Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第13話「群れ」のエピソードガイドです。
このエピソードガイドは、「群れ」のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。
この記事は「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第13話「群れ」の本編鑑賞後にご覧ください。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」の他のエピソードガイドは、以下をご参照ください。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」sシーズン1のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第13話「群れ」ストーリー
任務を終え、オード・マンテルに帰還したバッド・バッチ。エコーは、ガンダークの群れの中に降下するはめになったことをぼやく。
シドのパーラーに戻ると、いつもより客数が多く、武装した見慣れぬ連中もおり、雰囲気が変わっていた。
警備を倒してシドのオフィスに入ると、デヴァロニアンがシドの席に座っている。傍には、以前にバッド・バッチが任務で奪還し、オメガがルビーと名付けていたトカゲもいた。シドから買ったというのだ。
さらにシドはもうおらず、店とオード・マンテルはこれから俺が仕切るのだと言う。
シドのパーラーを後にして、ハンターはオード・マンテルを出ようとする。オメガがシドを見つけて助けることを主張していると、マローダーのタラップでシドが待っていた。
シドによると、ギャングのイサ・デュランドの息子であるローランド・デュランドは、パイク・シンジケートと組んで名を上げようとしているという。
複数のハイパースペース・ルートが交差するオード・マンテルは密輸に最適で、これに目を付けたローランド・デュランドは取引の場として、シドのパーラーを乗っ取ったのだ。
シドは、バッド・バッチの秘密の暴露を示唆して脅しながら、店を取り戻すと息巻く。オメガは、実際シドに助けられたのだから、困っているところを見捨てられないと言う。
シドの作戦は、今夜ローランドがバイヤーに売る予定のスパイスを店から持ち出し、取引を妨害してパイク・シンジケートへの支払いができない状態にし、破滅させるというものだ。
スパイスがあるシドのオフィスへは、採掘で使われていた、オード・マンテルの都市の地下を走る坑道を通り抜けて潜入することに。シドはパイク・シンジケートを敵に回さないように、密かにスパイスを運び出そうとしているのだ。
一行はカートに乗り込み、坑道を進む。シドは、「群れ」を刺激しないよう絶対に物音を立てないことを注意する。
しかし途中で、何かのうなり声が気になったレッカーは、誤ってライトを落としてしまう。
シドのオフィスへと出られるハシゴに到着し、シドはスイッチを押して店内のウィークウェイのケッチに合図を出す。
ケッチはマンテル・ミックスでローランドの側にいたルビーを店外に誘い出し、アイソリアンのボロとともに捕らえる。
ルビーがいないことに気付いたローランドは、すぐさま部下を追跡に出す。
ボロとケッチの陽動により、ローランド一味がいなくなったシドのオフィスに潜入したバッド・バッチは、スパイス6箱を運び出す。
一方、ボロは騒ぐルビーにマンテル・ミックスを与えようとした時に指を噛まれ、檻を落としたことで逃げられてしまう。
騒ぐルビーを置いてボロとケッチは逃げ出し、ローランドはルビーを取り戻すと逃げた2人を部下に追跡させる。
シドとバッド・バッチは、ローランドが戻って来る前に残るスパイス2箱を運び出し、ドアを封鎖。
開かないドアをブラスターで破壊したローランドは、オフィスに入るなりスパイスがなくなっていることに気付く。
地下からの侵入者に気付いたローランドは、地下坑道をカートで走り去るバッド・バッチを部下に追わせ、オード・マンテルの地下を舞台にしたチェイスが始まった。
シドが物音を立てないよう注意していたにも関わらず、ローランドの部下との間で銃撃戦が展開されてしまう。
ハンターは、カートを急停止させ追っ手のカートに衝突し乗員を振り落とし、さらにそのカートを後続にぶつけて追跡を振り切る。
しかし、すさまじい羽音とともに羽の生えた生物の群れに取り囲まれてしまう。
テクが光に弱い生物であることを発見するものの、この襲撃によりスパイスは坑道の底へと落下してしまう。
辛くも坑道の扉を閉めて難を逃れたバッド・バッチ。
シドのオフィスでは、ボロとケッチがローランドに捕らえられ、スパイスのありかを尋問されていた。
そこにパイク・シンジケートのメンバーが支払いを求めてくる。ローランドは、スパイスが盗まれたため支払いまで待つように言い、引き下がらないパイク・シンジケートに対してブラスターを突きつけてオーバ・ディアに戻るように告げる。
しかし、デュランドの一家全員が真の痛みを味わうとなおも脅すパイク・シンジケートを前に、デュランドは静かにブラスターを下ろすのだった。
シドとオメガ、バッド・バッチが店に着くと、ローランドの部下は倒され、パイク・シンジケートにローランドが連行されようとしていた。
パイク・シンジケートは、シドにスパイスをすぐに返すよう要求。シドは持っていないと告げると、パイク・シンジケートは皆殺しにすると言う。
ハンターがスパイスの在りかは知っていると言うと、パイク・シンジケートはオメガを人質として、スパイスを持って来ることを要求。
反発してブラスターを抜くバッド・バッチを、パイク・シンジケートに逆らわないようシドが説得し、坑道へスパイスを回収に向かうことに。
テクによると、坑道にいた生物は夜行性の羽虫であるアーリングで、その目は光源に弱いという。
一行はマローダーに乗り込み、日没前にスパイスを回収するべく上空からシドとレッカーが洞穴へと降下。スパイスが入ったコンテナをひとつ見つける。
シドのパーラーでは、オメガとローランドが並んで捕らえられ、ブラスターを見やるオメガをローランドは止める。オメガはシドのパーラーを奪ったローランドを責めるが、欲しいものは奪うのがデュランド家の流儀だと気に留めない素振りだ。オメガはルビーにきっと助かると声をかける。
スパイスが入ったコンテナは、4箱がマローダーに回収された。日没が迫る中、テクは対策を準備している。
洞穴の底では、レッカーとシドが最後のスパイスを確保。マローダーへと戻ろうとするが、引き上げられる途中で引っかかったカートが落下し、轟音が鳴り響く。
アーリングの大群に取り囲まれたレッカーとシドは、無事にスパイスを回収することができるのか?
