「クローン・ウォーズ」第14話「平和の守護者(Defenders of Peace)」レビューです。
アナキンはワグ・トゥの治療により、回復しつつあった。しかし、ラーメンの村で平和なひとときを過ごすのもつかの間、キャプテン・レックスが通商連合の上陸船を上空に発見した。
村長のティー・ワット・カーは、ジェダイが来たせいで新たな脅威がやってきたと非難するが、ワグ・トゥは共和国軍がここにいることを分離主義者は知らないはずだとかばう。
ラーメンが中立の立場を取る以上、ジェダイはここにいるべきではない。アナキンはそう決めて、まだ痛む体ながらもアイラ・セキュラ、アソーカ・タノ、コマンダー・ブライ、キャプテン・レックスとともに村を去る。
ティー・ワット・カーは上陸船から降りてきた、ロック・ダードと面会。ロック・ダードはラーメンのことなど意に介さず、ドロイド軍に共和国とのつながりを示すような証拠を探すよう命じるが、発見することは出来なかった。
分離主義者は去ったが、ワグ・トゥはジェダイが危険に陥ると危惧していた。彼は友人で偵察が得意なタブに、ジェダイが惑星を離れたかを確認してもらうことを依頼した。
アナキンたちは分離主義者が放ったプローブ・ドロイドに発見されるが、報告される前に破壊。そして彼らは、分離主義者が豊富な軍備を揃えていることを確認する。
そこでは、ロック・ダードが開発した新兵器のテストが始まろうとしていた。この新兵器、デフォリエーター兵器は、有機物のみを破壊し機械のみを無傷で残す性能を持っているのだ。
テストは成功し、ロック・ダードはドゥークー伯爵に報告を行ったところ、ドゥークーは更なる証拠を求めた。ロック・ダードは、次にラーメンの村を標的とすることに決める。
ラーメンたちが滅ぼされるのを黙って見てはいられない。アナキンたちは、この動きを察知して夜のうちに行動を開始した。分離主義者の基地に侵入し、シャトルとシールド発生器を奪った。
タブの報告により、デフォリエーター兵器の脅威を知らされたラーメンの村へと、シャトルでやってきた共和国軍。村全体を覆ったシールドによって、デフォリエーター兵器の爆撃は防いだ。
ロック・ダードの命により、ラーメンの村に押し寄せてくるドロイド軍。アナキン、アソーカ、アイラ、レックスとブライ、そしてラーメンたちは平和を守りきることが出来るのか?
「ジェダイの遭難(Jedi Crash)」に引き続いて、中立地帯のラーメンの村を巡るストーリー。2大勢力の間に挟まれてしまった小国という構図は、現実世界を反映してのことでしょう。
本作ではラーメンたちも平和のために立ち上がり、悪の勢力をやっつけることが出来ましたが、現実はそうそううまく収まるものでもありません。
前話に比べ、ややアイラ・セキュラの存在感が弱くなってしまった感はありますが、アクションシーンでは華麗な立ち回りを見せてくれます!
「平和の守護者(Defenders of Peace)」は、ルーカスの娘で『シスの復讐』ではチー・イクウェイ議員として出演したケイティ・ルーカスが脚本を書き、ロブ・コールマンが監督を務めましたが本作はビル・カンタベリーの脚本とステワード・リーの監督作です。
また、ロック・ダード将軍の声を、「スター・トレック」のヒカル・スールー(ミスター・カトー)役でおなじみのジョージ・タケイが演じているのも話題のひとつ!
映像化作品では、「スター・トレック」の主役級の俳優が「スター・ウォーズ」を演じるのは今回が初となります。
【オマージュポイント】
・デザインは異なるものの、プローブドロイドの音声は『帝国の逆襲』のものと同じ。
・シールド発生器は、『ファントム・メナス』に登場したグンガンのシールドと同じように展開。発生器が破壊され、苦境に陥る点も同様。
次回「クローン・ウォーズ」は「侵入者(Trespass)」!アナキンとオビ=ワンが氷の惑星へ!タルズも出てくるよ!
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