Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン1 第5話「チャプター5:ガンファイター」のエピソードガイドです。
このエピソードガイドは、「チャプター5:ガンファイター」のストーリー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。
この記事は「マンダロリアン」シーズン1「チャプター5:ガンファイター」のネタバレを含んでいます。本編鑑賞後にご覧ください。
「マンダロリアン」シーズン1全体のネタバレなしレビューは、以下のエントリーをご参照ください。
「チャプター5:ガンファイター」ストーリー
レイザー・クレストは、ザ・チャイルドを狙う賞金稼ぎのライオット・マーの宇宙船に追われていた。背後からの砲撃を受けながらも、レイザー・クレストを急減速させて相手をかわし、前方に飛び出したライオット・マーの宇宙船を一撃で撃破する。
しかしエンジンはダメージを受けて燃料を失っており、マンダロリアンはタトゥイーンへ向かうことにする。レイザー・クレストはモス・アイズリー宇宙港のベイ35へ着陸する。
ドッキング・ベイでは、レイザー・クレストにピット・ドロイドたちが駆け寄るがマンダロリアンは威嚇射撃をして近付けさせない。これに怒って駆け付けたのがベイ35で働くペリ・モットー。点検によると多くの修理箇所があるということで、マンダロリアンが提示した500帝国クレジットという金額に対しても駐機代にしかならないと言う。
マンダロリアンは後で払うこと、ドロイドを近づけないことをペリ・モットーに伝えてその場を後にする。ペリ・モットーは、厄介者の意として「ウォンプ・ラットめ」と吐き捨てるのだった。
モス・アイズリーの街中を歩くマンダロリアン。街中には、串刺しとなったストームトルーパーのヘルメットが無数に並んでいる。
一方、サバックに興じていたペリ・モットーとピット・ドロイドたちは、レイザー・クレストから何かの叫びを聞きゲームを中断する。レイザー・クレストのタラップを降りてきたのは、ザ・チャイルドだった。ペリ・モットーはザ・チャイルドをかわいがり、マンダロリアンが不在の間に世話をして子守の費用も追加で請求しようと言う。
カンティーナにやって来たマンダロリアンは、バーテンダーのEV-9D9に賞金稼ぎの仕事を尋ねるが、賞金稼ぎギルドはタトゥイーンから撤退したことを告げられ、ギルド以外の仕事もないと言われる。
しかし、背後のテーブル席に座ったトロ・カリカンと名乗る男がそれに異を唱えて、ミッド・リムで手に入れたというバウンティ・パックを見せる。
新共和国に雇い主たちが捕まって以来、逃走している暗殺者のフェネック・シャンドが、トラッキング・フォブによるとデューン・シーへ向かったらしい。
マンダロリアンは、その仕事には乗らずテーブルを去ろうとする。引き留めるトロ・カリカンは、マンダロリアンにギルド歴を尋ねられて長いと言うが、フェネック・シャンドはハット・カルテルをはじめとして主要な犯罪組織で名をはせた腕利きの傭兵であり、彼女を追えばトロ・カリカンの命はないとマンダロリアンに看破される。
トロ・カリカンは実はこれが初仕事で、ギルドに入れてもらうため賞金はすべて渡すと頼み込む。マンダロリアンはこれを受け、スピーダー・バイク2台とともにベイ35へ来ることと、トラッキング・フォブを預かると言うが、トロ・カリカンはすべて記憶していると言ってその場でトラッキング・フォブを破壊する。
レイザー・クレストに戻ったマンダロリアンは、ザ・チャイルドがいないことに気付くが、ザ・チャイルドはペリ・モットーが抱きかかえていた。ザ・チャイルドを置き去りにしたマンダロリアンを非難し、子育てを一から学ぶように言う。
さらに、エンジンの燃料漏れを修理したことを伝えるペリ・モットーにザ・チャイルドを託し、マンダロリアンとトロ・カリカンはスピーダー・バイクに乗ってモス・アイズリーを離れてタトゥイーンの砂漠を走り出す。
砂漠の中でスピーダー・バイクを止め、前方を見るよう促すマンダロリアン。トロ・カリカンがマクロバイノキュラーを覗くと、タスケン・レイダーとバンサたちがいた。マンダロリアンは、彼ら以外は不法侵入者だと思われると言うが、トロ・カリカンは距離を保っていくべきだと主張する。
本人たちに言えばとマンダロリアンが言うと、トロ・カリカンのすぐ側には2人のタスケン・レイダーがいた。マンダロリアンは手話でタスケン・レイダーと交渉し、トロ・カリカンの新品のマクロバイノキュラーと交換で通行許可を得て、デューン・シーをさらに進む。
