Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第14話「ウォー・マントル」のエピソードガイドです。
このエピソードガイドは、「ウォー・マントル」のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。
この記事は「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第14話「ウォー・マントル」の本編鑑賞後にご覧ください。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」の他のエピソードガイドは、以下をご参照ください。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」sシーズン1のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第14話「ウォー・マントル」ストーリー
惑星ダロの森林で、1人のクローン・トルーパーが逃走していた。マシッフや他のトルーパーたちに追われた彼はスタンされ連行される。だがその前に、ビーコンを設置していた。
ハイパースペースを航行中のマローダーに、レックスからのホログラム通信が入った。レックスの旧友のクローン・トルーパーから救難信号が入ったものの、レックスが動けない状況のため、助けに行って欲しいというのだ。
救難信号によると、発信したのはCC-5576で、植民地や軍事施設もないアウターリムの惑星ダロからだという。
バッド・バッチは、レックスからの頼みという緊急性と、現在はシドの仕事の遂行途中であること踏まえて議論するが、窮地であるということでハンターは気乗りしないながらも助けに行くことに。
カミーノでは、ランパート中将がクロスヘアーから予定以上であると進捗状況の報告を受けていた。使えるクローンは総動員するよう指示するランパート中将を、ラマ・スーは背後から見つめる。
ランパートはクロスヘアーに、カミーノアンの処遇は命令通りにするよう言い、目を離さないこと、そしていずれ時機が来ることを告げる。
ナラ・セは子どものクローンたちを、よそで訓練を続けると言って施設外へと引率していた。
途中、通路でラマ・スーと出会ったナラ・セは、契約を帝国が白紙にしたことについて部屋の中で会話する。
ナラ・セは、クローン軍の評判をもとに科学力を高く買う他の顧客が見つかると言うが、ラマ・スーは帝国にとっては力を与えることが仇となるため、生き延びるべく立ち去ることを主張。
ナラ・セに必要なものを集めるよう指示し、自身は出発の手配をすると告げる。
ダロに到着したバッド・バッチは、CC-5576が取り付けたビーコンを確認。ハンターは、残された痕跡からCC-5576は捕まって連行されたこと、さらに山の中に何かが隠されていると推測。テクも、スキャナーが妨害されていることを報告。
ハンターはオメガとレッカーをマローダーで待機させ、残りのメンバーと先へ進む。
山を登ると、そこには軍事施設があり、クローン・コマンドーのほかアーマーがアップデートされたトルーパーたちがいた。
山の天然の組成物により、施設はほぼ難攻不落なものとなっているため、ハンターはマローダーに戻ってレックスに連絡しようとする。CC-5576が生きて捕らえられているかどうかもわからず、応援もなく飛び込めない。
しかし、エコーはスカコ・マイナーで自身をバッド・バッチが救出してくれた経験から、可能性があるのであれば何とかして助け出してあげたいと言う。
マローダーでゲームをして待機していたレッカーとオメガに、ハンターから帝国の基地内に潜入するという連絡が入る。バックアップとして待機すること、また基地内に入ったら連絡が取れないため警戒を怠らないようハンターは命じる。
テクはCC-5576の所在をつかむには、セントラル・データベースにアクセスする必要があると分析。リフト・シャフトの中に侵入ポイントがあるということで、降下するリフトに乗って潜入。
エコーが新たな暗号化方式となっているデータベースにアクセスを試みている間、ハンターは基地内を移動するクローン・コマンドーと新型アーマーのトルーパーたちを目撃。
エコーも、50人のクローン・コマンドーに加えて、これまで聞いたことがないTKトルーパー1000人が点呼名簿にあることを確認する。
ほどなく、CC-5576が4階下の監房25番にいることがわかり、一行は救出に向かう。
CC-5576が監房にいると、ハンター、テク、エコーが見張りを倒してレックスに頼まれたと告げて救出に現れた。CC-5576はグレガーと名乗り、一緒に基地から脱出することに。
通路にはトルーパーたちが点呼のために集まっており、迂回が難しい状況のため、テクは陽動のためコード16を打ってトルーパーたちを動かそうとするが、警報が鳴ってしまう。
グレガーによると、クローン・コードはここでは使えず、警報が鳴ったのだと言う。
すぐさまトルーパーたちの攻撃に遭うが、バッド・バッチとグレガーはこれを退け、クローン・コマンドーから許可コードを奪うことに成功。
さらに、新型アーマーを着たトルーパーはクローンではないことが判明。ここでトルーパーの指導をしていたというグレガーによると、彼らがクローンの後釜なのだと言う。
さらなる追っ手のトルーパーたちを撃退しながらリフトに乗った一行。グレガーは、クローンたちは共和国の兵士だが共和国はもう存在せず、新兵たちは銀河中から来た銀河帝国に忠誠を誓う連中であり、戦闘能力は低いものの供給は尽きないのだと言う。
突然、リフトのドアが開くとクローン・コマンドーとトルーパーたちが現れ、リフトは脱出ルートである上部に行き着くことが難しくなってしまう。
バッド・バッチとグレガーは帝国軍と銃撃戦を展開しながら基地内を逃走。グレガーが被弾してしまうが、以前にも吹っ飛ばされたものの生き延びたという。一行は、反応炉ダクトにたどり着き、排気口からマローダーに信号を送って脱出することに。
