Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第6話「チャプター6:砂漠から来た流れ者」のエピソードガイドです。
このエピソードガイドは、「チャプター6:砂漠から来た流れ者」のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。
この記事はネタバレがございますので、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第6話「チャプター6:砂漠から来た流れ者」の本編鑑賞後にご覧ください。
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の他のチャプターのエピソードガイドは、以下をご参照ください。
目次
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第6話「チャプター6:砂漠から来た流れ者」ストーリー
水分凝結器が立ち並ぶタトゥイーンの砂漠で、パイク・シンジゲートの構成員がランドスピーダーにクレジットが入ったカムトーノと、スパイスが詰まった箱を載せていた。
スパイスを届け、クレジットを持ってモス・アイズリーへ戻ろうとしていたパイク・シンジゲートの前に現れたのは、コブ・ヴァンスだ。
コブ・ヴァンスは、ここがモス・ペルゴの領域であり、自分はその保安官であることを明かし、まだその箱の中身は見てないし、今のところ違法行為はしていないから、このまま立ち去れば地図を読み間違えたということにしてやってもいいと言う。
次の瞬間、パイク・シンジゲートは一斉にブラスターを抜いた。が、ブラスターを抜いた3人はコブ・ヴァンスの正確な射撃によって撃たれてしまう。
コブ・ヴァンスは、残った1人に今後スパイスを運んでこのモス・ペルゴに迷い込んだ者は2度と戻れないと、ボスに伝えるよう命じる。
そして、クレジットは持って行って良いが、不法侵入の罰金としてパイク・シンジゲートの構成員いわく町よりも価値があるというスパイスを置いて行かせた。
コブ・ヴァンスは残されたスパイスの箱を静かに蹴り、スパイスは砂漠の風に流されていった。
ディン・ジャリンのナブー・N1スターファイターは、緑豊かな惑星へとやって来た。コックピットでは計器が鳴り、地上ではR2-D2がセンサー・アレイを伸ばしていた。
R2-D2の側に着陸したディン・ジャリンは、グローグーに会いに来たのでスカイウォーカーを探していることを伝える。
R2-D2の先導でディン・ジャリンが竹林を抜けた先では、無数のドロイドたちが石を積み上げ、建造物を建てていた。
ディン・ジャリンがここに彼らがいるのか尋ねると、R2-D2はだしぬけに機能を停止して沈黙。周囲のドロイドも、ベンチを作るなど働いているばかり。仕方なく、ディン・ジャリンはベンチに腰掛けて待つことにした。
グローグーとルーク・スカイウォーカーは、草むらで瞑想していた。側にカエルがやって来ると、グローグーはそのカエルをフォースで浮かせて自分の口へと手繰り寄せる。
あと少しで食べられそうな時に、気付いたルーク・スカイウォーカーがグローグーをたしなめる。ルークは目を閉じると、フォースで周囲にいる無数のカエルを浮遊させて、グローグーにフォースの力を見せるのだった。
散歩に出たルークとグローグー。ルークは、グローグーを見ているとヨーダを思い出すという。
そして、体は小さくても心は大きく、フォースが強かったヨーダが語った「大きさは問題ではない」という言葉を伝え、故郷に同じように謎めいた言い方をする者がいなかったか、グローグーに聞く。
故郷を覚えているか、またそれを思い出したいと思うか尋ねるルークは静かにグローグーの頭に手を当て、思い出すのを手伝うことに。
グローグーが思い出したのは、コルサントのジェダイ聖堂がオーダー66によってクローン・トルーパーの第501部隊の攻撃に遭った時のこと。
3人のジェダイが無数のクローン・トルーパーたちのブラスターを跳ね返していくが、ひとり、またひとりと倒れていく。
それをただ見ているしかないグローグーだったが、最後のジェダイが倒れた後、クローン・トルーパーたちが向かって来た…
目を覚ましたグローグーに、ルークは自分の身を守る方法を教えると告げる。
ベンチで横になっていたディン・ジャリンは、物音に反応して即座にブラスターを抜く。ブラスターの先にいたのは、以前にコルヴァスでともに戦ったアソーカ・タノだ。
ディン・ジャリンは、アソーカはグローグーを訓練する気がなかったことに言及するが、ルークの家族の古い友人だというアソーカは、私ではなくマスター・ルークが訓練していると教える。
グローグーに会いに来たというディン・ジャリンがここに来た目的を聞いて、アソーカはだからR2が代わりに私の元にディン・ジャリンを連れて来たのと笑う。
アソーカ・タノによると、今ドロイドたちが建てている建物は、いつか偉大な学校となってグローグーは最初の生徒になるだろうという。
グローグーに会いたいと言うディン・ジャリンにアソーカは、以前に会った時に警告したようにグローグーへの愛着がやはり捨てきれないと指摘。
ディン・ジャリンは、マンダロリアンの孤児として面倒を見てきたので、ただ無事かどうか確かめたいだけだと主張するが、アソーカはルークとここにいる以上に安全な場所は銀河にはないと返す。
