Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン3 第8話「チャプター24:帰還」レビュー/トリビアチェックポイントです。
この記事では、「マンダロリアン」シーズン3 第8話「チャプター24:帰還」のレビュー(感想・考察・批評)やトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。
この記事はネタバレがございますので、「マンダロリアン」シーズン3 第8話「チャプター24:帰還」本編鑑賞後にご覧ください。
「マンダロリアン」シーズン3の他のチャプターのエピソード、シーズン1、シーズン2のエピソードガイドは、以下のカテゴリーからご参照ください。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン3のレビュー(感想・考察・批評)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン1のストーリー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン2のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。
「マンダロリアン」シーズン3 第8話「チャプター24:帰還」レビュー
映画並みのスケール感で描くシーズンフィナーレ!
映画作品のような、圧巻のスケールでのシーズンフィナーレ。
「チャプター24:帰還」は、「マンダロリアン」シーズン3の最終話であるとともに、2019年にスタートして以来のこれまでのストーリーにひとつの区切りを大団円で付けたエピソードだ。
撤退するインペリアル・コマンドを、マンダロアの帝国の残党の基地まで追ったマンダロリアンたちは、ベスカー合金から作られた次世代型ダーク・トルーパー・アーマーを纏ったモフ・ギデオンと遭遇。これはギデオンの罠だったのだ。
ボ=カターン・クライズはほかのマンダロリアンらと退避しつつ、マンダロリアン艦隊に増援を呼びに行ったアックス・ウォーヴスに、主力艦をおとりにして全員を退避させて陸上で戦うという作戦を指示する。
捕らえられたディン・ジャリンは、連行していたインペリアル・コマンドの隙を見て拘束から逃れ、IG-12を操るグローグーの助けもあってこれを倒す。
ディン・ジャリンは、グローグーに俺のために勇気を出して欲しいということと、モフ・ギデオンを倒さない限り戦いは終わらないと覚悟を求める。
さらにディン・ジャリンは、R5-D4にマンダロアの帝国軍基地内でスコンプ・リンクをつないで、モフ・ギデオンがいる司令センターを探り当てるよう指示。R5-D4は、地表の裂け目から地下のマンダロアの帝国軍基地までロケット・ブースターを使って飛んで行き、無事に司令センターを特定する。
タイ・インターセプター、タイ・ボマー部隊がマンダロリアン艦隊攻撃のため基地から発進する中、マンダロアをジェットパックで飛び立ったアックス・ウォーヴスは軌道上の軽クルーザーまで辿り着き、自らが軽クルーザーに残って他のマンダロリアンは全員ボ=カターン・クライズらの元へ向かわせた。
アックス・ウォーヴスが単独で乗った軽クルーザーは、出撃したマンダロリアンたちと入れ違いで現れたタイ・インターセプター、タイ・ボマーの部隊による猛攻を受ける。
司令センターの前までやって来たディン・ジャリンは、R5-D4に合図してバリアー・シールドを1枚ずつ開けてもらい、2体ずつインペリアル・コマンドを相手する戦法に出ることで、単独な上に丸腰での戦いを少しでも有利なものにしようとする。
やって来たマウス・ドロイドにもひるまなかったR5-D4の奮戦もあり、ディン・ジャリンはすべてのバリアー・シールドにいたインペリアル・コマンドを撃破。R5-D4はロケット・ブースターで帝国軍基地を脱出する。
バリアー・シールドの先でディン・ジャリンとグローグーは、無数のタンクを発見する。そのタンクの中にいたのは、ギデオンのクローンだった。1体のクローンの目が見開かれた時、ディン・ジャリンの操作によりタンクは破壊され、2人はその場を離れる。
帝国軍基地から脱出したマンダロリアンたちは、大粛清の生き残りたちが確保している隠れ家の洞窟に身を隠す。大粛清を生き延びたマンダロリアンたちは、ここにマンダロアが放棄されてから芽吹いた固有の種によって農園を築いていたのだ。