2人は丘の上から、デューバックと倒れた乗り手を見つけた。その乗り手が何者なのかを確かめるため、マンダロリアンが近づくと他の賞金稼ぎだった。しかし、その賞金稼ぎのトラッキング・フォブが鳴っていることを確認すると、トロ・カリカンに伏せるよう指示。マンダロリアンは狙撃されるもベスカーで出来た装甲服のおかげで難を逃れ、この狙撃が出来るのはMK改造ライフルだけだろうと推測する。
遠くの尾根から狙撃されているため、陽が落ちるまで待つことに。日没後、フラッシュ・チャージを交互に撃って目くらましをしつつ、狙撃手がいる尾根まで全速力のスピーダー・バイクで向かうという作戦だ。
マンダロリアンによる最初のフラッシュ・チャージでフェネック・シャンドのスコープは妨害され、ヘルメットを外す。最初の一発は上手くいったトロ・カリカンだったが、2発目のフラッシュ・チャージは目くらましにならず、マンダロリアンのスピーダー・バイクに狙撃が命中してしまう。
スピーダー・バイクから降りたマンダロリアンによるフラッシュ・チャージはフェネック・シャンドの視界を奪うことに成功。しかし、直後の狙撃が再び直撃する。
そのスキにフェネック・シャンドの背後に回ったトロ・カリカンだったが、フェネック・シャンドの抵抗に遭う。格闘の末、トロ・カリカンが組み伏せられたところにマンダロリアンが現れ、フェネック・シャンドを捕縛することに成功する。
フェネック・シャンドを加えると3人の人間に対して、スピーダー・バイクは2台。賞金首を連れ戻るため、他の賞金稼ぎが使っていたデューバックを活用することにするが、マンダロリアンが持ち逃げするとトロ・カリカンが不信を抱くため、マンダロリアンがデューバックを取りに行く。
マンダロリアンを待つ間に、夜が明けた。フェネック・シャンドはモス・エスパの用事に行かせてくれれば、賞金の倍額を払うとトロ・カリカンに言う。
改めて、金ではなくギルドに入ることが目的であるとトロ・カリカンは主張するが、フェネック・シャンドはマンダロリアン自身の価値を説く。ギルドの裏切り者であるマンダロリアンを捕えれば、評判を手に出来るという。
フェネック・シャンドの話に乗ったかのように見えたトロ・カリカンは、突然彼女をブラスターで撃つ。マンダロリアン自身に価値があることを知り、名声を得るため行動することにしたのだ。トロ・カリカンはその場を後にする。
デューバックに乗ったマンダロリアンがそこに到着すると、フェネック・シャンドが倒れていた。夜、モス・アイズリー宇宙港のベイ35に戻ると、トロ・カリカンがペリ・モットーとザ・チャイルドを人質に取っていた。
マンダロリアンに手錠をかけるようペリ・モットーに指示するが、マンダロリアンは密かに手に何かを握っていた。トロ・カリカンが裏切りの動機を話す中、マンダロリアンはフラッシュ・チャージで閃光を発し、横に回り込んでトロ・カリカンを射殺。ザ・チャイルドは、いつの間にか近くの物陰にいた。
マンダロリアンはトロ・カリカンの亡骸からクレジットを抜き取り、ペリ・モットーに代金を支払う。ペリ・モットーはピット・ドロイドたちに、トロ・カリカンをベガーズ・キャニオンに捨てろと言い、レイザー・クレストの出発を見送る。
一方、ケープを纏った人物がフェネック・シャンドの亡骸の側に近付いていた。
「チャプター5:ガンファイター」トリビアチェックポイント
「生きたままか 冷たくなって連れて行くか」
冒頭のドッグファイトで、賞金稼ぎのライオット・マーが言う「生きたままか 冷たくなって連れて行くか(I Can bring you in warm or I Can bring you in cold)」は、その後のマンダロリアンのセリフの通り「チャプター1:マンダロリアン」にて、マンダロリアンがミスロルの賞金首に言ったセリフと同様。
モス・アイズリー
マンダロリアンが寄ったタトゥイーンの宇宙港は、モス・アイズリー。『新たなる希望』で、ルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービ、C-3PO、R2-D2がハン・ソロとチューバッカに出会い、ミレニアム・ファルコンで飛び立った宇宙港と同じ場所だ。
レイザー・クレストがモス・アイズリーを目指してタトゥイーンの上空を飛行するシーンでは、『新たなる希望』でオビ=ワンがルークにモス・アイズリー宇宙港について説明するシーンと同様の、街の全景のカットもある。
ミレニアム・ファルコンが停泊していたのはドッキング・ベイ94で、レイザー・クレストが「チャプター5:ガンファイター」で停泊したのはベイ35だ。