グローグーを訓練するというスカイウォーカーの判断に、自身は訓練をしなかったアソーカが反対していないことが理解出来ないとディン・ジャリンに問われると、アソーカはそれはルークの選択であると答えるが、ならばグローグーに会いに行くことも俺の選択だとディン・ジャリンは言う。
もちろん、あなたがそう望むならばとしつつも、アソーカはそれはグローグーのためか、それとも自分自身のためなのかと聞く。
ディン・ジャリンはただこれを渡したいと、アーマラーがベスカーの槍から作ったグローグーへの贈り物を見せる。これを渡したい理由は、マンダロリアンの孤児としてこれを持つ権利があるからで、孤児であろうとパダワンであろうと、いずれにしてもこのアーマーが彼を守ってくれる。
アソーカは、どうしてもと言うなら私が代わりに届けると告げ、グローグーもディン・ジャリンを恋しがっているため、もし今会ってしまったらグローグーをより苦しませるだけだと説く。
ディン・ジャリンは遠くのグローグーを見つめた後、アソーカに贈り物を託してその場を去って行った。
飛び立つナブー・スターファイターに向かい手を伸ばしたグローグーは、背負われていたバックパックから降り、ジャンプをするようルークに命じられる、ちょこんと跳躍する。
ルークは、飛ぶとともにグローグーを通して流れるフォースを感じろと指導。
再びわずかにジャンプしたグローグーに、必死に「やろう」とするのではなく、「やる」のだと教える。
見せたいものがあるというルークは、グローバーをバックパックに背負って森を駆け、跳び、竹に登ってあたりの景色を見渡す。
この広い世界はバランスの上に成り立っており、周囲のすべてにフォースを感じること、フォースを通じてお前もバランスを見つけるだろうとルークは教えるのだった。
続いて、グローグーは1本の足でバランスを取る訓練を行う。ルークもライトセーバーの腕を磨く。
さらに、ルークはトレーニング・リモートでグローグーの反射神経をテストする。
グローグーは、トレーニング・リモートをボールのように転がすが、ルークがフォースで起動させたトレーニング・リモートは、突然レーザーを浴びせてグローグーを吹っ飛ばす。
そんなグローグーに立ち上がれ、常に立ち上がるんだと指導するルーク。次にトレーニング・リモートが放った一撃を、グローグーは高く宙返りして避けた。
川辺でもトレーニング・リモートの訓練は続いた。身のこなしが軽くなり、グローグーは次々とトレーニング・リモートの攻撃を避けていく。
ルークとアソーカが見守る中、ついにグローグーはフォースでトレーニング・リモートを破壊。
アソーカは教え方が上手いとほめるが、ルークは実際には何も教えておらず、グローグーが思い出しているという方が近いのだという。
弟子が師を導くこともあると言うアソーカに、ルークはマンダロリアンが来たことを話題にする。
二人には強い絆があると、アソーカはディン・ジャリンからの贈り物をルークに渡す。
時々、グローグーの心はそこにあるのだろうかと思うことがあるというルークの言葉に、アソーカはあなたのお父さんみたいと言う。
この子をどうすればいいのかと言うルークに、アソーカは本能を信じてと告げる。また会えるかというルークの問いには、たぶんと答えてアソーカは去って行った。
ディン・ジャリンのナブー・N1スターファイターは、タトゥイーンのボバ・フェットの宮殿に到着。
謁見の間で、フェネック・シャンドは噂を元にして作成されたパイク・シンジゲートの集結地点のホログラム地図を見せながら、パイク・シンジゲートはこの数週間兵を集めており、買収されていたモク・シェイーズ市長が逃げ出したところを見ると、まもなく嵐が起こりそうだと説明。
モス・エスパの3つのファミリーは関わりを避けており、パイク・シンジゲートがボバ・フェットの縄張りに入るのを放っておいているという。
フェネック・シャンドはマンダロリアンのディン・ジャリンを一同に紹介。
ディン・ジャリンとブラック・クルルサンタンの加勢により経験豊富な傭兵が揃っているものの、ストリートギャングのモッズたちが町中を調べたところ、全面戦争になれば縄張りを守り切れない。
兵力が必要な状況に対し、ディン・ジャリンは力になれるかも知れないと言う。
ディン・ジャリンは、ナブー・スターファイターでモス・ペルゴに向かった。
駐機していると、向こうの平原に停めろとやって来たスコットに注意される。ディン・ジャリンがコヴ・ヴァンス保安官に会いに来たと告げると、本人がやって来た。
コヴ・ヴァンスはグローグーが不在であることを尋ねると、仲間の元に戻ったとディン・ジャリンは答える。お互い、大事な何かをなくしたようだと言うコヴ・ヴァンスに、ディン・ジャリンは一杯おごらせてくれと頼む。
モス・ペルゴのカンティーナで、パイク・シンジゲートに抵抗する者たちに加勢することに対して、クレイト・ドラゴンを退治してから今は平和だと難色を示すコヴ・ヴァンスに、ここも同じ惑星の一部であるため、今は平和でもいずれここにもスパイスがはびこるだろうとディン・ジャリンは言う。
説得を続けるディン・ジャリンに、ウィークウェイのバーテンダーは今はこの町の名前はフリータウンに改称したのだと教え、ボバ・フェットとパイク・シンジゲートの争いに町民は関係ないという立場を表す。
コヴ・ヴァンスはここにも余裕はないが、何が出来るか考えてみると答えるのだった。
