ストームトルーパー役キャスト「Nope Troopers」インタビュー!『スター・ウォーズ』撮影の舞台裏とアーマーの秘密

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Nope Troopers ストームトルーパー デヴィッド・M・サンタナ サンディープ・モーハン

 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でファースト・オーダー ストームトルーパーを演じたデヴィッド・M・サンタナさん、サンディープ・モーハンさんが来日され、お二人にインタビューをさせて頂きました!

 デヴィッド・M・サンタナさん、サンディープ・モーハンさんは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で様々なトルーパーを演じられています。

 デヴィッドさんは、ファースト・オーダー ストームトルーパー、スノートルーパーコマンダー、ヘビーガンナー・ストームトルーパー役を、サンディープさんは、ファースト・オーダー ストームトルーパー、ストームトルーパー士官、分隊長、軍曹役で出演。

 『フォースの覚醒』でデヴィッドさんとサンディープさんが演じた中でも印象的なシーンは、スターキラー基地にてレイに逃げられたカイロ・レンがライトセーバーで周囲をムチャクチャに斬って暴れ回っている様子を察して通路を引き返した、2人組のファースト・オーダー ストームトルーパーでしょう。

 この印象的なシーンから、このトルーパーたちは一部で「Nope Troopers(ノップトルーパーズ)」と呼ばれるように。

 さらに、デヴィッドさんとサンディープさんは『フォースの覚醒』以降の『スター・ウォーズ』映画にも出演されています。

 デヴィッドさんは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でストームトルーパー、『最後のジェダイ』でストームトルーパーコマンダーを演じ、サンディープさんは、『ローグ・ワン』ではスカリフトルーパー、『最後のジェダイ』でスノートルーパーを演じられています。

Nope Troopers nope cafe

 今回、デヴィッド・M・サンタナさん、サンディープ・モーハンさんは、東京・代々木のヴィンテージ・トイで埋め尽くされた新スポット「CAFE & DINE in “nope”」のオープンのため来日し、こちらでサイン&撮影会を開催。

 グランドオープン前の店舗で開催されたサイン&撮影会では、集まった日本のファンがお二人との交流を楽しまれていました!

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デヴィッド・M・サンタナさん/サンディープ・モーハンさん インタビュー!

 このインタビューの模様は、動画でもご覧頂けます。日本語字幕を設定しているので、Youtube動画の「設定」から日本語字幕を表示させることも出来ます。

「Nope Troopers」のシーンはJ.J.エイブラムスのアイデア

Nope Troopers ストームトルーパー デヴィッド・M・サンタナ サンディープ・モーハン

―― お二人とも日本への来日経験があり、今回の来日でも多くの日本のファンと会われたと思いますが、日本のファンの印象を教えてください。

デヴィッド 日本のみなさんは、とても素晴らしいです。日本が大好きである理由のひとつは、僕らと一緒にいてくれるファンの方もその他のみなさんも、とても敬意にあふれていて親しみやすくて、とっても素敵なもてなしをしてくれることです。

 僕はずっと日本の文化が大好きで、サムライや昔のアニメ、マンガなど、そのほかすべてがとても素晴らしいし、みなさんの僕たちへのおもてなしには驚かされます。

サンディープ 私は今回が3回目の来日で、前の来日の時はイギリスに帰ってからみんなに、日本で受けた敬意や、アニメ、マンガ、そして『スター・ウォーズ』といった文化についてを伝えて回りました。

デヴィッド ホント、またここに戻りたいし、ずっと日本に居続けたいです。

―― 『フォースの覚醒』でお二人が出演された、カイロ・レンが暴れるシーンはパインウッドスタジオで行われたものでしょうか?また、撮影されたのはいつ頃ですか?

デヴィッド はい、パインウッドスタジオです。

 パインウッドスタジオは、『フォースの覚醒』のほとんどのシーンを、(『フォースの覚醒』以降)すべての『スター・ウォーズ』映画を撮影していて、スタントシーンなどはロケーション撮影されました。「Nope Troopers」のシーンも、パインウッドスタジオで撮られています。

 僕らが撮影に参加したのは、『フォースの覚醒』の撮影初日である2014年4月29日だったと思います。「Nope Troopers」のシーンを撮影したのは(2014年の)夏の間で、6月〜7月だったと思いますね。

 僕は日記のようなものを書いたことがなくて、今、正確な日付はわからないんですが、間違いなく6月〜7月の夏頃でしたね。

―― あのシーンの演出は、J.J.エイブラムスによるものですか?