ハンターから連絡を受けてマローダーは排気口に向かうが、上空でのVウィングの迎撃と、反応炉ダクトからはトルーパーたちの銃撃により妨害され、まずはテクとグレガーのみがマローダーに搭乗することに成功する。
テクがオメガから操縦を代わり、レッカーがガンナーを務めるもののマローダーも被弾。
Vウィングが追撃する中、残るハンターとエコーは脱出できるのか…
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第14話「ウォー・マントル」レビュー
「バッド・バッチ」第14話のエピソードタイトルは「ウォー・マントル」。
このエピソード中ではこの名称は呼称されていないが、第3話「エリート分隊」にて明らかになったクローンではない志願兵による帝国軍の強化を目指すウォー・マントル計画が、その後も着々と進行している様子が垣間見えるエピソードだ。
第3話「エリート分隊」のレビューにて、「バッド・バッチ」がシリーズを通して描いていく要素として「クローン・トルーパーは、いかにしてストームトルーパーに取って代わられたのか」ということを挙げたが、いよいよその過程が明らかになった。
フェイズⅡのクローン・トルーパーたちが、そのままおなじみの姿のストームトルーパーへと交代していったのではなく、さらにその中間のデザインのアーマーのトルーパーがいたことが今回判明。
ラルフ・マクウォーリーのコンセプトアートを連想させるTKトルーパーたちは、トルーパーの進化の歴史にまた新たなページを作ることになった。
オリジナル・トリロジーについて、ファンから度々話題に上がるストームトルーパーの能力についても、今回の「ウォー・マントル」劇中で明確に戦闘能力が低いと評されており、クローン・トルーパーとストームトルーパーの強さのギャップの説明をつけたエピソードとも言える。
いよいよストームトルーパーの源流が見られるエピソードとあって、バッド・バッチとTKトルーパーたちの帝国軍基地内での銃撃戦に加え、マローダーとVウィングのドッグファイトなど、『スター・ウォーズ』らしい活劇シーンにあふれており、シリーズ終盤のお話らしく先が気になるラストまで惹きつける。
そして、今回登場する「クローン・ウォーズ」からのなつかしい顔は、クローン・トルーパーのグレガーだ。
ハンターと入れ替わりに脱出することになったグレガーは、「反乱者たち」ではレックスとともに引退生活を送っているため、何らかの方法でこの戦いも生き延びるわけだが、これから起きると思われるバッド・バッチのリーダーであるハンターの奪回においてどのような役目を果たすのだろうか。
バッド・バッチ、レックスをはじめとしたクローン・トルーパーたち、そしてオメガ。ストームトルーパーが歴史の舞台に登場していく中、様々なクローンたちの行く末に注目だ。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第14話「ウォー・マントル」トリビアチェックポイント
マシッフ
冒頭でグレガーを追う、四本足で背中にトゲが生えた爬虫類型の生物は、マシッフだ。
マシッフは、『エピソード2/クローンの攻撃』でアナキン・スカイウォーカーが母のシミを救うため乗り込んだタスケン・レイダーのキャンプ地にて初登場。
「マンダロリアン」シーズン2「チャプター9:保安官」でもタスケン・レイダーとともに登場したが、マシッフを飼っているのはタスケン・レイダーだけではなく、「クローン・ウォーズ」では、ホンドー・オナカーの海賊団や共和国軍でも飼われている。
「バッド・バッチ」のマシッフは「クローン・ウォーズ」の更新されたCGモデルが使用されている。
グレガー
CC-5576のグレガーは、「クローン・ウォーズ」シーズン5 第12話「生きていた兵士」にて登場。
搭乗していたシャトルが戦闘により惑星アバファーに流れ着き、自身がクローン・トルーパーである記憶を喪失してしまったグレガーは、サラスタンのボーガスによって食堂で働かされていた。
しかし、共和国軍のガスコン大佐やR2-D2のいるD分隊と遭遇したことで、本来のクローン・トルーパーとしての自己を取り戻し、D分隊と共和国軍を救い出すことに成功するものの、爆発の中に消えていくのだった。
しかし、「反乱者たち」シーズン2 第3話「消えた戦士たち」にてレックスとともに引退生活を送っており、アバファーでの出来事を生き延びていたことが判明。
「バッド・バッチ」はこの間の出来事のため、グレガーは何らかの方法でアバファーを脱出して共和国軍に復帰してクローン戦争終結を迎え、クローン・コマンドーとしてTKトルーパーたちの指導にあたっていたということになる。
TKトルーパー
クローン・トルーパーに代わり、銀河中から集められた銀河帝国に忠誠を誓う新兵は、TKというコードネームが付与されている。
このTKとは、ストームトルーパーの識別番号として用いられているもので、この新兵たちはストームトルーパーの始まりであることがわかるのだ。
TKというコードネームは、『エピソード4/新たなる希望』にてデス・スターのドッキングベイ327に捕らえられたミレニアム・ファルコン内に入って出て来ないストームトルーパーを、帝国軍士官のトレイダムが「TK-421」と呼称していたことから、以来ストームトルーパーのコードネームとして定着。
コスチューミング団体の501軍団でも、TKナンバーが隊員のIDのひとつとして用いられている。
クローン・コマンドー
クローン・トルーパーのエリートであるクローン・コマンドーは、『エピソード2/クローンの攻撃』にて特殊コマンドー・ユニットが待機しているとセリフの中で言及されていた。
2005年には、クローン・コマンドーが主人公のゲーム「スター・ウォーズ リパブリックコマンド」が登場。
「バッド・バッチ」第14話「ウォー・マントル」では、「スター・ウォーズ リパブリックコマンド」に登場したスコーチと似たデザインのクローン・コマンドーが登場している。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中
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