ディン・ジャリンのナブー・スターファイターの出発を見送ったコヴ・ヴァンスは、戦える年齢の男女全員を町に集めて集会を開きたいとウィークウェイのバーテンダーに告げる。
その時、砂漠の向こうにこちらへ向かって来る人影が見えた。
コヴ・ヴァンスは側にいたジョーに、みんなに中に入れと言うよう頼む。スコットが建物から何事かと出てくるが、コヴ・ヴァンスは俺に任せて中に入れと言う。
町にやって来たのは、帽子を被った男。
男は、ボバ・フェットがいくらと言ったか知らないが同じだけ出すので、ただ手を出さずにいろと言う。
そこに、保安官は買収出来ないとスコットが外へ出て来る。ため息をついたコヴ・ヴァンスは、帽子を被った男に名前を聞き直す。
帽子を被った男は顔を上げる。青い肌のデュロス。賞金稼ぎのキャド・ベインだ。
キャド・ベインは、ボバ・フェットは帝国に雇われていた冷血な殺し屋だと言う。コヴ・ヴァンスは、タトゥイーンではビジネスが出来ないとスパイス・ランナーたちに伝えろと返す。
お前はアーマーを手放すべきではなかったと、キャド・ベインはホルスターに手をかける。それを見て、コヴ・ヴァンスもブラスターに手を伸ばす。側では、スコットがにじり寄っている。
砂漠の町で続くにらみ合い。一触即発の中、誰のブラスターが最初に放たれるのか?
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」は、Disney+ (ディズニープラス)にて独占配信中
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第6話「チャプター6:砂漠から来た流れ者」レビュー
ファンが見たかった「マンダロリアン」シーズン2の後日譚は、ここにある。
「チャプター5:マンダロリアンの帰還」で、物語の語り部がディン・ジャリンにスイッチしたサプライズが冷めやらぬ中、「チャプター6:砂漠から来た流れ者」はまだまだ驚かせるのはこれから…と言わんばかりに、最初から最後までファンを楽しませる展開が詰まったエピソードだ!
前話「チャプター5:マンダロリアンの帰還」のラストでのディン・ジャリンの「小さな友達を尋ねる」というセリフの通り、ルーク・スカイウォーカーとグローグーのジェダイの修行生活をたっぷりと描く!
本当に、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」は伏線がわかりやすく明示され、次のエピソードでその通りの展開になるから、ここは奇をてらわず律儀だ。
本来でいえば、ディン・ジャリンとグローグーのストーリーが描かれる可能性があるのは「マンダロリアン」シーズン3へのはず。
グローグーの再登場はおあずけして、興味や楽しみを次のシリーズへ持ち越していくことも出来るはずなのに、ルーク・スカイウォーカーにR2-D2、アソーカ・タノといった、「マンダロリアン」シーズン2でのサプライズゲストが出し惜しみなく登場するのは、次話である「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の最終エピソードに向けて、描いておく必要があるからなのだろう。
「マンダロリアン」シーズン2「チャプター16:救出」のラストを見た方ならば必ず想像するであろう、フォースを教えるマスター・ルークと、相変わらずの愛らしさのグローグー。初公開からから1年過ぎ、あの続きが見られるとは…
『エピソード4/新たなる希望』でのオビ=ワン・ケノービのようにライトセーバーを見せ、トレーニング・リモート(シーカー・ドロイド)で訓練し、『エピソード5/帝国の逆襲』のヨーダのように「大きさは関係ない」、「試すな。やるんだ」と諭し、ヨーダのトレーニングのように背中に背負って木立の中を駆け抜ける。
『エピソード6/ジェダイの帰還』でヨーダが遺した言葉の通り、きちんと「学んだことを伝える」ルーク・スカイウォーカーの姿は、エンドアの戦いの後のルークの延長線上にあるキャラクターとしてのまっすぐな成長があって説得力があり、多くのファンが望むものだろう。
30年もの時間の中で様々なことがあって、フォースとのつながりを断った『最後のジェダイ』でのルークを見るにあたっても、このジェダイとして全盛の頃のルークが描かれることによって、その印象もまた変わってくるのではないだろうか。
『スカイウォーカーの夜明け』、そして「マンダロリアン」の「チャプター16:救出」と、『エピソード6/ジェダイの帰還』からさほど時間が空いていない時期のルーク・スカイウォーカーを、キャストの演技とスタッフの技術で映像化したのは実はもうこれで3度目となるが、「チャプター16:救出」よりもさらに違和感がなくなっており、『ジェダイの帰還』から5年後、28歳のルーク・スカイウォーカーの姿に説得力が増している。
年々、映像技術が進歩していることを、ここ数年で描かれている若き日のルークから感じられるのも面白い。
そして、「マンダロリアン」の「チャプター13:ジェダイ」でアソーカ・タノが危惧したように、生まれてから50年が経っており、ディン・ジャリンを慕っているグローグーが負の感情を持っているために、ジェダイの道を歩めるのかという問題が早くも立ちはだかる。
ルークはディン・ジャリンがグローグーのために遠くから持ってきた、ベスカーで出来た小さなアーマーと、遺されていたヨーダのライトセーバーのいずれを取るのか、二択を迫るのだ!
