Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン1 第6話「チャプター6:囚人」のエピソードガイドです。
このエピソードガイドは、「チャプター6:囚人」のあらすじとレビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュ、引用といったトリビアチェックポイントといった、このエピソードをより深く掘り下げるテキストをまとめています。
当然ながら、この記事は「マンダロリアン」シーズン1「チャプター6:囚人」のネタバレを含んでいます。
「マンダロリアン」シーズン1全体のネタバレなしレビューは、以下のエントリーをご参照ください。
「チャプター6:囚人」ストーリー
レイザー・クレストが宇宙ステーションのハンガーベイに到着する。マンダロリアンは、ランと呼ぶ昔なじみのランザー・マルクに連絡を取って再会しに来たのだ。
ランは、マンダロリアンと賞金稼ぎギルドとの間のトラブルを知っていること、ここならいつでも歓迎することを伝えつつ、仲間の一人が商売敵ともめたため捕まってしまったので、船とともに救出チームに5人目として加わるように言う。
マンダロリアンは船は契約外だと言うが、ランはレイザー・クレストがマンダロリアンを呼んだただひとつの理由だと答える。
ランは、今回の任務のリーダーであるメイフェルドをマンダロリアンに紹介する。メイフェルドは帝国軍の狙撃手だったという。メイフェルドは、レイザー・クレストを見てこれが飛べるとは、カント・バイトのスロットマシンみたいだと言う。
続いて、デヴァロニアンの用心棒のバーグ、ドロイドのQ9-0(通称ゼロ)、トワイレックのシアンを紹介。シアンは、過去にマンダロリアンと付き合いを持っていた相手だ。
メイフェルドは、今回の救出対象者は要塞化された輸送船におり、船に乗り込んでハイパースペースにジャンプされる前に助け出すものだと説明する。これに対し、マンダロリアンはこれは新共和国の監獄船で、商売的ではなく当局に逮捕されていると指摘。警備は厳重で、目を付けられたくないと言うが、ほかのメンバーはそんなことなどお構いなしだ。シアンは監獄船はドロイドが管理していると言い、今もドロイドが嫌いなのかマンダロリアンに聞く。
ゼロは、レイザー・クレストは修理されてはいるが漏電がありナビゲーションは不安定、ハイパードライブは67.3%の効率性で欠陥だらけだと指摘するが、ランは旧帝国にも新共和国にも探知されないと、レイザー・クレストを使用する理由を説明する。
そのレイザー・クレストでハイパースペースから出て、新共和国の監獄船に接近してすばやく船体を傾けて死角に入りコードを妨害するという作戦だが、マンダロリアンはそれは不可能だと考える。メイフェルドは、ゼロがパイロットを務めると言い、ゼロも自身の反応速度や頭脳は有機体に勝ることを請け合う。
マンダロリアンは、フォローする言葉を掛けるランにドロイドを信用するのか聞くと、誰も信用していないと言われるのだった。一行を乗せたレイザー・クレストが宇宙ステーションを飛び立つのを、ランは見送る。
ハイパースペースに突入したレイザー・クレスト船内では、バーグが無断で銃器のキャビネットを開けていたことからいさかいが起きる。バーグがマンダロリアンが必要な理由を聞くと、メイフェルドは銀河系で最強の戦士だという噂があると答える。バーグは、それならなぜマンダロリアンは滅びたのだと言ってメンバーは嘲笑する。
知り合いであるシアンに話が振られると、アルゾック3での仕事について聞いてみればと言う。マンダロリアンはやるべきことをやったのだと言うが、シアンは楽しんでやっていて、あんたの本性は知っているのだとほのめかす。
メイフェルドが、常にヘルメットを着用しているのか聞くとシアンは「我らの道」という口ぐせをまねてからかう。メイフェルドは、ヘルメットの下はどんな顔なのか、実はグンガンだから顔を隠すのかと、グンガンの口調をマネて揶揄する。シアンは顔を見たことがあるか聞かれ、女の秘密だと明らかにしない。
