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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」のストーリーやレビュー(感想・考察・批評)、トリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン1、シーズン2、またファイナル・シーズンの他のエピソードについては、以下のカテゴリーからご参照ください。

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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」レビュー

ウォルフとCX-2がそれぞれ追撃!同時配信エピソードの後編

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 「バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第6話「侵入」と2話同時配信となった第7話「救出」は、そのリリース方法からわかるように、前後編構成のうちの後編にあたる。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第6話「侵入」のレビューやトリビアを、ネタバレありで解説します。

 前話で窮地に追い込まれたバッド・バッチとレックスらが、レックスの戦友であるウォルフが率いる帝国軍と、なおも単独で追撃するクローンXトルーパーのCX-2をかわしながら展開される、テスからの脱出劇を描いていく。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」ストーリー

 クローンXトルーパーとの交戦により爆発が起きるも、なんとか無事だったバッド・バッチ、オメガ、バッチャー、レックス、ハウザーは、地下通路から地下10階に停泊しているリーチ・ヴェッセルを目指す。リーチ・ヴェッセルにハイパードライブはないが、ここから脱出するとともにエコーへ連絡するのだ。

 ウォルフ、クローン・コマンドーのヒロらが率いるTKトルーパーからなる帝国軍も、テスのボマーの修道院の跡地に到着。無数のクローン・トルーパーたちが倒れている光景を目にした彼らの前に、クローンXトルーパーのCX-2が現れる。

 CX-2はオメガはまだ生きていることをウォルフに伝えるが、無傷でターゲットを取り戻す命令を受けているにも関わらず、CX-2がボマーの修道院を破壊したことに対し、ウォルフは自身が指揮を取っており、指示に従うように念を押す。

 バッド・バッチらが逃げた経路を突き止めたウォルフは、地下のプラットフォームから部隊を送り込みつつ、入口を爆破して塞ぐよう指示。

 しかし、CX-2はバッド・バッチらが通った地下通路へと後を追ってしまう。ウォルフはこれを無視し、作戦を進めることに。

 クロスヘアーは、追っ手が迫っていることを察知。そこへグラップリング・フックで降りてきたCX-2が狙撃してくる。銃撃戦が展開される中、クロスヘアーはデトネーターを撃ち込んで爆破させ、CX-2を下層へと退かさせる。

 バッド・バッチらはリーチ・ヴェッセルに辿り着き、ボマーの修道院を後にするがCX-2の狙撃が機体に命中。レックスはエコーに脱出地点を連絡しつつ、機体を密林へ不時着させる。

 徒歩でエコーとの合流地点を目指すバッド・バッチらを、ロー級輸送シャトルが捜索。CX-2はシャトルから降下して一行を追跡する。

 ロー級輸送シャトルはバッド・バッチらの付近まで接近し、TKトルーパーらを降下させる。バッド・バッチらは発煙弾で身を隠しつつ追っ手を次々と倒していく。クロスヘアーはロー級輸送シャトルを狙撃して撃墜。

 着陸地点まであとわずかとなったところで、CX-2が一行を狙撃し、ネメックが倒れる。

 クロスヘアーは他のメンバーを先に行かせ、CX-2との戦いに赴く…

ストーリーを貫く「信頼」

 前話である第6話「侵入」にてクローンXトルーパーのCX-2と、その増援であるウォルフが率いる帝国軍の攻撃が始まっているので、前話のような密かに脅威が迫るサスペンスから打って変わって、窮地を脱しようとするバッド・バッチとレックスら生き残りのクローン・トルーパーたちと、CX-2とウォルフがそれぞれ別方面から彼らを追撃していくという比較的シンプルなチェイスが第7話「救出」では描かれる。