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第13話「群れ」レビュー
バッド・バッチの現在の拠点であり、雇い主であるなど、様々な意味での拠り所となっているシドのパーラー。これが、ある日突然乗っ取りにあってしまったことから、オード・マンテルの知られざる地下世界を舞台に群れなす生物に立ち向かうクリーチャー・パニックのジャンルなエピソードだ。
シドのパーラーが乗っ取られたことで、オード・マンテルを離れようとしていたビジネスライクなバッド・バッチに対して、温情をかけてもらっているのだから助けるべきというオメガの情の厚さが対比になっている。
このように、オメガはいかにもファミリーアニメのキャラクターといった人物造形となっているが、これはカミーノでのナラ・セの育て方によるものなのだろうか?
ボバ・フェットとほぼ同じ遺伝子のはずなのに、ここまで異なる人物になるということは育ちが影響しているのではと思われるため、オメガに情をかけて殺されないように手を回していると考えられるナラ・セとの関係は、今後明かして欲しいところだ。
共和国から帝国へと変わったことで、バッド・バッチも所属のないならず者となったことで、銀河の裏社会も多く描いてきた「バッド・バッチ」だが、「クローン・ウォーズ」などの過去作でも多く登場してきたパイク・シンジケートが顔を見せ、シドのパーラー界隈でも穏便に済ませるしかないという、威圧感を表している。
オード・マンテルの鉱床では、トロッコを使ってのチェイスシーンも登場し『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』を彷彿とさせる!
サブタイトルとなっているアーリングの「群れ」の数による圧倒感も、クオリティの高いCGアニメだからこそ描写できたと言えるだろう。
オメガが取り持ったとも言える、バッド・バッチの拠点であるシドのパーラー。よりチーム感が出てきたところで、「バッド・バッチ」のシリーズは最終3エピソードへと突入していく。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第13話「群れ」トリビアチェックポイント
ガンダーク
バッド・バッチが、前の任務で群れの中に降下するはめになったというガンダークは、4本腕の獰猛な生物。
『エピソード5/帝国の逆襲』にて、治療中のルークの見舞いに訪れたハン・ソロが、回復したルークを「ガンダークの耳だって引きちぎれそう」と例えたセリフで登場。
『エピソード2/クローンの攻撃』でも、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーの会話の中で、オビ=ワンがガンダークの巣に落ちた話が出てくる。
その後、「クローン・ウォーズ」でオビ=ワンとアナキンは再びガンダークと戦うことになり、ガンダークと縁があるようだ。
バッド・バッチはガンダークの群れに続いて、アーリングの群れに遭遇したということになる。
ルビー
ローランド・デュランドが飼っているトカゲのルビーは、「バッド・バッチ」第7話「戦いの傷痕」に登場。
ローカイが盗んだトカゲを、バッド・バッチが任務で奪取。オメガは、このトカゲにルビーと名付けるものの、依頼人へと渡されていた。
ローランドは、金を払いシドに届けてもらったと言っているので、おそらく「戦いの傷痕」での依頼人はローランドだったのだろう。
スパイス
ローランドが取引をしようとしていたスパイスは、ケッセルのスパイス鉱山などで採取されり、主にドラッグとして用いられるもの。
犯罪組織のパイク・シンジケートが精製して流通させており、「群れ」でもローランドに卸して儲けようとしていた。
『エピソード4/新たなる希望』では、C-3POがタンティヴⅣから脱出しようとするR2-D2に対してケッセルのスパイス鉱山に送られてしまうとセリフで言及されている。
また、そのケッセルのスパイス鉱山は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』や、「反乱者たち」にて登場している。
コンテナ
スパイスが入ったコンテナは、『スター・ウォーズ』でよく登場する形状のものだ。
例えば、『エピソード4/新たなる希望』ではデス・スターでミレニアム・ファルコンを調べようとした帝国軍の探査部隊が持ち込む機材のコンテナなどだ。
パイク・シンジケート
ローランドの背後にて、スパイスを卸して売上を得ようとしていたパイク・シンジケートは、前述のようにケッセルのスパイス鉱床を管理し、流通を独占している犯罪組織。
パイク・シンジケートは「クローン・ウォーズ」に登場し、『エピソード2/クローンの攻撃』で言及されたクローン・トルーパーを発注した張本人のサイフォ=ディアスを、ドゥークー伯爵の指示で殺害もしている。
「群れ」でシドが逆らわない方がいいと主張している通り、残忍な犯罪組織だ。
また、ダース・モールがクローン戦争中に設立した犯罪組織のシャドウ・コレクティヴにパイク・シンジケートも参加。
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ではケッセルのスパイス鉱床から、ハンやベケットたちにコアキシウムを強奪された。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中
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