顔を見せろと迫るメイフェルド。バーグはヘルメットを取ってやろうと近付き、マンダロリアンともみ合いになり殴られる。その拍子にザ・チャイルドがいるドアが開いた。
驚く一同に、マンダロリアンはペットのようなものだと言う。意外がるシアン。ザ・チャイルドを抱いて、落とすフリをするなどなおもマンダロリアンをからかうメイフェルド。
そんな時、機体が揺れてハイパースペースから離脱し、レイザー・クレストは新共和国の監獄船の直上のリアルスペースに出現。ゼロの乗員への配慮がない操縦により、機体は大きく揺さぶられながらも新共和国の監獄船に着艦する。ゼロはレイザー・クレストが自分たちの信号を撹乱しており、監獄船のシステムに侵入したと告げ、この船が帝国に押収されていないことに驚く。
マンダロリアンがハッチを開けて、一行は監獄船内に侵入。ゼロの誘導で、下層3階コントロールルームを目指す。
アルデニアンなどの様々なエイリアンや、帝国軍人が収容された監獄の中を進む一行の前に、マウス・ドロイドが現れた。バーグはマウス・ドロイドに手招きするが、後退して近寄って来ないことに苛立ちブラスターで破壊してしまう。
案の定、セキュリティ・ドロイドがやって来て銃撃戦が始まる。メイフェルドはマンダロリアンを呼ぶが、その姿は見当たらない。
メイフェルドがやっぱりなと叫ぶ中、マンダロリアンはいつの間にか警備ドロイドの背後に回っていた。
セキュリティ・ドロイドの集団を、様々な武器と格闘術で瞬く間に倒していくマンダロリアン。メイフェルドは、散乱するドロイドの残骸を片付けておけと言い、バーグはマンダロリアンの肩にぶつかっていく。
レイザー・クレストにいるゼロは、探知されたメンバーの現在位置から警報をそらす。ゼロは生体反応があると言うが、メイフェルドは構わず目の前の扉を開けるよう命じる。コントロールルームには新共和国の兵士がいた。
お互いにブラスターを突きつけ合う中、メイフェルドが調べると救出対象は監房221にいるとわかる。新共和国の兵士は、トラッキング・ビーコンを取り出した。そのボタンを押せば、新共和国軍が駆けつけて来る。
メイフェルドはその存在を想定外だとしてシアンとバーグに伝えておらず、仲間内で揉め出す。
マンダロリアンは、自身のブラスターを降ろし、狙いは一人の囚人だけであり、見逃してくれれば命は奪わないとダヴィンという新共和国の兵士を説得しようとする。
誰も死なせないようにしようとするマンダロリアンと、メイフェルドとバーグは対立してブラスターを突きつけ合う。その時、ダヴィンが突然倒れた。シアンがナイフを投げたのだ。
ダヴィンの手から落ちたトラッキング・ビーコンは、点滅していた。ゼロから、その地点から新共和国の救難信号が発せられたと連絡が入る。猶予は約20分。
バーグは、現れたホバータイプのセキュリティドロイド2体をなぎ倒し、爆発・炎上させる。
ついに救出対象の独房までたどり着き、ゼロが遠隔でドアを開ける。中にいたのは、クイン。クインはマンダロリアンに、俺を置き去りにした男に救われるとは、と言う。
直後、バーグがマンダロリアンを殴打して独房に入れ、メイフェルドがすかさずドアをロックした。ブラスターを跳ね返す独房のため、跳弾が装甲服に命中する。シアンは、兄であるクインと再会を喜び合い、一行はマンダロリアンを追いて行ってしまう。
ゼロは、レイザー・クレストのコックピット内でグリーフ・カルガからのホログラムを見て、マンダロリアンに関するギルドの情報を入手していた。
独房に閉じ込められたマンダロリアンは、通路を歩くセキュリティ・ドロイドをワイヤーで引き寄せて破壊。ちぎれた腕のパーツを使ってアクセスリンクに接続し、独房からの脱出に成功。
マンダロリアンの脱出はゼロが検知し、メイフェルドたちにも伝えられる。マンダロリアンが脱出した責任を巡って、言い争うメイフェルドとシアン。
すると突然、通路内の照明が落ちて隔壁が降りた。マンダロリアンがコントロールルームから操作しているのだ。逃走する一同だが、メイフェルドとクイン、シアンとバーグで降りてきた隔壁に分断されてしまう。ゼロが使用しているレイザー・クレストの通信機器も機能しなくなった。ゼロの背後には、ザ・チャイルドがいた。
