5月5日(日)の「大阪コミコン2023」(「大阪コミックコンベンション2023」)1日目にメインステージで行われた、「セレブ・ステージ:ダニエル・ローガン&ヨーナス・スオタモ」と、『スター・ウォーズ』コスプレーヤーが一堂に会するギャザリング(集合)ステージ「スター・ウォーズ・ギャザリング・ステージ」の模様をレポート!
『エピソード2/クローンの攻撃』、「クローン・ウォーズ」にてボバ・フェットを演じたダニエル・ローガンと、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』などでチューバッカ役を演じたヨーナス・スオタモという『スター・ウォーズ』キャストが揃ったステージです!
ダニエル・ローガンは、これまで2016年、2018年、2019年、そして昨年2022年の「東京コミコン」に来場したのも記憶に新しいところで、「東京コミコン」の親善大使としてもおなじみです。
ヨーナス・スオタモは、ペンシルバニア州立大学でプレーしたバスケットボール選手であり、身長209cmというその長身で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にてチューバッカ役のピーター・メイヒューのボディダブルを担当。足に負担がかかるようなピーター・メイヒューが参加出来ないシーンの撮影に活躍しました。
ピーター・メイヒューとともに『フォースの覚醒』の制作に参加したことで、直々にチューバッカの演技を学び、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』からはヨーナス・スオタモがチューバッカ役を務め、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に出演。名実ともに、二代目チューバッカとなりました。
さらに、2024年よりディズニープラスにて独占配信予定のドラマシリーズ「アコライト(原題)」では、『エピソード1/ファントム・メナス』の約100年前のハイ・リパブリックの末期を舞台としてウーキーのジェダイ・マスターであるケルナッカを演じることが、先日の「スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパ2023」にて発表!
「セレブ・ステージ:ダニエル・ローガン&ヨーナス・スオタモ」
ダニエル・ローガンが考えるボバ・フェットの魅力
「セレブ・ステージ:ダニエル・ローガン&ヨーナス・スオタモ」のステージ登場時の音楽でノリノリのダンスを見せてくれた2人。
ダニエル・ローガンは、「こんにちは!ニッポン、一番!I Love You Osaka!」といつものように日本、そして開催地である大阪に集まったファンに挨拶すると、ヨーナス・スオタモも「大阪、サイコー!」と日本語で挨拶!
ステージに用意されたスツールに座る際にもコミカルなやり取りを交わすなど、息もぴったりの2人は、事前にファンから集められた質問に答えていきます。
まず、ダニエル・ローガンが考えるボバ・フェットの魅力については、ミステリアスなところではないかと答えます。
様々なガジェットを持ち、小さな男の子も、今や女の子もみんなボバ・フェットが好きで、「マンダロリアン」によって歴史を振り返っていく中でさらに魅力が増しているのではないかと語りました。
ヨーナス・スオタモが考えるチューバッカの魅力
一方、自身が考えるチューバッカの魅力について質問されたヨーナス・スオタモは、まずは「ウーキー語でしか答えられない!」と言ってウーキー語(シリウーク語)を披露!
続けて、チューバッカは初めてスクリーンに登場した時から印象に深く残るキャラクターで、またレジェンドであるピーター・メイヒューが演じたことで記憶に残るキャラクターだったのではないかと、最初にチューバッカを演じたピーター・メイヒューの演技がチューバッカというキャラクターに大きな魅力を与えたことに敬意を表しました。
そのレジェンドを引き継いでこのチューバッカという役を演じられたことを非常に幸運だったと思うとともに、人に愛され、友達が多いチューバッカがスクリーンに登場したことで『スター・ウォーズ』のテーマである希望を体現したのではないかと、ピーター・メイヒューから受け継いだキャラクターの魅力を語ります。
そのピーター・メイヒューからのチューバッカを演じる上でのアドバイスは、たくさんのアドバイスを受けた中でも歩き方についてが主だったということです。
少し腰を後ろに曲げ、足を大きめに歩くような独特のチューバッカの歩き方をステージ上で実演してくれました!
