『スター・ウォーズ』ファンによるファンのための交流イベント、第7回水分農場組合総会の模様をレポートします!
2011年2月に最初のイベントが行われた水分農場組合は今年で5周年となり、また水分農場組合総会は今回で7回目の開催に。奇しくも、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と同じ「エピソード7」ですね!
今回は、その『スター・ウォーズ』新作映画公開後はじめての水分農場組合総会の開催となり、映画公開効果もあってか過去最高の350名以上の来場者を記録!昨年よりも、さらに多くのファンでにぎわいました!
会場は、今回初の開催となる砂町文化センター。これまでよりも会場面積が広くなり、多くの来場者でも狭苦しさを感じませんでした。
第7回水分農場組合 記念ワッペン/入場カード
水分農場組合総会で恒例となっている開催記念ワッペンと入場カードのデザインを今回手掛けたのは、「トーフ親子」などで有名なデザインチーム デビルロボッツ(DEVILROBOTS)さん!
Xウィングパイロットのルークを真横から描いた、色遣いが印象的なデザインです。ヘルメットに大きく今回の水分農場組合総会の回数である、「7」と書かれているのがポイント!
ワッペンは希望者先着100名に、入場カードは来場者の方にもれなくプレゼントされました。ワッペンは、開場早々に予定の配布数があっという間に終了という人気ぶり!また、夕方から開催された「水分補給大会2016夏」の入場者には、同じデザインのシールと缶バッヂが配布されました。
『スター・ウォーズ』ファンによるブース展示
水分農場組合総会は、ファンの方々が様々な形でファン活動を紹介するブース展示がイベントのメインとなっており、今回も様々なジャンルの『スター・ウォーズ』ファンによるブースが展示されました。
『スター・ウォーズ』スピンオフの世界展示
こちらのブースでは、カノン(正史)/レジェンズ双方の『スター・ウォーズ』スピンオフを幅広く紹介。
まず、今年公開される『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で描かれる反乱軍によるデス・スター設計図の奪取が、過去に発表されたレジェンズのスピンオフではどのようなストーリーだったのかを一挙に総まとめ!
レジェンズでは、「スカイフック作戦」と呼ばれていたデス・スター設計図の奪取を改めて振り返ることで、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のヒントが見つかったりして…
1日限りの展示ではもったいないほどの情報をまとめており、WEBなどでも公開して欲しいほどの内容でした。
そして、現時点のカノン(正史)のスピンオフ作品のすべてを紹介。すでにかなりの数が刊行されているカノン(正史)のスピンオフを、邦訳されていない作品も含めて網羅されていて非常に参考になります…
てづくりおびわんの家&関西てづくり部
「てづくりおびわんの家+関西てづくり部」では、『スター・ウォーズ』をモチーフにしたハンドメイド作品の数々を展示。
まず、『フォースの覚醒』を題材にした切り絵に驚愕!丁寧に切り抜かれた1枚1枚の紙を重ねて1枚の絵が作られており、その構成力と技術は感動モノでした…緑地と岩場をよく見ると、それぞれ同系色の紙を重ねて画に奥行きを出していることがわかるかと思います。
切り絵は紙の層を多く重ねてしまうと支障があるので、下絵の段階から構図を大きく変更せざるを得なくなってしまうこともあるそうな…これらの切り絵の絵柄がデザインされたポストカードも配布していました。
『フォースの覚醒』の名パイロット、ポー・ダメロンが乗ったXウィングをモチーフにしたアパレルもなんとハンドメイド品。
左手側のグッズがポー・ダメロン専用機のブラック・ワンとそのヘルメットのカラーリングとわかる方は多いと思いますが、右手側のグッズは『フォースの覚醒』のオープニングのジャクーに停めていたXウィングのカラーリングがモチーフ!劇中での登場時間が短く、多くの方の印象に残っていないのでなかなかマニアックなセレクトです…
ルービックキューブなど、BB-8をモチーフにした様々なハンドメイドグッズがズラリ。このままどこかのメーカーが商品化してもおかしくないようなコンセプトのグッズばかりですね…
BB-8の球体ボディの円状の模様は、各側面によって微妙な違いがあり、これを映像やその他の資料を元に検証して極力再現されたそうです。こだわりがすごい!