大粛清の後も生きるマンダロアの植物たちと生き残りのマンダロリアンたちを前に、ボ=カターン・クライズは改めてこの星の奪還を呼びかけて、アーマラーら増援部隊と合流。
マンダロリアンたちは再び帝国の基地へと攻撃を仕掛け、インペリアル・コマンドがこれを迎え撃つ。
ディン・ジャリンとグローグーは、ついにモフ・ギデオンと遭遇。モフ・ギデオンは、自身の最良の部分とともにフォースを操る潜在能力を組み込んだ自身のクローンから成る軍隊を作り上げようとしていたと言い、まもなく完成となるはずのクローンたちがディン・ジャリンによって一掃されたことに怒りを見せる。
ディン・ジャリンとモフ・ギデオンの死闘が始まる。次世代型ダーク・トルーパー・アーマーを纏ったモフ・ギデオンのパワーは強力で、さらに3人のプレトリアン・ガードまで現れる。
劣勢となるディン・ジャリンを見て、IG-12に乗ったグローグーはプレトリアン・ガードたちを引き付ける。さらに、ボ=カターン・クライズも駆けつけた。
ディン・ジャリンはプレトリアン・ガードたちに狙われたグローグーの元へ急ぎ、ボ=カターン・クライズはダークセーバーを起動してモフ・ギデオンに立ち向かう…
魅せ方に工夫が凝らされたアクションシーン
ディン・ジャリン、グローグーとモフ・ギデオン、プレトリアン・ガードの戦いと、帝国基地の上空でのマンダロリアンとインペリアル・コマンドの空中合戦、マンダロア軌道上でおとりになったマンダロリアンの軽クルーザーとタイ・インターセプター部隊との宇宙戦闘と、同一惑星上の3箇所で戦闘が展開されるという、映画に匹敵するスペクタクル!
「チャプター21:海賊」のレビューで「まるで、映画終盤のクライマックスシーンの前後を抜き出したかのようなエピソード」と書いたが、やはり最終話である「チャプター24:帰還」の方がこれを上回るスケールと迫力で、まさに映画作品のクライマックスのようなエピソードと言えるだろう。
双方ともにジェットパックを用いた集団による空中での大合戦が展開され、三次元で戦われるアクションシーンはマンダロリアンの戦士たちの戦いの中でも、これが見たかった!と思えるものだ。
「クローン・ウォーズ」、「反乱者たち」でもマンダロリアンたちの空中戦は見られたが、空中を飛び回るスピード感と、高さの軸を持つ三次元のアクションを実写のルックで見られる臨場感が「チャプター24:帰還」にはある。
ディン・ジャリンがバリアー・シールドで隔たれた空間で2名ずつのインペリアル・コマンドと戦い、敵から奪った武器を得て、新たなゲートが開く度にお互いに武装を替えて戦うシーンは武侠映画のような趣向のあるアクションシーンとなっているほか、ディン・ジャリンとグローグーが複数のプレトリアン・ガードと戦うシーンもお互いに助け合う2人の絆を感じさせるアクションとなっており、それぞれの魅せ方に工夫が凝らされている。
ディン・ジャリンが最後に立ち向かうのは、モフ・ギデオンだ。シーズン1から毎シーズン、終盤に決戦をしている相手と三度、相まみえることになる。
前シーズンの最終話である「チャプター16:救出」を振り返ると、モフ・ギデオン本人はディン・ジャリンが決闘の末に倒してダークセーバーを得たが、ダーク・トルーパーの部隊はルーク・スカイウォーカーが倒している。
そんなダーク・トルーパーの力を得たギデオンは、やはり因縁のあるディン・ジャリンとボ=カターン・クライズが今回も倒さねばならない。
マンダロアの文化を盗用し、ダーク・トルーパーの力も得たモフ・ギデオンは非常に強力だが、ディン・ジャリンとボ=カターン・クライズ、グローグーがそれぞれの力を活かして互いを守りながら戦うという、団結することで強くなるマンダロリアンの特性を活かした戦闘方法は、彼らの精神がそのまま発現したようなアクションシーンとなっており、見る者の感情を昂らせてくれる。
マンダロリアンの再興、ボ=カターン・クライズのドラマにフォーカスしたシーズン
モフ・ギデオンとディン・ジャリン、そしてボ=カターン・クライズの因縁の決着、マンダロリアンの惑星マンダロアへの帰還、その部族と文化の復興のはじまり、そしてディン・ジャリンとグローグーが正式な家族となったほか、ドクター・パーシングがグローグーを研究していた理由の解明、新共和国の保安官として再生したIG-11など、シーズン3だけではなくこれまでのストーリーの帰結点となる、大団円のシーズンフィナーレとなった。
グローグーが乗るIG-12がディン・ジャリンにバクタ・スプレーを吹きかけたり、グローグーがフォース・バリアで爆炎を防いだりと、随所にシーズン1終盤の繰り返しのシーンも多く、これまでのディン・ジャリンとグローグーの旅の総決算、ひとつの区切りという印象だ。