デヴィッド (「Nope Troopers」のシーンは)J.J.エイブラムスのアイデアで、彼が即興で思いついて「OK、念のためで撮影しよう」と言い、撮ったものです。

 僕らはその演出で演じ、最終的にそのシーンが使われたので本当に良かったです。このシーンはJ.J.エイブラムスのアイデアで、彼のビジョンですよ。

―― 映画では、あのシーンの前にダニエル・クレイグ演じるストームトルーパーが登場していましたが、撮影現場で会いましたか?

デヴィッド いいえ、お会い出来ませんでした。

 ただ、コスチューム部門の人たちは色々な話をしてくれていて、中には刺激になるようなちょっとした内緒話もあって、「ダニエル・クレイグが来ているのは知っている?」と教えてくれていたんです!

『スター・ウォーズ』出演のチャンスをつかんだ方法

Nope Troopers ストームトルーパー デヴィッド・M・サンタナ

―― お二人が『フォースの覚醒』の撮影に参加することになったきっかけを教えてください。

デヴィッド 僕はスペインのカナリア諸島で翻訳と通訳の学位を取得し、俳優になりたかったのでロンドンに移りました。ロンドンには劇場があり、本当に優秀な俳優が生まれていますし、俳優になるには良い場所ですからね。

 ロンドンに移って、「アクターズ・センター」というアカデミーで勉強しつつ、音楽店のHMVで働いていた時に、そこで出会った女性が「大作映画のために人を探している」と名刺をくれたんですが、それが「スター・ウォーズ エピソード7」だったんです!

Nope Troopers ストームトルーパー サンディープ・モーハン

サンディープ 私は、12年以上に渡ってテレビや映画で働いていて、ある時エージェントが何の映画かは教えてくれなかったんですが、大作映画の話を持ってきてくれたんです。

 私はそのエージェントと個人的に会って、この映画が『スター・ウォーズ』だと言われたんです。これが私にとってのはじまりでした。

デヴィッド これが僕らが宝くじに当たった方法ですよ!

よりタイトになった『最後のジェダイ』のストームトルーパーアーマー

Nope Troopers ストームトルーパー デヴィッド・M・サンタナ サンディープ・モーハン

―― 『最後のジェダイ』では、ストームトルーパーのヘルメットのデザインが『フォースの覚醒』から変わっています。両作品でストームトルーパーを演じられてみて、どちらの方が良かったですか?また、アーマーにどのような違いがありましたか?

デヴィッド 良かった方は『フォースの覚醒』です。より良いのは『ローグ・ワン』なんですが、これはオリジナル・トリロジーのデザインなので、新しい方についてお話しますね。

 (『フォースの覚醒』のストームトルーパーアーマーの)デザイナーはマイケル・カプランで、『ブレードランナー』(1982年)で英国アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した、本当に素晴らしいデザイナーです。

 『最後のジェダイ』は『フォースの覚醒』から少し改善されたアーマーで、「う…う…マジかよ!」と言うくらい、女性のように小柄な人にも着られるほどきつめに作っていました。

 『最後のジェダイ』のアーマーは、ちゃんと歩くのが難しいほどきつめに作られていて、よりつらかったです。

 細部の変更点は口の部分と、金属板がより銀色になったことです。

Nope Troopers ストームトルーパー デヴィッド・M・サンタナ サンディープ・モーハン

サンディープ すごくタイトなので楽しんで着用は出来ず、着るために「これは『スター・ウォーズ』だぞ」としましたが、とても心地よくはありませんでした。

 でも、スタッフが「私はちょっと幸運だな」と思える決定を下してくれたんです。最も快適である、スノートルーパー役にしてくれたんですよ!

 スノートルーパーは、ヘルメットの重量が他のものよりも重いという唯一の欠点がありますが、美しくて、動き回れるこの役を日々演じられて幸せでした。

デヴィッド 少し暖かいですしね。

サンディープ スノートルーパーは完璧です。

デヴィッド 僕は『フォースの覚醒』で、サンディープは『最後のジェダイ』で、それぞれスノートルーパーを演じました。彼は軍曹で黒い肩パッドを、僕は士官で赤い肩パッドをしていたんです。

Nope Troopers ストームトルーパー デヴィッド・M・サンタナ サンディープ・モーハン

サンディープ この映画に参加する上で、本当に大変だったことを付け加えます。大勢のストームトルーパー役は、急に体重が減らさなければなりませんでした。

 ストームトルーパーのコスチュームがよりタイトに変わったことで、それに合わせて急に体重を落とす必要が出てきたのです。

デヴィッド ただ、よりスリムにならなければならないので、体が大きくなってしまう筋トレは出来ませんでした。

サンディープ 食べ過ぎないようにするなどただ単に体重を落とさなければならなかったんです。

―― 最後の質問ですが、『スカイウォーカーの夜明け』には出演されていますか?