ハンドメイドで作られた、レジスタンスの階級章の数々。レジスタンス基地内のパネルのイメージを再現したディスプレイもかっこいい!
ジェダイ寿司ことokiさんによる野菜を使った彫刻であるベジタブルカービング作品は、マズ・カナタとBB-8、そしてライトセーバーが入っていた箱が模られています!マズ・カナタの繊細なしわ、そしてメガネなど、さすがの一言!
Wikia
『スター・ウォーズ』のオンライン百科事典「Wookieepedia(ウーキーペディア)」を運営する世界最大のファンコミュニティWikia(ウィキア)によるブース。
『スター・ウォーズ』に関する4択クイズに答えると、Wikiaオリジナルシールやペンなどのノベルティをプレゼント。さらに、筆記タイプのクイズ問題に正解するとWikiaオリジナルTシャツがもらえました!
Rebel Legion Japan Base
反乱軍・共和国キャラクターのコスプレ団体レベルリージョン日本部隊のブース。
レベルリージョンで扱う様々な衣装の展示と、その説明をされていました。
多くのファンがなりきってみたいと思うアナキン・スカイウォーカーの衣装、装備品の展示もあり、憧れのアイテムの数々が間近で見られました!
『スター・ウォーズ』でダンス!ダンス!!ダンス!!!
Xbox 360 Kinectの『スター・ウォーズ』ゲーム「Kinect スター・ウォーズ」のモード「ギャラクティック ダンス」で遊べるブース。ヨーダがノリノリで踊る姿が見られました!
ゲームに参加すると、様々な『スター・ウォーズ』の紙モノを中心としたグッズがもらえました。また、このブースを告知するポストカードもかっこいいデザインでした!
お絵描きコーナーEPⅦ
水分農場組合総会に初回から毎回出展している、『スター・ウォーズ』ファンアートの展示ブースが今回も登場。なんと総勢5名のファンアーティストによる『スター・ウォーズ』イラストが、ずらりと展示されています。
なんとこのダース・ベイダーの絵はシャープペンシルで描かれた作品!ヘルメットの光沢やライトセーバーの光刃など、繊細な表現が素晴らし過ぎます…
写実的過ぎて、写真でどこまでお伝え出来るかという感じですが…ぜひ原画を見て頂きたい一作です。
こちらはうってかわって『フォースの覚醒』を題材にした、コミックのひとコマのようなポップでクールな作品。
水彩やクレヨンなど画材を使い分け、素朴さがかわいらしい作品も。アパレルや文房具などのグッズデザインになりそうなイラストです!
こちらは水墨画で描かれた様々なジャワ。濃淡でジャワのローブを表現するとは…ジャワの作品を多数描かれている作者のジャワ愛が伝わります。
そして、お絵描きコーナーを毎回展示しているひろしさんの最新作は、やはり『フォースの覚醒』がモチーフ。
まるで写真のようなリアルさが印象的なひろしさんの作品。特にレイを描いた作品は、レイの髪の毛の1本1本が飛び出しているので、これを描くのが大変だったそうです。
また、ポー・ダメロンは参考に出来る画像素材がなかなかなく、南海電鉄の特急ラピート『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』号の車体を撮った写真を参考にされたそうです!新作映画は、どうしても画像素材が少ないですからね…
このように、様々なタッチで描かれた『スター・ウォーズ』ファンアートが見られるのは楽しかったです。展示イラストのポストカードが配布された他、今回も恒例の人気投票を実施して作品を抽選で来場者にプレゼントしていました。
宇宙港の愉快なセキュリティゲート
「宇宙港の愉快なセキュリティゲート」は、東京ディズニーランドのアトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」のQラインにある、セキュリティエリアの壁面の窓に見えるシルエットを再現した映像を、なんとその場で制作してしまうというコーナー。
グリーンバックを背景に、右から左へ歩いてくる希望者を撮影。この映像素材を合成すると…
このように、セキュリティエリアの壁面にシルエットが登場!自分の動きそのままのシルエットが出るのは、まるでアトラクションの世界に入ったかのようで興奮モノ。
この日に制作されたシルエットの映像は、夕方に行われた「水分補給大会2016夏」にて披露され歓声が沸きました!ダース・ベイダーも「スター・ツアーズ」に搭乗?