全話が配信された「マンダロリアン」シーズン3を振り返ると、ディン・ジャリン個人を指す「マンダロリアン」よりも、部族としての「マンダロリアン」にフォーカスしたシーズンだったと思う。
その主役格はやはりボ=カターン・クライズであり、「マンダロリアン」シーズン2を鑑賞した方はもちろん、「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」でのマンダロリアンの内紛や帝国軍との戦いの歴史を知っているファンはなおさら、幾度も挫折を重ねながら、それでも再びダークセーバーを振るって戦士たちを率いる姿に不屈のマンダロリアンの精神を見出して、胸を熱くさせることだろう。
それを握る者の元に団結させる武器でもあるが、同時にこれを奪い合うことで分断を生み出してしまうダークセーバーは失われ、古からの伝統もついに壊された。これがマンダロリアンの新時代なのだ。
「ドラマ」が、様々な出来事に対するキャラクターの心の動きや、その奥にある何かを描くものだとしたら、マンダロアの再興に挫折して気力をなくし、道に迷っていたところ、ディン・ジャリンと再会してミソソー(ミソサウルス)という天啓めいたものを見て、家をなくし、それまで相容れなかった部族に身を寄せるといった従来の自分を1度捨て去るような変化を経て、分裂を繰り返していたマンダロリアンの歴史に終止符を打つべく異なる部族を団結させ、再びリーダーとなる勇気を持って見事に部族と故郷の復興の第一歩を踏み出したボ=カターン・クライズこそが、シーズン3で最もドラマチックだった。
ディン・ジャリンとグローグーのドラマは控えめに
これに対して主人公であるディン・ジャリンはシーズン2で大きな心の変化や、それに伴う成長をひと段落させている。
グローグーに孤児であった自分を重ね合わせ、仕事よりも、強く信じる教義よりも、家族を奪ったドロイドへの忌避よりも、グローグーを大切に思う気持ちが上回っていき、ディン・ジャリンはこれまでのシリーズで大きく変化していった。
シーズン3では、グローグーのために破った教義に対してけじめをつけた後は、グローグーと変わらぬ絆を維持し(グローグーに多少、反抗的な傾向も出てきてはいるが)、恩を返し返されながら、これまでに出会った人と人を結び付けることで、マンダロリアンが団結していく方向へと結果的に導いていく役割となるが、ここにディン・ジャリンの内面的な変化はあまりない。
また、シーズン1、シーズン2と比較するとグローグーの存在感も小さめになっている。
相変わらずかわいらしい演出はされているのだが、そのボリュームは控えめ。ただ、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」を経てルーク・スカイウォーカーの元での修行の成果が感じられるほか、オーダー66が発令された時にどのようにジェダイ聖堂から脱出したのかという過去が描かれ、キャラクターの奥行きは増した。
グローグーに時間を使っていない理由のひとつには、広大な領域を管理しきれず硬直化した組織となってしまった新共和国の実情を描いたことがあるだろう。特に、「チャプター19:改心」はエピソードのほとんどをコルサントでのドクター・パーシングの更生生活に充てており、印象に残るものとなった。
ただ、理想を掲げて戦ったはずの反乱同盟軍が、それが叶わずパッとしない新共和国となっているという描写に時間を費やしたことは、『フォースの覚醒』から始まるシークエル・トリロジーの背景にもつながる点であり、デイヴ・フィローニが監督する新共和国の時代に焦点を当てたドラマシリーズのストーリーを締めくくる映画が待機していることを考えても、必要だったと思う。
そんなディン・ジャリンとグローグーの「マンダロリアン」シーズン3での最も大きな変化は、ついに正式に家族となったことだ。
仕事は子育てが可能なものにして、ネヴァロに家を構え、家族の時間を過ごす…2人にとって、またファンにとっても心安らぐ結末だろう。
一方で、いかにも予定調和なエンディングではある。その演出も、グローグーへのアイリスアウトというこれまでの『スター・ウォーズ』シリーズではなかった手法を用いており、「これでおしまい!」と制作サイドが照れ笑いしているかのような印象だ。