共和国時代のジェダイが持っていた、特定の者への愛はたとえ親でも執着につながるため、そうした感情をもたないようにしていた規律は、残された資料で知ったのか、アソーカ・タノに教えてもらったのか、ともかくルーク・スカイウォーカーも理解して引き継いでいる。
特定の者への愛情を取るのか、ジェダイとして大勢の民への愛や奉仕を取るのか。ジェダイという特殊な生き方をしようとする者の前に現れる究極の選択に、グローグーはどう答えるのか?
一見すると、ボバ・フェットのストーリーには無関係なように思えるが、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」最終話である「チャプター7」の展開には必要なものなのだろう。
ハチャメチャな子であるグローグーのこと、両方を選んでしまい、ベスカーの鎖帷子のアーマーを着てヨーダのライトセーバーを持った完全武装でディン・ジャリンの前に現れるかも知れないが…
そしてファンにとって驚きの展開としては、ルーク・スカイウォーカーとアソーカ・タノがこの時点で顔見知りだったこと!
アナキン・スカイウォーカーの弟子として側にいて、ダークサイドに堕ちたダース・ベイダーの姿も知るアソーカ・タノが、その息子であるルークとともに会話するシーンは、これまでは例えばファンアートの世界にしかないようなものだったが、現実になろうとは…
ルークとアソーカのこれまでの関係性も気になるところだし(アナキンの話をルークに伝えるアソーカは見たい!)、『フォースの覚醒』に至るまでの間に、ルークとアソーカがどのようにして銀河をより良い場所にしようとしていたのか(そしてなぜ上手くいかなかったのか)、今後の『スター・ウォーズ』作品で膨らませられる重要な要素が増えることになった。
グローグーが持つジェダイ・テンプルでのオーダー66の記憶まで飛び出すなど、ジェダイにまつわる過去も未来も、ディズニープラスオリジナル『スター・ウォーズ』シリーズは技術的な制約なく描けそうで、これは直近の「オビ=ワン・ケノービ」も楽しみだ。
忘れてはならないのは、エピソードタイトルとなっている「砂漠から来た流れ者」、キャド・ベインの実写作品への初登場!
「クローン・ウォーズ」のシリーズを通して暗躍し続けてきた賞金稼ぎのキャド・ベインは、アニメ「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」に再登場し、共和国から帝国へと変貌した時代にも健在だったことが明らかになったが、ついに実写化!
荒野の向こうから現れ、砂漠の中の町でつば広帽を被った賞金稼ぎが保安官と早撃ち対決をするとは、西部劇そのままな演出だ!
