日本のアニメスタジオによるオリジナル短編アニメ集「スター・ウォーズ:ビジョンズ」のうち、トリガーによる作品である「THE TWINS」と「The Elder」の、これまで明かされてこなかったストーリーが、場面写真とともに公開されました!
「THE TWINS」
「THE TWINS」あらすじ
再び銀河のバランスが崩れようとしていた。平和と繁栄が続く共和国から遠く離れた未知の領域で、かつての銀河皇帝が扱った恐るべきダークサイドの力によって生みだされた双子の暗黒卿<Am(アム)>と<Karre(カレ)>は、銀河帝国の残党を率いてシスの復権と新たなる銀河帝国の再建を企んでいた。
強大な力を持つ邪悪な究極兵器も完成し、まさに今、新帝国旗艦<ツインスター・デストロイヤー>起動の最終調整が行われていたのだった……。
「THE TWINS」今石洋之監督のコメント
ダークサイドの双子の暗黒卿である<Am(アム)>と<Karre(カレ)>の物語を描く「THE TWINS」は、新たに登場する帝国の旗艦<ツインスター・デストロイヤー>を舞台にした激しいライトセーバーのバトルアクションが見どころになりそうです。
また「THE TWINS」は、「エピソード9」以降に帝国の残党が再起を図ろうとする話であることが今石洋之監督から語られています。ツインスター・デストロイヤーとは一体…
解禁された場面写真のうち、左側で赤い光を放っているのが<Am(アム)>、右側に青い光を放っているのが<Karre(カレ)>で、それぞれの強大な力がぶつかり合っています。
「THE TWINS」を手掛けた今石洋之監督は「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」、「プロメア」などを生んだ鬼才。
今石監督は「スター・ウォーズ」と日本のアニメーションがタッグを組むプロジェクトについて「自分が最初に『スター・ウォーズ』に出会った時の感動を再現しつつ、これから新たに『スター・ウォーズ』に触れる人たちにも同じ感動を伝えられるような作品を目指しました」と思いを明かしています。
また、「THE TWINS」の<Am(アム)>や<Karre(カレ)>が正史に登場する可能性については、「もちろん、その可能性も見据えていました。我々の生み出したキャラクターたちがいつか正史に登場したら嬉しいです」と語っています。
そして、<Karre(カレ)>役に榎木淳弥、<Am(アム)>役に白石涼子、B-20N役に川島得愛など実力派声優が集結。
今石監督は声優陣について「グローバル版でKarre役を演じてくれている榎木淳弥さんは以前、自分の監督作品に出演頂いた経験もあり、何も言わずとも作品が望むテイストを理解してくれている心強さがありました。英語吹替版は昔の海外ドラマ「天才少年ドギー・ハウザー」の主演を務めたニール・パトリック・ハリスが演じてくれるのが嬉しいですね。彼の音声はまだ聞けていないので、楽しみにしています。」と期待を込めています。
「The Elder」
「The Elder」あらすじ
経験豊富なジェダイマスターのタジンと若いパダワンのダン。訪れる者も少ない辺境宙域をパトロールしていた二人は怪しい気配を感じ惑星ハボに降り立つ。星の住人から数日前に一人の老人が小型のスターシップで飛来したことを聞き、調査を開始する二人。しかし老人が乗って来たスターシップを目にした時、タジンの脳裏に不吉な予感が漂い始める。
「The Elder」大塚雅彦監督のコメント
ジェダイの絆と運命の闘いを描く「The Elder」の解禁された場面写真には、赤いライトセーバーを握り、青い光を操る老人の姿が。
本作を手掛けた大塚雅彦監督はTRIGGERの代表取締役で、『スター・ウォーズ』を見たことがきっかけで映画の道を志したという『スター・ウォーズ』の大ファン。「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」などを手掛けており、本作で監督を引退する可能性をも示唆した大塚雅彦監督の“集大成”となるのが「The Elder」となります。
『スター・ウォーズ』が世代を超えて愛される理由について大塚監督は「シンプルなプロット。最先端の映像。優れたデザイン。魅力的なキャラクター。神がかったBGM、印象的なサウンドエフェクト、タトゥイーンの夕陽。魅力を数え上げたらきりがありませんが、ついつい口真似のSE付きでライトセーバーを起動したくなるような、心の中にある『やりたいこと。見たいもの』を具現化してくれるからこそ『スター・ウォーズ』に魅力を感じるのだと思います。」と語っています。
本作のライトセーバーのアクションやキャラクター設定について「アクション要素は必ず入れたいと思ったのですが、アニメーションの特性を考えると戦闘機や戦艦の戦いよりもライトセーバー戦の方が向いているだろうと考えました。好みだけで言うともっと活劇要素を盛り込みたかったのですが、十数分の短編でそれをやってしまうと登場人物を描くための時間が足りなくなるので主人公たちの性格や関係性を描写しつつアクションも入るプロットを意識しました。マスターとパダワンの関係性はこれまでの作品とも違和感がないように気をつけたつもりです。ライトセーバー戦の殺陣、特に斬り合いが始まる前の対峙する瞬間の緊張感などに日本の時代劇の雰囲気を意識しました。」と説明。
本作の時代設定については「時間軸を『ファントム・メナス』より前に設定したのは、この作品から『スター・ウォーズ』に入ってきてくれるファンを意識したからです。予備知識がなくても理解できる内容になっています。そこからジェダイ騎士やシスに興味が湧いたら是非映画も見て欲しいです」と、その理由を明かしています。
そして、本作が最後の監督作品になるかも知れないと明言している大塚監督は「10年前の会社設立時から現場の仕事は減らしていくしかないと覚悟していましたが、実際にはあまり減らせていませんでした。その後、若いスタッフも育ってきて本当に経営や育成にシフトすべきかと考えていたところにこのお話しを頂き、区切りとするならこれ以上ない作品だと考えたからです。」とその真意をコメント。
「スター・ウォーズ:ビジョンズ」は、いよいよ来週9月22日(水)16時より、Disney+ (ディズニープラス)で全9作品が一挙、日米同時独占配信されます。
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