シーズン2最終話「チャプター16:救出」でのグローグーを仲間の元へと届けると言う目的の成就に伴う別れの後、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」でディン・ジャリンとグローグーは再び2人で行動する形に戻り、シーズン3からは元通りの状態からスタートしたわけだが、これがシーズン3での2人のドラマにあまりボリュームを感じなくなってしまった一因とも考えられる。
また、操縦型のIG-12によってシンプルながらも明確な意思表示が出来るようになったグローグーだったが、ネヴァロの保安官として再び自立型のIG-11となったことで、鳴き声しかしゃべれないキャラクターに戻ってしまった。
意思を示すことでドラマを生み出すよりも、グローグーとディン・ジャリンの関係性は大きく変えないという意向なのだろうか。IG-11のキャラクターとしての維持・存続という側面もあるかと思うが、グローグーをいつまでもかわいい子どものまま「成長」させたくないという意図があるのではないかとも感じてしまう。
ディン・ジャリンとディン・グローグーの親子物語は続く
新共和国のために働くことにしたディン・ジャリンとディン・グローグーの親子は、これからの銀河でどのような冒険を送るのか。
うがった見方をすると「マンダロリアン」と同じ時代設定で、ジョン・ファヴローとデイヴ・フィローニが製作総指揮を務める新共和国のレンジャーたちを描いた作品として2020年に製作発表されたドラマシリーズ「Rangers of the New Republic(レンジャーズ・オブ・ザ・ニュー・リパブリック)」が「マンダロリアン」シリーズからのジーナ・カラーノの降板によって動かせない企画となってしまったため、このシリーズの要素をディン・ジャリンの今後のストーリーに組み込んだのかも知れない。
上記のように、「マンダロリアン」シーズン3のシーズンフィナーレである「チャプター24:帰還」は、モフ・ギデオンとの決着とマンダロリアンの復興、ディン・ジャリンとグローグーが親子となるなど、これまでのシリーズで展開してきたストーリーをきれいに畳んだ。
マンダロリアンはマンダロアに帰還を果たしたし、ディン・ジャリンははじまりの地であるネヴァロにグローグーと帰って来た。まさに「帰還」である。
また、「マンダロリアン」シーズン3というシリーズで見ると、これまでのシーズンで展開されたストーリーのうちのマンダロリアンの部族の再興にフォーカスしたシーズンであると言えるため、「マンダロリアン」に期待するもの(ディン・ジャリンやグローグーの絆か、マンダロリアンの部族としての再生か)によって、その感じ方は変わってくるものと思われる。
「マンダロリアン」シーズン4の製作が正式アナウンスされていない中、デイヴ・フィローニが監督する新共和国の時代に焦点を当てたドラマシリーズのストーリーを締めくくる映画の製作が発表されるなど、「マンダロリアン」シリーズの今後は明確には発表されていないが、ディン・ジャリンとディン・グローグーを親子にしてネヴァロに住まわせたことで、この2人はこの関係性を維持したまま次回作に登場出来るだろう。
新共和国を助けるディン・ジャリンの仕事ぶりや、ディン・グローグーのさらなる成長など、まだ語られていないストーリーが描かれること、何より2人にまた再会出来ることを楽しみにしたい。
「マンダロリアン」シーズン3 第8話「チャプター24:帰還」トリビアチェックポイント
バクタ・スプレー
グローグーがIG-12でディン・ジャリンに吹き掛けたのは、バクタ・スプレー。
バクタは治療に用いられる医療品で、『エピソード5/帝国の逆襲』ではルーク・スカイウォーカーがホスのエコー基地にてバクタ・タンクに浸かってワンパの襲撃や遭難での傷を治療していた。
「チャプター24:帰還」でグローグーが操るIG-12がバクタ・スプレーをディン・ジャリンに吹き掛けるのは、IG-11がディン・ジャリンの治療にバクタ・スプレーを使用したシーズン1「チャプター8:贖罪」の繰り返しとなる。
また、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」「チャプター5:マンダロリアンの帰還」では、パズ・ヴィズラがバクタ・スプレーでディン・ジャリンの手当てをしている。
ロケット・ブースター
マンダロアの帝国軍基地内でスコンプ・リンクをつないで、モフ・ギデオンがいる司令センターを探り当てるようディン・ジャリンに指示されたR5-D4は、地表の裂け目から地下のマンダロアの帝国軍基地までロケット・ブースターを使って飛んで行き、無事に司令センターを特定する。
R5-D4がロケット・ブースターで飛行するシーンが見られるとは!
