エピソード1 ファントム・メナス、日本公開10周年

エピソード1/ファントム・メナス
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 10年前の1999年7月10日、『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』が日本公開されました。あれから、ちょうど10年が経ちました。

 10年前の今日、普段よりもかなり早起きして(わくわくし過ぎて早起きするのが苦ではない、遠足前のような状態)、まだ少し薄暗いひんやりした夏の空気を感じながら、一緒に見る友達と待ち合わせて日本劇場へ向かったものです。

 エピソード1 ファントム・メナス、全米公開10周年!の記事に書いたように、実は6月にハワイで見ていたので、初鑑賞ではなかったものの、ずっと待っていたこの日がやってきたのである!

 有楽町マリオンはすでに螺旋階段に延々と続く長蛇の列。ここで『エピソード1』が普通の映画ではなく「お祭り」なのだ、とわかったのは、少年アナキン、C-3PO、ダース・モールといったコスプレ軍団がいたことである!

 映画の初日で初めて見る光景で(1997年の『特別編』は初日に行っていなかった)、本場アメリカさながらのフィーバーがここまで押し寄せているのか!と驚いた。

 友達が持っていたハズブロー製(当時はFXライトセーバーなんてなかった)のクワイ=ガン・ジンのライトセーバーを借りて、ダース・モールと記念写真を撮ったのも良い思い出だ(そういえばあの写真、どこへ行ったのだろう)。

 場内の興奮はすさまじかった。いよいよ流れた20世紀FOXファンファーレ!どっと沸く拍手と歓声!

 ・・・と思ったら、本編の前に付いていたディカプリオの『ザ・ビーチ』の予告編だった・・・観客は一気に大苦笑!絶妙なフェイント&先走りなフライング。観客の期待感がわかる出来事だ。
 
 そして正真正銘、2度目のFOXファンファーレで場内は一段と大きな拍手と歓声により、そのテンションはピークに包まれる!

 A long time ago in a galaxy far, far away….で、興奮を押し殺すように静まり返った後、あのテーマとともに爆発!私もなんか叫ぼうとしたが、この瞬間あんまり声が出なかった・・・

 オープニングで、オビ=ワン、クワイ=ガンの2人がフードを上げて素顔を見せたら待ってましたと拍手!本当に、噂で伝え聞くアメリカの劇場のような状況に感動した(ハワイで見た時は公開からしばらく経っていたので、観客はそこまでいなかった)。

 エンドクレジットでも、それぞれ思い思いのキャスト・スタッフに対して拍手が後を絶たなかった。

 これは今では考えられないのだが、シネコンが本格的に普及する前夜だった当時の映画館は全席指定席はほとんどなく、日劇も同様だった。だから、初回を見て続けて2回目も見るということが出来た。今じゃ出来ないね。

 1999年の夏は、どこを見ても『スター・ウォーズ』だらけ。おもちゃ屋には『エピソード1』グッズが山積みになっていた。スーパーやコンビニでは、明治製菓のスナックや永谷園のふりかけ、レトルトカレーなどが発売され注目を集めていた。

 ケンタッキーがキャラクターのオリジナルボトルを発売したと聞けば全種買いに行き、当時増え始めていたワーナーマイカルシネマにオリジナルカップが出たと聞けば、全種買いに行き・・・と、『エピソード1』グッズのために走り回っていた頃(そういえば、当時ネットをやっていなかったのだが情報源はどこから手に入れていたのか?思い出せない・・・)。

 そして、ペプシのボトルキャップをみなこぞって買っていて、7月中には店頭から姿を消すほどの人気っぷり。自転車でそこら中の店を探し、無事に金ピカのC-3POを手に入れたもののどこへ行っても品切れ。当たりのスペシャルボトルキャップなんて都市伝説みたいなもの・・・フルコンプはあきらめつつあった。

 実はそんな状況の中、ボトルキャップ付きペプシが買えるお店があった。それはピザハットである。量販店ほどの数がさばけるわけではないので、ある程度在庫があったのである。

 早速、我が家でもタイアップキャンペーン商品を注文し、『エピソード1』パズルとともにピザを楽しんだ。ペプシも、持っていなかったベイダーの頭ボトルキャップが当たったのでよかった。

 8月になると、1.5Lペットボトル限定でボトルキャップが復活し喜んだ半面、かなりのペプシを飲むことになり部屋がペプシの在庫でいっぱいになった。友達が来たら、必ずペプシを出す!おかげで、身につけつつあった盲パイ技術とトレードにより、ボトルキャップは全部集まった。

 気がつけば、1999年の夏は何も降ってきやしなかった。この年の夏はいろいろなことがあって、なんだかいつまでも続くような気がした。

 そんなずはなく、すずしい風が吹く季節がやってきて、夏は終わった。それでもペプシはR2-D2缶ホルダー、年末にはC-3POビッグサウンドボトル、そして2000年春にはバトルドロイド缶ホルダーと、しばらく経っても『スター・ウォーズ』キャンペーンを続け、この間ずっとペプシを飲み続けた。

 あれから10年なんて、信じられない気持ちです。

 10年経って、『スター・ウォーズ』は完結してしまいました。10年後、『スター・ウォーズ』のブログを書いているなんて思いもしませんでした(当時はインターネットなんてほぼわからない世界でした)。『エピソード1』の頃を描いた未公開映画の公開運動を起こしているなんて想像も出来ませんでした。

 10年経って、人も、街並みも変わりました。

 それでも、なんとなく10年も経った気がせず、昨日のことのように思うのは相変わらず『スター・ウォーズ』に囲まれた生活をしているせいかも知れません。

 きっと10年後も、同じような状況かも知れませんが・・・

 長々と思い出語りをしてしまいました。でもそれだけ、『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』という映画は、映画そのものだけではなく、ひとつの時代、ひとつのイベントとして、いろいろな思い出に残る作品だったのです。

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