クインは、扉の向こうにいるシアンとバーグにマンダロリアンを始末して船に脱出するよう言う。シアンはゼロに連絡を取ろうとするが応答はない。
ゼロは、ブラスターを取り出すが振り返るとザ・チャイルドの姿は見えなくなった。
クインは、メイフェルドにここから出すように言う。メイフェルドが妹はどうするか尋ねるが、気にも留めていない。
コントロールルームのマンダロリアンは、落ちていたトラッキング・ビーコンを手に取る。
照明が落ち、非常灯が灯る通路内。クインはメイフェルドに、ランの報酬の3倍出すからマンダロリアンを殺せと言う。
バーグは誰もいないコントロールルームに辿り着く。しかし突然、頭上からワイヤーが伸びて首に巻き付く。マンダロリアンが天井裏から攻撃してきたのだ。抵抗するバーグはワイヤーを引っ張り、マンダロリアンを床に落とす。
ホイッスリング・バードは外れてしまい、火炎放射器を顔に浴びせられてもバーグはものともしない。一方的な攻撃を受けるが、なんとか通路とコントロールルームの境に投げ飛ばし、ドアを閉めてバーグを押しつぶそうとする。バーグは上から落ちてきたドアを持ち上げてしまうが、すかさずマンダロリアンは横からスライドするドアを閉める。
シアンもマンダロリアンに遭遇し、投げナイフで交戦。
セキュリティ・ドロイドを破壊しながら捜索していたメイフェルドの背後にも、マンダロリアンが現れる。
クインと対峙するマンダロリアン。クインは、自分を殺せば報酬はないと言い、ランが提示した金額に上乗せすると言う。掟を引き合いに出し、引き受けた仕事をまっとうするように言う。
ゼロは、レイザー・クレスト船内で隠れるザ・チャイルドを探していた。ドアを開けたゼロはザ・チャイルドを発見。ザ・チャイルドは目を閉じて、右手を挙げる。ブラスターを向けるゼロ。
突然、ゼロから火花が散って倒れる。驚いたそぶりのザ・チャイルドは、右手を見る。ゼロの背後から、マンダロリアンが撃ったのだ。レイザー・クレストは、新共和国の監獄船から離れてハイパースペースに突入する。
ハイパースペースから離脱し、宇宙ステーションへと帰還したレイザー・クレスト。ランが出迎えると、中からクインとマンダロリアンが出て来た。クインとの再会を喜ぶランがほかの仲間について聞くと、マンダロリアンは何も聞かない決まりだと言い、ランも同意する。マンダロリアンは報酬を受け取り、ランと共に昔と同じだと言い合う。
宇宙ステーションを離れるレイザー・クレストを見て、ランは通信で殺すよう指示する。ハンガーからはガンシップが上がってくる。ふとポケットから何かを取り出すクイン。点滅するトラッキング・ビーコンだ。
レイザー・クレストとすれ違いで、3機のXウィングがリアルスペースに出現する。ガンシップの発進を確認したため、Sフォイルを展開して攻撃態勢に入るXウィングは、そのままハンガーのガンシップを、そして宇宙ステーションを攻撃する。
ハイパースペースに突入したレイザー・クレストのコックピットでは、マンダロリアンがザ・チャイルドにレバーの握り玉を与えていた。
新共和国の監獄船内は、メイフェルド、バーグ、シアンを独房に入れたまま、航海し続ける。
「チャプター6:囚人」トリビアチェックポイント
カント・バイト
メイフェルドは、レイザー・クレストを見てカント・バイトのスロットマシンみたいだと言う。
カント・バイトは『最後のジェダイ』に登場した惑星カントニカの都市。フィンとローズ、BB-8がカント・バイトのカジノにコード破りの達人を探しに来た。『最後のジェダイ』にスロットマシンも登場するが、レイザー・クレストとそこまで似ていない。
デヴァロニアン
バーグの種族は、『新たなる希望』のカンティーナにいたエイリアンのひとりであるラブリア(カーデュサイマロック)と同じデヴァロニアン。
デヴァロン出身のデヴァロニアンは、2本の角を頭から生やした(男性の場合)悪魔のような見た目の種族だ。
グンガン
メイフェルドは、マンダロリアンの正体はグンガンで、だからヘルメットを取らないのではとからかう。
グンガンは『エピソード1/ファントム・メナス』で初登場したジャー・ジャー・ビンクスの種族。確かにマンダロリアンのヘルメットの下からグンガンが出てきたら面白いだろう!