ユアン・マクレガーからのアドバイス
ダニエル・ローガンは、撮影当時にジョージ・ルーカスから多くのアドバイスをもらったそう。
そのほかオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーからも多くのアドバイスをもらっており、中でも怒った顔の作り方については、ニコニコした顔をしがちだったのでとても良いアドバイスだったと明かしました。
『エピソード2/クローンの攻撃』で、カミーノの部屋までオビ=ワン・ケノービがやって来たシーンなどでのボバ・フェットを演じるにあたり、この怒った顔についてのアドバイスが活かされているのかも知れません!
『エピソード2/クローンの攻撃』で、クローンのオリジナルである「父」ジャンゴ・フェットの首がはねられてしまうというボバ・フェットの役柄に言及されると、「もしかしたら、とても幸せだったかも。自分が銀河一の賞金稼ぎになれたから」と言って場内の笑いを誘います。
レイアが亡くなったシーンでのチューバッカの演技の舞台裏
『スカイウォーカーの夜明け』でレイア・オーガナが亡くなったと知り、その場に泣き崩れるチューバッカのシーンは非常に印象的でした。ヨーナス・スオタモは、どのような気持ちで演じたのでしょうか。
これに対して、「とても難しいシーンでした。実際にマスクを被って演じたんですが、その日はイギリスでの撮影でとても暑い日でした。なので、マスクの下はもう汗だくで顎の部分が滑りそうになることが何回もありました。一方で、とてもスケジュールがタイトで、この嘆くシーンをロングショットで撮るのもなかなか難しいスケジュールの中で撮っていました。3テイクで仕上げたのですが、「もし長年知っている親友のような人が亡くなったことを知ったら、どんな気持ちになるだろうか」ということを想像しながら気持ちを乗せて撮影に臨みました。『スター・ウォーズ』の中でキャリー(・フィッシャー)という素晴らしい俳優が演じてきたキャラクターへの敬意も込めた、大事なシーンだったと思っています」と、チューバッカのエモーショナルなシーンを撮影した時のエピソードと、その演技に込めた思いを話してくれました。
チューバッカは10時間サウナに入るような暑さ!フィンランドに感謝
さらに、チューバッカのコスチュームを着用しての演技の苦労についてヨーナス・スオタモは、「チューバッカのスーツは、10時間サウナに入っているかのような暑さを感じます。なので、1日が終わって家に帰るとすぐ寝てしまうくらいヘトヘトになりますが、私はサウナ文化があるフィンランド出身なので、だいぶ暑さには慣れていました。フィンランドとサウナに感謝です。」と、チューバッカのスーツの過酷さと、フィンランドの方ならではの耐性があったことを明かします!
そんなチューバッカで一番難しいのは歩く演技で、手前にいるキャラクターが会話している背景にチューバッカが歩いているシーンも多いということです。
J.J.エイブラムス監督はよく「いいね。もう1回やろう」と言うそうで、『フォースの覚醒』でハリソン・フォードが演じるハン・ソロと、ジョン・ボイエガ演じるフィンがいるシーンでは何度も「もう1回」と言われながら、なんと25回も撮り直したとのこと!
ウーキー語で「May the force be with you」
このステージの最後に、「May the force be with you(フォースと共にあらんことを)」をダニエル・ローガンとヨーナス・スオタモから頂きたいというリクエストが。それも、ヨーナス・スオタモはウーキー語でというお願いです!
これを聞いたダニエル・ローガンは、日本語でどのような発声をするのかを聞いて「フォースと共にあれ!」とすぐに覚えていました!
そしてヨーナス・スオタモはウーキー語での「May the force be with you」を披露!その発声は、こちらの動画をご参照ください!
さらに、ヨーナス・スオタモは「私は寿司好き!寿司どこですか?」と日本語で会場に向かって叫びつつ、ダニエル・ローガンと大坂コミコンに集まった観客とともにスマホで自撮り!
「スター・ウォーズ・ギャザリング・ステージ」
ダニエル・ローガンとヨーナス・スオタモがファンと交流!
続いて、『スター・ウォーズ』コスプレーヤーが一堂に会するギャザリング(集合)ステージ「スター・ウォーズ・ギャザリング・ステージ」が開始!