 この「バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」のストーリーを貫いているのは、「信頼」だ。

 もちろんバッド・バッチやレックスらは信頼で結び付いているのだが、前話である第6話「侵入」で描写されていたように、帝国軍に積極的に与してきたクロスヘアーはバッド・バッチと再び行動を共にするようになっても不信の目で見られる。それは、同じ部隊であるハンターも第5話「帰還」では同様だった。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第5話「帰還」のレビューやトリビアを、ネタバレありで解説します。

 しかし、まるでハンターのように装備は重くないか、近くにいろ、迷いやすい地形だぞとオメガに声掛けをするクロスヘアー(オメガへの心配はハンター以上だとクロスヘアーが認めているセリフもいい!)を見て、前話では警戒心を露わにしていたハウザーもライロスの頃とは変わったとクロスヘアーを信頼していく。

 軍隊との信頼関係、つまり忠誠心が帝国軍では尊重されず、自身は使い捨ての存在だったとクロスヘアーは吐露し、ハウザーもそれはお前ひとりではないと共感する。

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 さらに、以前からの戦友であるにも関わらず、今は異なるサイドに身を置いているウォルフとレックスは、以前からの信頼関係から互いに銃を置き、両勢力が向かい合う中で流血を回避した。これは、「スター・ウォーズ 反乱者たち」の頃にはレックスとウォルフはともにシーロスで引退生活を送っていることへとつながっていく。今は帝国軍にいるウォルフもいずれは、再びレックスとともにいるというわけだ。

 一方で、追いかけるウォルフとCX-2との間には信頼はなく、CX-2は命令を無視した単独行動ばかりを行いウォルフをいら立たせる。ともに同じ敵を追いかけているにも関わらず、連携もなく、とりわけCX-2は生け捕りを命じられている標的を危険にさらす攻撃をし続けていく。

 拠点や多くの仲間を失い決して勝利したわけではないが、エピソードの最後には信頼で結ばれた方が次の希望をつなぐことになる。

1話ずつ、異なる表情を見せていくクロスヘアー

 上記のように、クロスヘアーは第5話「帰還」、第6話「侵入」に引き続きキーとなる。というよりも、クロスヘアーはバッド・バッチに帰還したファイナル・シーズン前半を通してのキーキャラクターだ。

 ドラマでの心の動きだけではなく、TPS(サードパーソン・シューティングゲーム)でのバトルロワイヤルゲームの一騎打ちのような、クローンXトルーパーのCX-2との終盤のスナイパー対決も大きな見どころ。

 様々な出来事を経た彼の現在地が、第7話「救出」では表れているようだ。1話ずつ、異なる顔を見せていくクロスヘアーのファイナル・シーズン後半の活躍も楽しみになる。

 クローンXトルーパーのCX-2を撃退し、ウォルフともクローンの戦友ならではの信頼関係でその場を離れることに成功したが、戦いは終わっていない。

 先延ばしとなった決着とともに、オメガがなぜ帝国軍にとってここまで重要な存在であるのか、その謎を明かす必要がある。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第7話「救出」トリビアチェックポイント

ウィルヘルムの叫び

 クロスヘアーがパイロットを撃ったことで墜落したロー級輸送シャトルからトルーパーが落下する際に、『スター・ウォーズ』シリーズの他にも様々な映画に使用されている音響素材である「ウィルヘルムの叫び」が聞こえる。

戦死報告されているレックス

 レックスらと対面したウォルフは、レックスはアタック・クルーザーで戦死したと報告されていると言う。

 これは、「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」で描かれている出来事への言及だ。

 レックスは、ヴェネター級スター・デストロイヤーのトライビューナルにて、アソーカ・タノとともにマンダロアからモールを捕らえて帰還するも、オーダー66が発動。レックスは、アソーカにより行動抑制チップを摘出されてその支配から脱し、なんとかアソーカとともに墜落するトライビューナルから生き延びることが出来たのだ。

「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」について、ネタバレなしでのレビューです。ストーリーの核心には触れていないので、未見の方もどうぞ。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)で配信中。

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