ピット・ドロイド
ベイ35でマンダロリアンを出迎えるのは、『エピソード1/ファントム・メナス』でタトゥイーンのモス・エスパやブーンタ・イヴ・クラシックのポッドレース会場などにて登場したピット・ドロイドだ。
ピット・ドロイドは『エピソード1/ファントム・メナス』で初登場したため、オリジナル・トリロジーのタトゥイーンではその姿を見ることが出来なかったが「マンダロリアン」にてモス・アイズリーにいる様子が見られた。ピット・ドロイドはこのほか、『エピソード2/クローンの攻撃』や「クローン・ウォーズ」、「スター・ウォーズ レジスタンス」などに登場している。
カンティーナ
マンダロリアンが向かったカンティーナは、『新たなる希望』でルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービがハン・ソロとチューバッカに出会ったあのカンティーナだ!
「チャプター5:ガンファイター」では、『新たなる希望』を忠実に再現したバーカウンターのセットと、仮想空間「ボリューム」のLEDスクリーンで壁面を映し出すことで、あのカンティーナをよみがえらせたのだ。内観だけではなく、カンティーナの入口がある外観も『新たなる希望』での姿が再現されている。
カンティーナは、「クローン・ウォーズ」でもシーズン3 第4話「惑星封鎖を解き放て」などに登場。
EV-9D9
『新たなる希望』の時のカンティーナは、人間のウーハーがバーテンダーを務めていたが「チャプター5:ガンファイター」でモス・アイズリー宇宙港のカンティーナでバーテンダーとなっているのはなんとドロイド。『新たなる希望』では、入口にドロイド探知機が設置されてC-3POとR2-D2の入店は断られていたが、店員がドロイドになるとはこの9年で店の方針も変わったようだ。
また、このバーテンダードロイドは、『ジェダイの帰還』でジャバの宮殿にてドロイドの拷問を行っていた監督ドロイドであるEV-9D9が改造されたものであることが「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」第8話「つながり」の中で明言されている。EV-9D9はジャバの死後、巡り巡って同じタトゥイーンのカンティーナで働く運命となったようだ。
さらに、このEV-9D9の声はマーク・ハミルが演じている!
マーク・ハミルは、「マンダロリアン」でEV-9D9の声を演じていることが判明した際に、プリクエル・トリロジー以外のすべての『スター・ウォーズ』映画に声の出演で参加していることを自身のTwitterで明かしている。
Now that @themandalorian secret is out-might as well reveal I am vocally represented in ALL SW films except the Prequels. Thanks to @matthewood for using me in Rogue One, Solo & the Sequels, so I DO have lines in #EpVII. Hint: Look for parts played by Patrick Williams.#TrueStory https://t.co/kRQlo7uub8
— Mark Hamill (@MarkHamill) June 20, 2020
『最後のジェダイ』でのドッブ・スケイ、『スカイウォーカーの夜明け』のブーリオだけではなく、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、さらにルーク・スカイウォーカーとしてはセリフがなかった『フォースの覚醒』でも声の出演をしているというのだ。
これらの作品では、マーク・ハミルのツイートでヒントとして記載されている名前に近い「ウィリアム・M・パトリック」という名前がクレジットされていることが確認出来る。マーク・ハミルがこの別名義で、これらの作品に参加しているものと思われる。
R5-D4
同じく、「チャプター5:ガンファイター」のカンティーナのシーンに登場するR5ドロイドも、ジャワの手でラーズ家に売られる寸前に故障し、代わりにR2-D2が売られることで銀河の運命を変えた、あのR5-D4のその後の姿であることが「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」第8話「つながり」の中で明かされている!