遠くから徐々に迫るつば広帽の男、手前のガンマンの足をなめてのローアングルの構図、ホルスターを映すカットなどの積み重ねにより、不穏な緊張感を生み出すことに成功している。
エピソードタイトルの通り「砂漠から来た流れ者(From the Desert Comes a Stranger)」であるキャド・ベインと、同じく「チャプター1」のエピソードタイトルで「異星のはぐれ者(Stranger in a Strange Land)」とされたボバ・フェットの、凄腕の賞金稼ぎの流れ者同士の激突に期待したい。
キャド・ベインとボバ・フェットといえば、「クローン・ウォーズ」で未完成となった作品の中に、タトゥイーンでキャド・ベインとボバ・フェットがともに仕事をして、キャド・ベインがボバ・フェットに真の賞金稼ぎになることを教えるという4エピソードで構成される予定だったストーリーがあったことが思い起こされる。
そのストーリーは、ジョン・ウェイン主演の『捜索者』に影響を受けており(『エピソード4/新たなる希望』でも、帝国軍に襲撃された後のラーズ家にルークが駆けつけるシーンが『捜索者』から引用されている)、タトゥイーンにてタスケン・レイダーにさらわれた子どもをキャド・ベインとボバ・フェットが救出に向かうというものだったようだ。
ボバ・フェットとキャド・ベインが西部劇のように早撃ち対決するシーンもあり、これは「スター・ウォーズ セレブレーション オーランド 2017」で制作途中のシークエンスが公開されている。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」でも、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」でもあったキャド・ベインの早撃ちは、この時点からあった演出ということだ。
タトゥイーンを舞台にタスケン・レイダーが絡んで、ボバ・フェットがジャンゴ亡き後の銀河一の賞金稼ぎと呼ばれるキャド・ベインと対決する…という未完成エピソードの内容を考えると、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」はもしかしてこの幻の「クローン・ウォーズ」のエピソードの発展形なのではと思ってしまう。
ボバ・フェットとキャド・ベインの対決が、実写という形で実現するのか?!
それにしても、これだけのファンが喜ぶサプライズを1話の中に詰め込むとは、その密度の濃さには目を見張るばかりだ。まさに供給過多!
そんな供給過多なとんでもないエピソードの監督を務めたのは、デイヴ・フィローニ。アソーカ・タノやキャド・ベインが登場する以上、「クローン・ウォーズ」を製作してきたこの人しかいないだろう。
いよいよ次回は「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」最終エピソード。シリーズ後半から急に広がった風呂敷がどのようにたたまれるのか、その締めくくりに注目だ!
とはいえ、すべてがきれいに描かれるとは思わない方が良い。ひとつのシリーズの最後には、次のディズニープラスオリジナルシリーズが見たくなるようになっているのだから…
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第6話「チャプター6:砂漠から来た流れ者」トリビアチェックポイント
コヴ・ヴァンス
冒頭、モス・ペルゴの領域にてスパイスを運ぶパイク・シンジゲートの構成員を倒して追い払い、後にタトゥイーンに戻って来たディン・ジャリンがともにパイク・シンジゲートに立ち向かう兵を求めて尋ねたのは、モス・ペルゴ(「チャプター6:砂漠から来た流れ者」の時点ではフリータウン)の保安官にして、ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーの前の持ち主であったコブ・ヴァンスだ。
コブ・ヴァンスは、スピンオフ小説「スター・ウォーズ アフターマス」の幕間に収められているショートストーリー「タトゥイーン」、また未邦訳の続編小説「Aftermath: Life Debt」、「Aftermath: Empire’s End」に登場(邦訳小説内での表記は「コブ・バンス」)。
帝国軍の占領が終わったことに乗じて、モス・ペルゴはマイニング・コレクティブの支配を受けるが、コブ・ヴァンスは襲撃者が持っていたシリカックス・クリスタルが詰まったカムトーノを盗み、なんとか逃げ出す。
その後、持っていたシリカックス・クリスタルを、砂漠で遭遇したジャワが保管するマンダロリアン・アーマーと交換。
そのマンダロリアン・アーマーは、カークーンの大穴で倒れていたボバ・フェットからジャワがはぎ取ったものであり(「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」「チャプター1:異星のはぐれ者」を参照)、コブ・ヴァンスはボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーを使ってモス・ペルゴのマイニング・コレクティブを撃退。
保安官となったコブ・ヴァンスは、マンダロリアン・アーマーの話を聞いたディン・ジャリンと出会い、マンダロリアン・アーマーを報酬として町を脅かすグレーター・クレイト・ドラゴンの討伐を依頼。
タスケン・レイダーとモス・ペルゴの住民の共同戦線による壮絶な戦いの末、グレーター・クレイト・ドラゴンを倒すことに成功。コブ・ヴァンスがボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーをディン・ジャリンに譲渡するところまでが、「マンダロリアン」「チャプター9:保安官」にて描かれた。
保安官のベルト
コブ・ヴァンスは、ホルスターのベルトの赤と白のストライプのバックルを指して、モス・ペルゴの領域の保安官であることを説明する。
この赤と白のストライプは、キャラ・デューンがカーソン・テヴァから渡された新共和国の保安官バッジの下部の模様と同様のデザインだ。
R2-D2
グローグーを尋ねたディン・ジャリンが最初に再会したのは、ルーク・スカイウォーカーの相棒であるアストロメク・ドロイドのR2-D2だ!