アルデニアン
新共和国の監獄船に収監されていた4本腕のエイリアンは、アルデニアン。
アルデニアンは、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場したトバイアス・ベケットの仲間のひとりであるリオ・デュラントの種族だ。リオ・デュラントの声は、「マンダロリアン」の製作総指揮を務めるジョン・ファヴローが演じている。
オンジデイ
同じく新共和国の監獄船に収監されているエイリアンの種族、オンジデイは『最後のジェダイ』のカント・バイトのカジノ・セキュリティのひとりであるペミン・ブランスと同じ種族。
MSE-6 マウス・ドロイド
新共和国の監獄船内を走行している黒い小さなドロイドは、マウス・ドロイドと呼ばれるMSE-6シリーズ修理ドロイド。
マウス・ドロイドは、『新たなる希望』にてデス・スターの通路にいたところをチューバッカに吠えられて逃げ出すというシーンでおなじみ。
マット・ランターのカメオ出演
ドロイドが管理していると聞いていた新共和国船には、新共和国軍の兵士が乗っていた。白い独特の形状のヘルメットに、青い制服の姿は、新共和国が反乱軍のスタイルを汲んでいることを思わせる。
この新共和国軍の兵士を演じているのは、「クローン・ウォーズ」などのアニメ作品にてアナキン・スカイウォーカーの声を演じているマット・ランター。マット・ランターはこの「チャプター6:囚人」で初めて素顔を出して『スター・ウォーズ』作品に出演することになった。
R1シリーズに似たセキュリティ・ドロイド
新共和国の監獄船内で、バーグが破壊する浮遊しているタイプのセキュリティ・ドロイドは、R1シリーズのアストロメク・ドロイドを浮かせたような形状だ。R1シリーズを流用して作られたものなのだろうか。
R1シリーズのアストロメク・ドロイドは、『新たなる希望』でラーズ家に来たジャワのドロイドの中にいるR1-G4に代表されるタイプ。
EE-3カービン・ライフル
ゼロことQ9-0が使用するブラスターのEE-3カービン・ライフルは、ボバ・フェットが使用していたブラスターと同型のもの。
エピソード監督がXウィングパイロットにカメオ出演
終盤に登場する新共和国のXウィング中隊のパイロット3人は、「マンダロリアン」のエピソード監督であるデイブ・フィローニ、デボラ・チョウ、リック・ファミュイワが演じているカメオ出演だ。
役名は、デイブ・フィローニがトラッパー・ウルフ役、デボラ・チョウがサシュ・ケッター役、リック・ファミュイワがジブ・ドジャー役となっている。デイブ・フィローニのトラッパー・ウルフというキャラクター名は、デイブ・フィローニが狼が好きであることが由来のようだ。
「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」のXウィングを撮影に使用
「チャプター6:囚人」でキャストが搭乗して撮影に使用された新共和国のXウィングは、フロリダのディズニー・ハリウッド・スタジオにある『スター・ウォーズ』のテーマランド「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」に設置されている。
パークに搬入される前にXウィングを「チャプター6:囚人」の撮影に使用して、予算の削減に貢献したのだった!つまり、フロリダの「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」にあるXウィングは、「マンダロリアン」の撮影に使用されたセットであるということだ。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」の第8話「つながり」では、このXウィングについてのエピソードや、まさかの出演となったデイブ・フィローニの撮影にあたっての心境が語られているので、本編と合わせてチェックして欲しい。
「チャプター6:囚人」サウンドトラック収録曲
「マンダロリアン」のサウンドトラックは、本作がディズニープラスで独占配信のシリーズということもあってか、そのサウンドトラックもCDは発売されず、音楽配信サービスでのデジタル販売のみとなっている。
各エピソードごとにアルバム形式で販売されるとともに、各楽曲ごとに単品で購入することも可能。
シーズン1の第6話「チャプター6:囚人」の収録曲は、以下の通り。
- 1. Welcome Back
- 2. The Gang
- 3. Greatest Warriors in the Galaxy
- 4. Let’s Just Do It
- 5. Hyperspace
- 6. Little Mousey
- 7. Tracking Beacon
- 8. My Saviour
- 9. Mando on the Move
- 10. Nice Family
- 11. Mando’s Back
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