ステージ上には『スター・ウォーズ』コスチュームを着たファンたちが次々に登場し、ダニエル・ローガンとヨーナス・スオタモがファンを出迎えます。ヨーナス・スオタモは、ファンたちとハイタッチも!
ずらりと並んだコスチュームを着たファンを見て、ダニエル・ローガンは「スター・ウォーズ・ファミリー!」と場内に向けて紹介します!
集合写真の後、ヨーナス・スオタモは時間の都合によりここでステージを降りることに。
最後にチューバッカのコスチュームを着たファンと肩を組んで「私はチューバッカ好き!」と叫び、チューバッカのコスチュームを着たファンとともにウーキー語を言い合うなど、交流を楽しみました。
ダニエル・ローガンがライトセーバーの演舞を披露!
大勢のファンに囲まれてステージに残ったダニエル・ローガンは、ファンから事前に集めた質問をステージに登壇しているコスプレイヤーが代表してダニエル・ローガンに直接聞くというQ&Aコーナー、「教えてダニエル先生」に引き続き参加。
『スター・ウォーズ』シリーズの中で一番好きなキャラクターは何かという質問には、「好きなキャラクターはダース・モールですね。最初にダース・モールが『スター・ウォーズ』の世界に現れた時(ファンからダブル=ブレード・ライトセーバーを借り、ダース・モールのマネをして)、これまで見た中で最高にクールでした。なぜなら僕はプリクエル・キッズだからです」と、『エピソード2/クローンの攻撃』で少年時代のボバ・フェットを演じただけではなく、ファンとしてもプリクエル・トリロジー世代であるという一面を見せてくれました。
さらに、その愛を示すようにダブル=ブレード・ライトセーバーで演舞を披露!「ボバ・フェットじゃない時は、家の中でダース・モールをやっています」というダニエル・ローガンのアクションに、会場からは拍手が!
ダニエル・ローガンのダブル=ブレード・ライトセーバーの演舞は、こちらの動画をご参照ください!
ダニエル・ローガンが『エピソード2/クローンの攻撃』で一番好きなシーンは?
続いて質問するファンは、「マンダロリアン」や「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」でのボバ・フェットのコスチュームを着ており、ボバ・フェット役を演じたダニエル・ローガンと対面(なぜかダニエル・ローガンは「帝国のマーチ」を口ずさむ)!
『エピソード2/クローンの攻撃』での一番好きなシーンについての質問には、「ジャンゴ・フェットの頭が飛んだ瞬間が一番好きなシーンです」とブレない回答!
ボバ・フェットが銀河一の賞金稼ぎになる上で、遺産を受け継ぎ賞金稼ぎになるという象徴的なシーンであり、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」でもボバ・フェットの回想に使われているほど素晴らしいシーンであると力説していました。
質問コーナーの後は、マンダロリアン・アーマーを着たコスプレーヤーと集合写真を撮り、ファンから借りたEE-3カービン・ライフルを構えるダニエル・ローガンの姿が見られました!
日本にいながら『スター・ウォーズ』キャストのお話が聞けた貴重な機会!
ステージの終了にあたり、ダニエル・ローガンは「Excellent(素晴らしかったです)!(日本語で)またね!大阪!またね!」と、またの再会を口にしながら壇上と場内のファンに手を振りました。
ダニエル・ローガンとヨーナス・スオタモの『スター・ウォーズ』キャスト2人が登壇したステージでは、何よりお2人のナイスな人柄が良く表れていました!周囲のファンに対しても細かく会釈して感謝を伝える姿勢が印象的でした。
映像作品での共演経験はありませんが、お2人のやり取りも息が合っていて仲の良さも感じられますし、ウーキー語やライトセーバーの演舞など、ファンへのサービス精神も豊かです!
日本にいながらにしてダニエル・ローガンとヨーナス・スオタモのお話が聞ける機会となった「大阪コミコン2023」。2023年12月8日(金)〜12月10日(日)には「東京コミコン2023」も開催されますので、また『スター・ウォーズ』キャストと会えることを楽しみにしたいと思います!
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