ビーズ手芸で楽しむスター・ウォーズ♪
針と糸で編むビーズステッチという技法を用いた、『スター・ウォーズ』のステキなビーズアクセサリーの数々を展示。どの『スター・ウォーズ』キャラクターもとてもかわいらしく表現されています!
これらの作品は、一部を除いて奥美有紀さんの著書「シェイプド・ペヨーテステッチで作る スター・ウォーズのビーズモチーフ」を元に制作されたとのこと。こちらを参考にすれば、こうしたビーズ手芸にチャレンジ出来ますね!
R2-D2やストームトルーパーといったキャラクターのほか、帝国軍のマークやライトセーバーをモチーフにしたアクセサリーも。
ブースでは、実際に『スター・ウォーズ』ビーズアクセサリーを制作するデモンストレーションも見学することが出来ました。細かいビーズに針と糸を使ったとても繊細な作業に、かわいらしいビーズアクセサリーを作る際に込められる思いを感じます…
イケマサのスター・ウォーズファンサイト
「イケマサのスター・ウォーズファンサイト」さんによる、立体物を中心とした展示。
目が赤く発光しているダース・ベイダーとターミネーターの融合はインパクト大!
このほか、「スター・ウォーズ ワールドコレクタブルフィギュア」シリーズなど、『スター・ウォーズ』をデフォルメしたフィギュアを展示。バンダイがライセンシーとなったことで、「SDガンダム」のようにデフォルメしたキャラクターグッズも多くなってきたことに着目されています。
SW 模型愛好会
「SW 模型愛好会」では、『スター・ウォーズ』プラモデル作品や3Dプリンターで制作された大型模型の数々を展示。
ひときわ目を惹いたのは、50cmの大きさの第2デス・スター!そのサイズはもちろんのこと、建設途中の構造物の表現も細かく、素晴らしい出来栄えです・・・・
ズラリと並んだ、『スター・ウォーズ』キャラクターのプラモデル。『エピソード5/帝国の逆襲』制作時の白いプロトタイプのボバ・フェットまであります!
スピーダーに乗るレイのモデルもあり、劇中の1シーンがよみがえります。
mesh art
金網を用いた『スター・ウォーズ』立体造形作品の展示。金網のメタル感と、メッシュであるからこその軽やかさが楽しい作品です。金網を加工して、ストームトルーパーのヘルメットの形を模っています!
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』より、焼け爛れたダース・ベイダーのマスク。こちらはプレートも付いています!
このヨーダが金網から作られているとは…!ヨーダの表情やローブなどが、金網で見事に表現されています!
JEDI ORDER JAPAN
「JEDI ORDER JAPAN」では、タトゥイーンを思わせる砂丘でロケーション撮影したコスチューム写真をパネルにして展示。商業展示会かのような、建て込みで作られたブースが豪華で本気を感じます!
壁面全体のパネルを使った展示は、実に本格的。床面もメタル感のある演出となっており、作り込まれています。ブースではストームトルーパーとの撮影会も行われていました。
ちびっこコーナー
ぬりえやその他の『スター・ウォーズ』グッズが用意され、子供達が遊べるスペースも設けられています。水分農場組合総会では恒例となっているこのコーナーによって、大人だけではなく子供も楽しめるよう工夫されたイベントになっています。
トーク&パフォーマンス
トーク&パフォーマンスコーナーでは、計4回のトークパネルが開催されました。
パッチモンワールド Part2
水分農場組合組長こと、ローグ中隊さんの『スター・ウォーズ』ワッペンコレクションについてのトークパネル。
ローグ中隊さんは2013年の第4回水分農場組合総会でもワッペンコレクションのブース展示を行っていましたが、今や世界的でも有数のワッペンコレクターに。
世界中の様々な『スター・ウォーズ』ワッペンをスライドで紹介しており、まさに本場の「スター・ウォーズ セレブレーション」のトークパネルで聞けるような濃密な内容でした!