デヴィッド (口チャックするポーズ)

サンディープ 僕らはこれ(口チャック)を何度も使うことになるんでしょうね。あと数ヶ月先まで…

 「エピソード9」って何ですか?『スカイウォーカーの夜明け』って何のこと?どの映画のことかなぁ…聞かないで(笑)

―― 言えない!ということは…

 まさに『スター・ウォーズ』の撮影現場にいた者しかわからない、様々なお話を伺うことが出来ました!

 ストームトルーパーのアーマーが『フォースの覚醒』版から、『最後のジェダイ』版で変わったことについても、表面的なデザインの変更は知られていますが、よりきつくなっているということは実際に着用しないとわからないことで貴重な証言だったと思います。

 最後に、お2人から「スター・ウォーズ ウェブログ」のご覧の方へのメッセージを頂きました!

デヴィッド&サンディープ 「スター・ウォーズ ウェブログ」のファンの皆さん、こんにちは!みんな愛してるよ!フォースがいつもみんなと共にあらんことを!

注目スポット!「CAFE & DINE in “nope”」

ヴィンテージ・トイに囲まれて、アメリカンフード&ドリンクが楽しめる!

CAFE & DINE in "nope"

 デヴィッド・M・サンタナさんとサンディープ・モーハンさんにお話を伺ったのは、2019年8月に東京・代々木にオープンしたばかりの新スポット「CAFE & DINE in “nope”」。

CAFE & DINE in "nope"

 壁一面にヴィンテージ・トイが飾り付けられた店内で、アメリカンフード&ドリンクが楽しめるという、映画ファン、トイコレクター、アメリカ文化が好きな方にはたまらないカフェ&バーです!

CAFE & DINE in "nope"

 お店の方が32年前から収集されたアイテムの数々は、なんと1700点以上!ヴィンテージトイでもそのまま壁に飾り付けられていることに驚きますが、これはガラスケースなどに入れたりせずに、おもちゃと触れ合う機会を作りたいというお店の方の思いによるものです。

CAFE & DINE in "nope"

 ディスプレイされたヴィンテージ・トイの中には、もちろん『スター・ウォーズ』トイも。オールドケナーのフィギュアも、そのまま飾られています!

CAFE & DINE in "nope"

 オールドケナーのジャバ・ザ・ハットに、ルーク・スカイウォーカーのフィギュア。さらに、隣には『バットマン』のジャック・ニコルソン版ジョーカーのグッズがあり、アニメでマーク・ハミルがジョーカー演じたことを連想させます…

ルーク・スカイウォーカー フィギュア

 ゴツく、りりし過ぎるルーク・スカイウォーカーのフィギュアの味があり過ぎ…

CAFE & DINE in "nope"

 頭上には、神棚のようにアナキン、オビ=ワン、ヨーダのフォース・スピリットたちが…これはお店を守ってくれそうです。アナキンは、もちろんセバスチャン・ショウ版ですよ。

 しかし、霊体が出てきている場所は『ゴーストバスターズ』のゴーザの神殿!それ、退治されちゃうから!

CAFE & DINE in "nope" E.T スピルバーグ サイン

 「CAFE & DINE in “nope”」のフード&ドリンクのコンセプトは、なんと「日本人の口にまったく合わせない」というもので、味が濃い目でボリュームもある、アメリカ文化に重きを置いたメニューの数々が揃えられています!

 ドリンクでは、アメリカンテイストなオリジナルシェイクを各種取り揃えており、キャラメルポップコーンとチュロスがトッピングされた「CONCESSION AT MOVIE THEATRE」という映画館の香りなシェイクも!

CAFE & DINE in "nope"  Nope Troopers デヴィッド・M・サンタナ サンディープ・モーハン

 インタビュー中にデヴィッド・M・サンタナさんが飲んでいたドリンクは、「JERRY POP “3D” 」。赤青式の3Dメガネと、同じカラーリングに分けられた、涼しげでカラフルなドリンクです!

 さらにドリンクに使用されているコースターは、なんとヴィンテージの『スター・ウォーズ』の布を使用したものでした!

 ドリンクはほかに、炭酸飲料に力を入れており、チェリーコーク、ドクターペッパーチェリー、インカコーラのほか、ペプシの創始者が作ったキャレブズコーラもあり、コーラの祖先までも味わえます!

