「クローン・ウォーズ」第10話「グリーヴァスのアジト(Lair of Grievous)」レビューです。
護送中に逃亡したヌート・ガンレイを連れ戻すべく、ガンレイが盗んだ共和国の船のビーコンを追ってヴァセックまで追跡したキット・フィストー。霧に包まれたヴァセックでは、キット・フィストーのかつてのパダワン、ナダー・ヴェブとクローン・トルーパー達が既に到着していた。
峡谷に面した要塞の中に足を踏み入れる一行。ガンレイを発見したかと思いきや、それはホログラムだった。ガンレイに続き、ドゥークー伯爵のホログラムが現れると、ガンレイの代わりを用意すると言い残す。
一方、グリーヴァスは専用艇に乗りヴァセックを目指していた。そこにドゥークーから連絡が入り、今回の戦争での失態によりドゥークーとシディアスは失望していると告げる。そして結果を出すべく、隠れ家に侵入した共和国軍の殲滅を指示する。この侮辱により、怒りに震えるグリーヴァス。
グリーヴァスの到着は地表にいる共和国軍に察知された。ナダーは戦争の終結のため、グリーヴァスを捕獲することを考えた。キットとナダー、そしてトルーパーたちは、到着したグリーヴァスを取り囲み、生け捕りを狙う。
ジェダイとトルーパーの攻撃により、両足を失いながらもなんとか秘密のコントロールルームまで逃げ込んだグリーヴァス。グリーヴァスの修理を行うドロイド・A-4Dによって、傷ついた箇所の回復を図るのだ。
その間に、要塞にある数々のワナによって次々に倒れていくトルーパー達。ドゥークーから試されていると気付いたグリーヴァスは激怒する。
そして、仲間を倒されたことによりグリーヴァス打倒の決意を固めるナダー・ヴェブと、復讐はジェダイの道ではないと諌めるキット・フィストーは、再びグリーヴァスと対決することに・・・
「セレブレーション・ジャパン」で一部が上映された竹内敦志氏監督作品が、ついにオンエア!
夏以来、気になっていたその仕上がりは、全編に渡って色彩設計が暗めに設定され、ビジュアルからは重苦しく不吉な印象を感じられます。
舞台となるグリーヴァスの隠れ家には、グリーヴァスのスペアパーツがずらりと並び、不気味なカリーシュの像や恐ろしいワナが登場。両足を失っても暴れまわるグリーヴァスは、もはやクリーチャーに近い・・・
ストーリーも、裏で糸を引くドゥークーの陰湿な計らいが主軸となっており、不穏な空気が全編を支配する異色のエピソードとなっています。
【オマージュポイント】
・グリーヴァスのペット・ゴーにとどめを刺すキット・フィストーのアクションは、『クローンの攻撃』のオビ=ワンがアクレイにとどめを刺したのと同じ。
・『シスの復讐』で見せた、ライトセーバーを高速回転させるグリーヴァスの旋風切り(?)が今作でも見られます。
・グリーヴァスのドクター、A-4Dは『ジェダイの帰還』に登場したEV-9D9と同型のドロイド。
・グリーヴァスの隠れ家にあるホロカムは、『ジェダイの帰還』のジャバの宮殿にあったものと同じ目玉型。銀河ではメジャーなカメラなのか?
次回『クローン・ウォーズ』は「囚人ドゥークー(Dooku Captured)」!なんとドゥークーが海賊に捕まっていた?!シスがそんなことでいいのか!
次回の放映は現地時間1月2日です。「グリーヴァスのアジト(Lair of Grievous)」は年内最後の作品になります。来年も『クローン・ウォーズ』は続く!
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