Welcome to Wikia
『スター・ウォーズ』のオンライン百科事典「Wookieepedia(ウーキーペディア)」で知られるWikia(ウィキア)の活動を紹介するコーナー。
Wikiaが主催した「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズWikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」の番組映像も放映され、世界大会に優勝した私も少しだけコメントをさせて頂きました。
新たに日本でスタートするサイトスター・ウォーズ ファンペディアの紹介もあり、今後の動向が注目されます。
『スター・ウォーズ』コスプレの楽しみかた
長年、日本の『スター・ウォーズ』ファン活動を見続けてきたデス・スターのオチャクミさんと『スター・ウォーズ』コスプレイヤーのトキネさんによる、『スター・ウォーズ』イヤーとして話題が尽きなかった2015年をコスプレを楽しむファン達の様子を中心にまとめたトークパネル。
さらに、コスプレをするファンへ『スター・ウォーズ』コスプレをする機会や、はじめて触れた時期などのアンケートの結果を発表したり、『スター・ウォーズ』オリジナル・トリロジー公開時の日本でのコスプレに関する記録の紹介など、コスプレをする人もしない人も興味深い内容でした!
レジェンズ・トーク第2弾!
昨年2015年の第6回水分農場組合総会でも好評だった、今や「レジェンズ」扱いとなってしまった『スター・ウォーズ』スピンオフについてのトークパネル。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』によって新しい『ジェダイの帰還』後の世界が明らかになった今だからこそ、カノン(正史)とレジェンズを比較しながら振り返るという内容。
ハン・ソロのレジェンズでの経歴の紹介をはじめとして、レジェンズのスピンオフ作品に触れてきた方には文字通り振り返りとなり、触れていない方々には新鮮な驚きと発見があるようなトークパネルでした!
『スター・ウォーズ』コスプレ大集合!
水分農場組合のイベントでは、様々な『スター・ウォーズ』キャラクターのコスプレをしたファンも多く集結。年々コスプレをされる方が増えている印象で、今回も会場内を様々な『スター・ウォーズ』キャラクター達が闊歩していました!
あまりにもリアルなボバ・フェット!劇中そのまんまな感じです…細かいところに電飾が付いている点も注目。
同じく映画から抜け出てきたかのようなR2-D2!劇中さながらに動いて電子音を鳴らすR2はこの日、大人気!
そんなR2が、ジャワの集団に取り囲まれる!
会場の入口では、ストームトルーパーによる検問が!
水分農場組合総会に来場した『スター・ウォーズ』キャラクターが大集合して記念撮影!
中央から撮っても収まりきれないほどの人数なので、横からのアングルも掲載します。いかに多人数か伝わるかと思います…まさに圧巻。
『スター・ウォーズ』ファン交流会! 水分補給大会2016夏
17時で水分農場組合総会が閉会した後は、同じ会場にて立食パーティ形式のファン交流イベント「水分補給大会2016夏」がスタート!
毎回恒例となったプレゼント抽選会には、今回も来場者の方々から多くの賞品が提供されました。
薄暗い場所にいるライトセーバーを持ったファンは、光らせて集まりたくなる習性!
そしてライトサイドとダークサイドのフォースが全面衝突!ここまでライトセーバーが集まる光景もなかなか見られません!
年々、広がる水分農場組合の輪 次回は『ローグ・ワン』を語ろう!
会の最後には、次回の水分農場組合イベントである水分補給大会が2017年年明け頃を目途に予定されていることが発表されました。
今年で5周年となった水分農場組合ですが、初回が行われた2011年には『スター・ウォーズ』の新作映画は望めない状況であり、どちらかというと過去に発表されたグッズのコレクションを振り返るという性質の展示が多かったように思います。また、人数も今と比べれば小規模でした(ただ、とても濃い集まりでした)。
それから5年が経った今、展示は「自分の手で『スター・ウォーズ』をテーマにした何かを作る」という内容が多くなり、来場者は回を追うごとに増加、老若男女の幅広いファンが集まる場所になって来ています。
この5年での大きな差は、『スター・ウォーズ』が新作映画が順次公開されていく現在進行形の作品になったということ。1作目公開当時からのファンから最新作で好きになったファンまでが集まり、年に1回、他のファンの活動を知り、交流するという場があることは様々な刺激になると思います。
今後もこうした場があり続けることを願いつつ、まずは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』について語り合える時を楽しみにしています!
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