ディン・ジャリンが到着する直前まで伸ばしていたのは、『エピソード5/帝国の逆襲』で、ルークが遭難した際にホスのエコー基地で出していたセンサー・アレイ。
『エピソード1/ファントム・メナス』で描かれていたように、元はナブー王室のアストロメク・ドロイドだったR2-D2は、ディン・ジャリンがナブー・N1スターファイターに乗って来たのを見て、ナブーの戦いでアナキン・スカイウォーカーとともに乗り込んだメモリーをよみがえらせただろうか…
R2-D2は、「マンダロリアン」の「チャプター16:救出」にてルークとともに登場。登場時間は短かったが、ルークとともに強烈なインパクトを残した。
ルーク・スカイウォーカーがオク=トーに隠遁生活を送る前まで、ルークのジェダイとしての活動にR2-D2が付き添っていることは、「スター・ウォーズ:砕かれた帝国」などの作品でも描かれている。
「チャプター6:砂漠から来た流れ者」では、ディン・ジャリンからルークやグローグーの居場所を聞かれるも、肝心な時にスイッチを切って黙ってしまうというR2-D2らしさは健在。
「クローン・ウォーズ」でのアナキン・スカイウォーカーのパダワンだったアソーカ・タノとの実写シーンも実現するなど、「チャプター16:救出」よりもR2-D2の見せ場が多く、このエピソードが『スター・ウォーズ』らしさを感じさせる大きな要素となった。
ルーク・スカイウォーカーとグローグー
「マンダロリアン」の「チャプター16:救出」のラストで登場し、多くの視聴者を熱狂させたルーク・スカイウォーカーと、ディン・ジャリンの元を離れルークについて行ったグローグーが、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」で約1年ぶりにその姿を現すことに!
「チャプター16:救出」ではセリフが少なく、ミステリアスな雰囲気だったが「チャプター6:砂漠から来た流れ者」ではグローグーやアソーカ・タノとの会話の中で、よりジェダイらしくなった28歳のルーク・スカイウォーカーを見ることが出来る。
クレジットにはマーク・ハミルと、「ジェダイ」のスタントダブルとして「マンダロリアン」の「チャプター16:救出」にてボバ・フェットのスタントダブルを務めたスコット・ラングが、また「ジェダイ」のパフォーマンスアーティストとしてグラハム・ハミルトンの名前が記載されている。
「チャプター16:救出」にてルーク・スカイウォーカーの代役(ダブル)を演じたマックス・ロイド=ジョーンズは、「チャプター6:砂漠から来た流れ者」には参加していない模様だ。
日本語吹替キャストは、「マンダロリアン」に続いて須田祐介。
ルーク・スカイウォーカーは、28歳の時点でジェダイ・オーダー再興のためアカデミーを作ろうとしていたようだ。ドロイドたちが建てている途中の建造物は、『最後のジェダイ』に登場したオク=トーのジェダイの村の建物に似ている。
グローグーの方は、フォースでカエルを食べようとするなど相変わらずのようだが、ルークのトレーニングにより、フォースで跳躍力を高めるフォース・ジャンプを習得(どうやら新たに覚えるというよりも、思い出している方に近いようだが)。
さらにはディン・ジャリンの贈り物であるベスカーの鎖帷子か、ヨーダが遺したライトセーバーのいずれを手に入れるかルークに選択を与えられ、ジェダイの道を選ぶのか、我らの道を選ぶのか重大な決断をすることに…
ヨーダ
ルーク・スカイウォーカーは、グローグーと同種族と思われる自身の師であるジェダイ・マスター、ヨーダのことをグローグーに話す。謎めいた言い方をするとルークが言うように、ヨーダは倒置法の独特の言い回しをする。
ルークはグローグーに故郷のことを尋ねるが、ヨーダの種族は種族名も明らかになっておらず、その母星も不明のままだ。
後述するように、グローグーへのルークの指導はヨーダから受けた言葉を用いているほか、トレーニングの内容も『エピソード5/帝国の逆襲』で積んだ修行となっており、ヨーダの最後の弟子ということを改めて感じさせられる。
大きさは関係ない
ルークはさらに、ヨーダが言った「大きさは問題ではない」という言葉をグローグーに伝える。
これは『エピソード5/帝国の逆襲』で、ダゴバの沼に沈んだXウィングをフォースで引き上げようとして出来なかったルークが、大き過ぎて出来ないと言ったことに対してヨーダが言った「大きさは問題ではない(「Size matters not.」)」からの引用だ。
オーダー66
故郷について尋ねたルークにより、グローグーの頭によみがえったのは『エピソード3/シスの復讐』で描かれた、オーダー66によるコルサントのジェダイ聖堂の攻撃の最中の記憶だ。
アナキン・スカイウォーカーをダース・ベイダーとしてダークサイドに転向させたパルパティーンは、かねてからの計画の通りオーダー66を発動。脳内に仕掛けられていた行動抑制チップにより、クローン・トルーパーたちはジェダイ抹殺の命令を遂行するように。
ダース・ベイダーは、クローン・トルーパーの第501部隊を率いてコルサントのジェダイ聖堂を攻撃。まだ幼いジェダイ・ヤングリングたちも含めて、多くの者が命を落とした。
「マンダロリアン」の「チャプター13:ジェダイ」でアソーカ・タノは、グローグーはクローン戦争以前よりコルサントのジェダイ聖堂にて数々のジェダイ・マスターに師事してきたが、クローン戦争の終わりに何者かによりジェダイ聖堂から連れ出され、帝国の勃興とともに隠されたと言っている。
「チャプター6:砂漠から来た流れ者」では、オーダー66に居合わせていたことが明らかになったが、ジェダイは皆殺しになってしまう状況の中で、一体誰がどのようにグローグーをジェダイ聖堂から脱出させたのか、非常に気になるところだ。