あの後もR5-D4は同じタトゥイーンに居続けたのだから、カンティーナにいても不思議ではないということだ。
デューン・シー
フェネック・シャンドが向かった先と言われているデューン・シーは、『ジェダイの帰還』でジャバ・ザ・ハットがルークたちの処刑場所に選んだ、サルラックがいるカークーンの大穴があるところ。
サバック
ペリ・モットーとピット・ドロイドたちが遊んでいたゲームは、サバックだ。
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』にて、ハン・ソロとランド・カルリジアンが宇宙船を巡って2度に渡りサバックで賭けを行い、ハン・ソロはミレニアム・ファルコンを手にすることになった。ピット・ドロイドたちは、サバックの手札をペリ・モットーが見ていない間に渡し合っており、ランドのようにイカサマをしているようだ。
タスケン・レイダーとバンサ
トロ・カリカンがマクロバイノキュラーを覗くと、遠くにタスケン・レイダーとバンサが見えるのは、『新たなる希望』でR2-D2を探しに来たルーク・スカイウォーカーがタスケン・レイダーを見つけたシーンと同様だ。
マクロバイノキュラーで覗いた後に、すぐ目の前にタスケン・レイダーがいたことがわかるのも同じシチュエーション。
デューバック
倒れた賞金稼ぎが用いていたデューバックは、『新たなる希望』ではデス・スター設計図を捜索しに来た帝国軍のサンドトルーパーたちが騎乗用に使用していた生物。
『新たなる希望 特別篇』でデューバックのデザインはCGとなりリニューアルされ、『エピソード1/ファントム・メナス』などでもその姿を見ることが出来る。
フェネック・シャンド
危険な暗殺者であるフェネック・シャンドを演じたのは、「マーベル エージェント・オブ・シールド」にてのメリンダ・メイを演じたミンナ・ウェン。ミンナ・ウェンは、アニメ『ムーラン』にて主人公のムーランの吹き替えも務めている。
フェネック・シャンドというキャラクター名の由来は、動物のフェネックから。
モス・エスパ
フェネック・シャンドは、トロ・カリカンにモス・エスパの用事に行かせてくれれば賞金の倍額を払うと言うが、モス・エスパは『エピソード1/ファントム・メナス』でアナキン・スカイウォーカーが住んでいた街。
このモス・エスパで、アナキン・スカイウォーカーはクワイ=ガン・ジンやパドメ・アミダラらと出会い、ポッドレースでの優勝を経てジェダイになるため銀河へと旅立った。
フェネック・シャンドに近づく影
「チャプター5:ガンファイター」のラスト、フェネック・シャンドの亡骸の側にケープを纏った人物が近付いていく。
この人物が何者なのか、「マンダロリアン」シーズン1では明確な答えは出ていない。シーズン2以降で正体が明かされるかも知れないので、伏線だった場合に備えてこのシーンは覚えておこう。
ベガーズ・キャニオン
ペリ・モットーが、ピット・ドロイドたちにトロ・カリカンの亡骸を捨てろと言った場所はベガーズ・キャニオン。
ベガーズ・キャニオンは『新たなる希望』でセリフの中で言及されているほか、『エピソード1/ファントム・メナス』では、ポッドレースのコースとして登場する。
「チャプター5:ガンファイター」サウンドトラック収録曲
「マンダロリアン」のサウンドトラックは、本作がディズニープラスで独占配信のシリーズということもあってか、そのサウンドトラックもCDは発売されず、音楽配信サービスでのデジタル販売のみとなっている。
各エピソードごとにアルバム形式で販売されるとともに、各楽曲ごとに単品で購入することも可能。
シーズン1の第5話「チャプター5:ガンファイター」の収録曲は、以下の通り。
- 1. Warm or Cold
- 2. Bright Eyes
- 3. Stuck with Me Now
- 4. Speederbikes
- 5. Raiders
- 6. Night Riders
- 7. The Hangar
- 8. Farewell
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