アストロメク・ドロイドのロケット・ブースターは、『エピソード2/クローンの攻撃』でR2-D2が使用したことで知られるようになった装備だ。
「THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録」には、R2-D2の脚部のロケット・ブースターはクローン戦争後に壊されたと記述されている。オリジナル・トリロジーでR2-D2がロケット・ブースターを使用していないことに、設定上の理由付けがされているというわけだ。
スコンプ・リンクをつないで助けるR5-D4
マンダロアの帝国軍基地内でR5-D4がスコンプ・リンクをつなぎ、バリアー・シールドの開閉をコントロールしてディン・ジャリンをサポートするシーンは、『エピソード4/新たなる希望』でデス・スター内にてスコンプ・リンクをつなぎ、ゴミ圧縮機を止めたR2-D2のようだ。
バリアー・シールド
モフ・ギデオンの司令部へと向かうために、ディン・ジャリンとグローグーはR5-D4にバリアー・シールドを開けてもらい、次のバリアー・シールドとの間にいるインペリアル・コマンドを倒し、先へ進まねばならない。
バリアー・シールドに遮られ、ディン・ジャリンと同じスペースにいないインペリアル・コマンドはその戦いを見ているしか出来ない状況は、『エピソード1/ファントム・メナス』でナブーのシード・パワー・ジェネレーター内でのレーザー・ドアに遮られたオビ=ワン・ケノービとクワイ=ガン・ジン、ダース・モールの決闘を彷彿とさせる。
「マンダロリアン」エピソード監督のカメオ出演
ディン・ジャリンとグローグーが、カーソン・テヴァに会いにやって来たアデルファイの基地のカンティーナには、「マンダロリアン」シーズン1「チャプター6:囚人」に登場したデイブ・フィローニが演じるトラッパー・ウルフが、「チャプター21:海賊」と同様にいる。
デイブ・フィローニが演じるトラッパー・ウルフは、デイブ・フィローニのトレードマークであるカウボーイハットを被っているため、そのまんまデイブ・フィローニだ…
そのトラッパー・ウルフが話している相手の中に、「チャプター21:海賊」のエピソード監督であるピーター・ラムジーがいる。ピーター・ラムジーは「チャプター21:海賊」のエピソード監督であるほか、『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』の監督や『スパイダーマン:スパイダーバース』の共同監督で知られており、「アソーカ」も監督を務める。
ちなみに、「スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパ2023」の「Lucasfilm’s Studio Showcase」で公開された撮影クルーの写真には、プロダクション・デザイナーのダグ・チャンも青いパイロットスーツを着て写っている。しかし、本編中では確認することが出来ない。
フォース・バリア
グローグーは、アックス・ウォーヴスがマンダロアの帝国軍基地を目がけて墜落させた軽クルーザーの爆炎から、自身とディン・ジャリン、ボ=カターン・クライズをフォース・バリアで守る。
「マンダロリアン」シーズン1「チャプター8:贖罪」では、ネヴァロのカンティーナでインシネレーター・トルーパーが放った火炎放射器をグローグーは跳ね返しており、このシーンが思い起こされる演出となっている。
フォース・バリアはこのほか、「スター・ウォーズ 反乱者たち」でもケイナン・ジャラスが仲間たちを爆炎から守る際に使用している。
「マンダロリアン」はDisney+ (ディズニープラス)で配信中。
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