アソーカ・タノ
その「マンダロリアン」の「チャプター13:ジェダイ」で実写版デビューとなったアソーカ・タノも、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」に再登場。
「チャプター6:砂漠から来た流れ者」では、ルークの家族の古い友人だというディン・ジャリンに自己紹介。ルークの父、アナキン・スカイウォーカーは師、母のパドメ・アミダラとも様々な任務をともにしていたし、本作でも描かれているようにR2-D2とも長い付き合いだ。
実写版となっても、「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」での数々のドラマを感じさせてくれる。
キャストは「マンダロリアン」に引き続き、ロザリオ・ドーソン。日本語吹替版もこれまでのシリーズと同様に伊藤静が演じており、ルークやR2-D2、ディン・ジャリンに穏やかに話しかける年齢を重ねた円熟味が今回のアソーカの魅力だ。
試すな。やるんだ
ちょこんと跳躍の訓練をするグローグーに、ルークは必死に「やろう」とするのではなく、「やる」のだ(「Don’t try. Do.」)と教える。
これは『エピソード5/帝国の逆襲』で、ダゴバの沼に沈んだXウィングをフォースで引き上げようとした際、試してみると言ったルークに対しての「やるか、やらぬかだ。試しなどいらん(「Do, or do not. There is no try.)」というヨーダの言葉と同じ意味だ。
グローグーを背負って
グローグーをバックパックに背負って森を駆け、ジャンプするルーク・スカイウォーカーの姿は、『エピソード5/帝国の逆襲』にてヨーダを背負ってダゴバを走り抜けていたシーンを彷彿とさせる。
『エピソード5/帝国の逆襲』では師であるヨーダを背負ってのトレーニングだったが、今回は弟子のグローグーに教えるためということで、目的は逆転している。
トレーニング・リモート
ルーク・スカイウォーカーがグローグーの反射神経をテストするために用いるのは、トレーニング・リモートだ。
トレーニング・リモートは、『エピソード4/新たなる希望』にてルーク・スカイウォーカーがミレニアム・ファルコン内で使用していたほか、『エピソード2/クローンの攻撃』ではジェダイ・オーダーでジェダイ・ヤングリングの子どもたちがヨーダの元でライトセーバーのトレーニングに使用していた、ジェダイ・オーダーの時代から続く修行のお供だ。
ここではルークが、オビ=ワン・ケノービに受けた訓練をグローグーに伝えているように見える。
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の26年後である『スカイウォーカーの夜明け』でも、レイがレジスタンスの基地がある惑星エイジャン・クロスにてライトセーバーの修行をする際に使用している。
フォースとともにあらんことを
ルーク・スカイウォーカーの元を去る際に、アソーカ・タノは「フォースとともにあらんことを」とあいさつする。
言わずと知れた『スター・ウォーズ』シリーズでの名セリフで、ジェダイ・オーダーが使っていたものを、後に反乱軍も用いていた。
フリータウン
ウィークウェイのバーテンダーは、モス・ペルゴとして知られていた町は今はフリータウンに改称したのだと言う。
モス・ペルゴがフリータウンに改称したことは、小説「Aftermath: Life Debt」にて語られている。しかし、「Aftermath: Life Debt」は『エピソード6/ジェダイの帰還』で描かれたエンドアの戦いの翌年にあたる5ABYの出来事のため、9ABYの時代である「マンダロリアン」や「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」よりもずっと以前のことだ。
つまり、モス・ペルゴは5ABYにフリータウンに改称した後、4年の間にモス・ペルゴに戻り、それからまもなく再びフリータウンに改称したことになる…
映像作品に合わせて、後に設定が整理されることになりそうだ。
カムトーノ
冒頭でパイク・シンジゲートがクレジットを収納し、ラストではサンクチュアリを爆破するための爆弾が詰められていた入れ物はカムトーノだ。
カムトーノは、『エピソード5/帝国の逆襲』にて混乱するクラウド・シティを走り抜けていたウィロー・フードが抱えていたアイテムとして知られている。『エピソード5/帝国の逆襲』では、ダゴバで修行するルークの持ち物の中にも、同形状のものが確認出来る。
「マンダロリアン」「チャプター3:罪」では、帝国の残党のクライアントがベスカーを収納したケースとして登場。このアイテムがどのように使用されるものなのか描写され、またその名称はカムトーノであることが明らかになった。
このカムトーノという名称は、アメリカの女児がアイスクリームのことをなぜか「カムトーノ」と呼んでしまう、2017年に投稿され話題となったビデオが由来と思われる。
アイスクリームメーカーを流用した小道具ということで、「アイス」と「クリーム」を分割して言うことは出来るのに、父親が「アイスクリーム」と言うと、女の子が「カムトーノ」と言ってしまうことから名付けることにしたのだろう。
カムトーノと言っていた女の子も、5年経って今頃は大きくなっているんだろうな…
クレイト・ドラゴンの骨
ディン・ジャリンのナブー・スターファイターを見て歓声を上げるジャワのサンドクローラーに載っているのは、クレイト・ドラゴンの頭骨のようだ。
ジャワが何のためにクレイト・ドラゴンの頭骨を載せているのかは不明だが、ナブー・スターファイターを見て歓声を上げていたのはパーツ集めにジャワたちの協力が不可欠だった宇宙船のためだろうか?
