「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第4話「ライオット・レース」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

スター・ウォーズ:バッド・バッチ シーズン2 レビュー/トリビア
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 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第4話「ライオット・レース」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第4話「ライオット・レース」のレビュー(感想・考察)やトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第4話「ライオット・レース」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2の他のチャプターのエピソード、またシーズン1のエピソードは、以下のカテゴリーからご参照ください。

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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第4話「ライオット・レース」レビュー

ライオット・レースにテクが挑む!

 テクノロジーのスペシャリストにして、バッド・バッチのブレインであるテクがそのスキルを活かして活躍。その舞台は、今回初登場のサファ・トーマで開催されているライオット・レースだ。

 第4話「ライオット・レース」にはハンターとエコーは登場せず、バッド・バッチの中でもテクとレッカー、オメガの3人がシドとともに行動。「バッド・バッチ」もシーズン1から数えて20本目のエピソードで、新たなキャラクター配置とストーリーのバリエーションとなっている。

 シドは、ライオット・レースのパイロットであるドロイドのテイ・オー(TAY-0)がお抱えレーサーであり、昔なじみのミルレギのレーサーであるジェット・ヴェニムとのレースで賭けをすることに。

 しかし、ジェット・ヴェニムの攻撃によってテイ・オーはクラッシュ。

 冒頭でデジャリック・ホロチェスに負けたレッカーのように、もし負けたら倍払うという条件でオメガはもう1度レースでの賭けをミルレギに提案し、シドを守ろうとする。

 レース直前に、せっかく修理したテイ・オーがスピーダーにひかれて再度大破してしまい、もはやこれまでと思われたその時、テクがレースの出場に名乗りを上げるのだった…

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 『スター・ウォーズ』でレースといえば、『エピソード1/ファントム・メナス』に登場したポッドレースや、「スター・ウォーズ レジスタンス」の空のレースがこれまで描かれてきたが、ライオット・レースは低空を飛ぶ密閉型のランドスピーダーによるレースで、ポッドレースに近い印象。

 しかしブラスター射撃やシールドの装備、仕掛けだらけのコースと、ポッドレースよりもさらに純粋なレースからはほど遠く、戦闘に近いほどの妨害が繰り広げられるルール無用のレースだ。

 ビジュアルの印象は『エピソード1/ファントム・メナス』のポッドレースと、『エピソード2/クローンの攻撃』のコルサントでのエアスピーダーのチェイスシーンを混ぜたようなシーンとなっている。

 レースといえば、『スター・ウォーズ』の創造主である若き日のジョージ・ルーカスがのめり込んだものであり、シリーズ第1作『エピソード4/新たなる希望』はヤヴィンの戦いでの高速ドッグファイトが大きな見せ場で、スピード感あふれるシーンは原点とも言える。

 エピソードの原題「Faster」の通り、ライオット・レースをいかに魅せるかという演出がこのエピソードの最大の見どころだ。

 ライオット・レースで高速飛行するランドスピーダーの浮遊感やスピードは、CGアニメーションの良さが存分に活かされており、コックピットからのアングルも臨場感があって効果的。

 目まぐるしいレース展開でも、テクやテイ・オーが乗る12シリーズ・スピーダーと、ジェット・ヴェニムをはじめとしたライバルのマシンとの位置関係もわかりやすい。

 「クローン・ウォーズ」の後日譚として考えさせられた前話の第3話「孤独なクローン」の重苦しいテイストとはうって変わって、スリルとスピード、そして機転で危機を切り抜けるエンタテインメント性の高いエピソードだ。緩急ついたシリーズ構成となっており、今回は1話完結ですっきりと楽しめる。

バッド・バッチがまだ知らない、シドの本性とは

 シリーズを通してのストーリーとしては、仕事を与えることでバッド・バッチに居場所を提供しているシドの素性について示唆されている。

 昔なじみであるミルレギは、かつてのシドの本性を知っているのだと言う。

 このシーズン2 第4話「ライオット・レース」で初めて、本名がシダリン・スケールバックであることが判明したことからも、シドについてはあまり多くの事柄は明らかになっていないようだ。

 いずれ裏切られると警告するミルレギの言葉通り、シドの暗い側面については今後のシリーズで語られていくのだろう。帝国軍の足音が大きくなる中、オード・マンテルも安住の地ではないのかも知れない。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第4話「ライオット・レース」トリビアチェックポイント

ナーフ・ナゲット

 第4話「ライオット・レース」には登場しないハンターとエコーは、50箱のナーフ・ナゲットを輸送する仕事に出ていると言及されている。

 ナーフ・ナゲットは、家畜動物であるナーフの肉を用いた料理。『エピソード5/帝国の逆襲』で、レイア・オーガナがハン・ソロに「Scruffy looking Nerf herder(薄汚いナーフ飼い)」と言うセリフがあるが、そのナーフだ。

 小説「スター・ウォーズ ジェダイの継承者」にてナーフ・ナゲットは初めて登場しており、ルーク・スカイウォーカーも食べている。

ピット・ドロイド

 サファ・トーマで開催されているライオット・レースの随所では、ピット・ドロイドが働いている。

 『エピソード1/ファントム・メナス』ではブーンタ・イヴ・クラシックのポッドレース会場で登場していた通り、DUMシリーズ・ピット・ドロイドはレースのピットには欠かせない。

 ピット・ドロイドは、『エピソード2/クローンの攻撃』や「クローン・ウォーズ」、「スター・ウォーズ レジスタンス」、「マンダロリアン」などに登場し、レース場だけではなく幅広く機械整備を行う場でその姿を見ることが出来る。

テイ・オー役はベン・シュワルツ

 テイ・オー(TAY-0)の声を演じているのは、『フォースの覚醒』 でBB-8の音声のため声を提供したベン・シュワルツだ。

 ベン・シュワルツは、『フォースの覚醒』ではファースト・オーダー ストームトルーパーの声にも参加している。

ドウーティン

 シドを本名のシダリン・スケールバックと呼び、その過去を知るグリニ・ミルレギの種族は、ドウーティンだ。

 ドウーティンは、『フォースの覚醒』でタコダナのマズ・カナの城にいたグラムガーの種族である。

ノーサウリアン

 ミルレギお抱えのライオット・レースのパイロットであるジェット・ヴェニムの種族は、ノーサウリアンだ。

 ノーサウリアンは、『エピソード1/ファントム・メナス』に登場したポッドレーサー・パイロットのクレッグ・ホールドファストの種族で、レーサーという似たキャラクター設定ということで既視感のあった方も多いだろう。

 また、このシーズン2 第4話「ライオット・レース」ではノーサウリアン語が初めて登場している。

オーロディア・ヴェンタフォリ&ルレオ・プリモック

 ライオット・レースのトンネルのコーナーには広告が表示されている。その中に、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』にてドライデン・ヴォスの船であるファースト・ライト内で歌っていたオーロディア・ヴェンタフォリと、ルレオ・プリモックらしき広告が見える。

 タイムコードでは16:29あたりで、テクらのランドスピーダーがコーナーを通過するとライオット・レースのコーナー上の広告が切り替わり、オーロディア・ヴェンタフォリとルレオ・プリモックの広告を一瞬見ることが出来る。

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2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。

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