日間を過ごした方もいらっしゃることでしょう。
続く「セレブレーションⅤ」と「セレブレーションⅥ」は2年おきに開催され、『帝国の逆襲』の30周年を記念し、六部作の3D版の劇場公開という発表もありました。
新作情報解禁と、配信・SNS時代の「セレブレーション」
「セレブレーションⅥ」の開催後、ウォルト・ディズニー・カンパニーはルーカスフィルムを買収。
2013年のドイツ開催「セレブレーション ヨーロッパⅡ」を挟んで、『フォースの覚醒』で再び新作映画が公開されることになった2015年以降、「セレブレーション アナハイム 2015」からは毎回会場を変えながら、新作映画の最新情報の解禁の場という位置付けが強くなり、スタッフ・キャストが集まり新映像を公開することが定番となりました。

SNSとインターネットでの動画配信の発達により、主要なトークパネルをリアルタイムで情報発信することが可能になり、現地だけではなく世界中のファンが同時にその興奮を楽しめるものになったことも「スター・ウォーズ セレブレーション」史を振り返る上で重要な点でしょう。
コロナ禍を越えた「セレブレーション」、そして日本へ
スカイウォーカー・サーガ最終作の『スカイウォーカーの夜明け』の公開前の2019年の「セレブレーション シカゴ」の後、次回は2020年にアナハイムでの開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大によって中止となり、2年挟んで2022年に「セレブレーション アナハイム」が開催。続いて、2023年はヨーロッパで7年ぶりの開催となる「セレブレーション ヨーロッパ 2023」が行われました。
そして、ついに2025年4月18日(金)~20日(日)までの3日間、17年ぶりに「スター・ウォーズ セレブレーション」が日本で2度目の開催となるわけです!
実に26年の歴史を持つ「スター・ウォーズ セレブレーション」。16回の開催のうち、日本での開催は2回のみ。大半が日本国外での開催のイベントである中で、日本のファンは移動や荷物の運搬、宿泊などに大きなアドバンテージを持て、その分の時間やお金をより「セレブレーション」を楽しむことに用いることが出来る貴重な機会を得ることが出来ます。
この3日間は、来場したファンにとってきっと長く記憶される日々となるでしょう!
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