 カウンター席もあるので、もちろん1人でも気兼ねなく利用出来ます。また、wi-fi、コンセントもあるので、トイに囲まれたアメリカンな雰囲気の中で作業をしても良さそうです。普通のカフェよりも、思いもよらない発想が浮かびそう…

 こちらはお手洗いなのですが…

CAFE & DINE in "nope" シャイニング

 廊下のカーペット、「237号室」であることを示すドアの数字とドアノブに差されたルームキー…『シャイニング』をご覧になっていない方でも、この不穏な空気を感じることでしょう…

 最近だったら、『レディ・プレイヤー1』でなんとなくわかる方もいるかも。『シャイニング』の続編の『ドクター・スリープ』も11月29日(金)に公開されるので(主演はユアン・マクレガー!)、ますます注目されるはず。

 ともかく、このお手洗いに入る時にはお気を付けください!

nope cafeと、「Nope Troopers」の深い関係

CAFE & DINE in "nope"

 店名の「nope」は「No」の代わりに使われるスラングで、嫌悪感の表現や、そんなイヤな状況からすばやく立ち去るという意味として、主にインターネット上で使われています。カイロ・レンが暴れていることを察して、引き返すストームトルーパーである「Nope Troopers」の意味が、まさにこれですね。

 そんなネガティブな意味を持つ「nope」を店名にした理由は、明るいネーミングにすると、その名前とは逆の皮肉なことが起こるのではというジンクスに対する緊張感があるため、あえてネガティブな店名を付けて楽にやっていきたいと思ったことと、「ノップ」という響きにかわいさを感じたからだそうです。

CAFE & DINE in "nope"

 「nope」を店名とすることが決まり、そのロゴデザインを考える際には、海外の古いおもちゃにその持ち主だった子どもの名前が書かれていることがあり、その自然なかわいらしさを手書きで表現出来ないかと試行錯誤。

 そこで、「nope」を「Nope Troopers」の2人に書いてもらったら面白いと思い、デヴィッドさんに「no」と紙にペンで書いて欲しいとメッセージで伝えたところ、その時コインランドリーにいたデヴィッドさんはすぐに快諾し、手書きの「no」の写真を送信。

 続いて、サンディープさんに「pe」と書いて欲しいとお願いしたところ、同じくすぐに対応して頂いたそう。

 このデヴィッドさんによる「no」、サンディープさんの「pe」を組み合わせて、「nope」のロゴが完成。

CAFE & DINE in "nope"

 この配置は、「Nope Troopers」がカイロ・レンから立ち去る際の2人が演じた後ろ姿のストームトルーパーの並びと同様(背を向けた状態での左側のトルーパーがデヴィッドさん、右側がサンディープさんが演じている)。ここまでこだわられているとは!

 つまり、「nope cafe」のロゴは「Nope Troopers」の2人の直筆によるものなのです!

 自分が書いた「nope」が今度オープンするお店のロゴとなるということで、お二人はオープンのお祝いに駆けつけるよ!ということになり、今回の来日イベントが実現することに。とても良いカフェのオープニングとなりました。

 今回の来日の際に、空港で出迎える時にも2人は無意識にカイロ・レンのシーンと同じ並びになっていたとのこと。ここでも「Nope Troopers」らしさを出してしまうお2人、さすがです…

CAFE & DINE in "nope"

 店内でも、デヴィッド・M・サンタナさんとサンディープ・モーハンさんが演じた「Nope Troopers」のシーンがフィギュアで再現されています!

CAFE & DINE in "nope"

 さらに、インタビュー当日はお店にデヴィッドさんとサンディープさんがサインを記されました!

CAFE & DINE in "nope"  Nope Troopers デヴィッド・M・サンタナ サンディープ・モーハン

 来店の際には、お見逃しなく!

 「CAFE & DINE in “nope”」は、月~木・日曜日の夜は22時まで、金・土曜日・祝日は24時まで営業と、夜遅くの利用も可能。また、最寄駅が代々木駅というオフィスも多いエリアなので、ランチも11:00~16:00まで営業しています。お昼におもちゃ成分を摂取して、午後のお仕事をがんばることが出来ますね!

CAFE & DINE in "nope"

[住所]
東京都 渋谷区 代々木 1-58-7 ヴェラハイツ代々木 2F
JR、都営大江戸線 代々木駅 北口より2〜3分
JR新宿駅 東南口より 8〜9分ほど
 
[TEL]
03-6276-1983

[営業時間]
月~木・日 11:00~22:00
金・土・祝前日 11:00~24:00

CAFE & DINE in “nope” Facebookページ

summer2005

2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。

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