また、フリータウンのカンティーナには巨大なクレイト・ドラゴンの骨が屋台骨のように建物の中に収まっている。これは「マンダロリアン」「チャプター9:保安官」で退治したグレーター・クレイト・ドラゴンのものだろうか…
キャド・ベイン
砂漠の向こうからコヴ・ヴァンスの前に現れたのは、デュロスの賞金稼ぎであるキャド・ベインだ!
ジャンゴ・フェットが亡き後、銀河一の賞金稼ぎという評判を得ていたキャド・ベインは、「クローン・ウォーズ」シーズン1の最終話である第22話「人質」にて登場以来、シリーズを通してジェダイと共和国を苦戦させるという、肩書ばかりではない強さを見せてきた。
ダース・シディアスの依頼で、ホロクロンやカイバー・メモリー・クリスタルといった機密情報をジェダイ・テンプルから盗み出し、ジャバ・ザ・ハットからは共和国に捕らえられたズィロ・ザ・ハットの脱獄を依頼され、元老院議員たちを人質に取ってこれを成功させるなど、数々の大物からの仕事を見事に遂行。「クローン・ウォーズ」での第三勢力である、ならず者たちの代表格であるキャラクターだ。
しかし、ナブーでのパルパティーン最高議長の誘拐の仕事において共和国軍に捕まってしまい、これ以降「クローン・ウォーズ」には登場していなかった。
その消息は、2021年に配信された「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第8話「再会」にてキャド・ベインが登場したことで明らかになった。クローン戦争が終わり、共和国から帝国へと変貌する時代においても賞金稼ぎとして活動していたのだ。
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」に登場したことで、帝国が勃興して終焉し、新共和国が樹立してからの28年間もどこかで活動していたということになる。この間の時代のストーリーにも登場出来るようになるわけで、今後明かされるキャド・ベインの知られざる物語も楽しみだ。
ちなみに、終盤の対決でコヴ・ヴァンスにブラスターを命中させているが、命中箇所は肩なのでコヴ・ヴァンスは生存の可能性がある。「チャプター7」の展開を待ちたい。
ヨーダのライトセーバー
ルークが、ディン・ジャリンが持ってきたベスカーで出来た小さなアーマーとともに選ばせたのは、遺されていたヨーダのライトセーバーだ!
『エピソード3/シスの復讐』にて、パルパティーンとの対決でヨーダのライトセーバーは銀河元老院議事堂にて落としており、後に帝国に回収されたものと思われる。
しかし、書籍「スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ」のダゴバのヨーダの家のページでは、ヨーダのライトセーバーを保管する箱が紹介されている。この書籍も、正史(カノン)のものだ。
このことから、パルパティーンとの対決の後に何らかの方法で自身のライトセーバーを『エピソード5/帝国の逆襲』の頃までにダゴバまで取り戻したか、実はヨーダのライトセーバーは2本あり、そのうちのひとつをダゴバに持ってきたか(または必要な部品だけ持っており、長きに渡るダゴバの生活の中で組み上げたか)という可能性が考えられる。
あの議事堂での決戦の後で、スペアのライトセーバーを持って脱出する余裕はなさそうだが、オビ=ワン・ケノービとともにジェダイ聖堂に戻った際に、スペアを取ってから託していたのかも知れない。
ともかく、『エピソード5/帝国の逆襲』の時点でヨーダはダゴバでライトセーバーを持っていたこと、そしてルークがヨーダ亡き後に遺品を預かっていたことは確かである。
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2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。