Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン2 第6話「チャプター14:悲劇」のエピソードガイドです。
このエピソードガイドは、「チャプター14:悲劇」のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。
この記事は「マンダロリアン」シーズン2「チャプター14:悲劇」に至るまでの本編鑑賞後にご覧ください。
「マンダロリアン」シーズン2の他のチャプターのエピソードガイド、またシーズン1のエピソードガイドは、以下をご参照ください。
「チャプター14:悲劇」ストーリー
タイソンへと近付くレイザー・クレストでは、ディン・ジャリンがグローグーにレバーの握り玉を使ってフォースを使う練習をさせていた。見事、フォースで握り玉を引き寄せたグローグーを見て、ディン・ジャリンは喜びをあらわにする。
そして、改めてグローグーが特別な子であること、力が強いためにディン・ジャリンでは訓練をしてやれないこと、仲間の元へ返してやることを確認するようにグローグーに語りかける。そうなれば、2人の別れの時は近付いているのだ。
タイソンの山頂にある聖堂の遺跡らしき場所を確認し、レイザー・クレストを麓に着陸させ、ジェットパックでフォースと強く結びついているという山頂の石の上へと向かうディン・ジャリンとグローグー。
石の上に乗ったグローグーだったが、特に変化は起きない。その時、上空にファイアスプレー31級哨戒攻撃艇が飛来してくる。
その宇宙船、スレーブⅠが付近に着陸するのを見たディン・ジャリンは、その場を去ろうとするが、石の上のグローグーは青白く紋様が浮かび上がる石の上で、瞑想をしているようだった。グローグーに近付いたディン・ジャリンは、強い力で弾き飛ばされてしまう。
スレーブⅠから人影が降りるのを確認したディン・ジャリンが、グローグーを置いて斜面を降りていくとブラスターの掃射を受ける。ディン・ジャリンを追ってきたというローブ姿の男は、コブ・ヴァンスから手に入れたマンダロリアン・アーマーは自分の父親の物であるため、受け継ぐのだと言う。
ローブ姿の男は射撃の名手が山頂にいるグローグーを狙っていると脅す。ライフルを構えているのは、タトゥイーンで死んだはずのフェネック・シャンドだった。二人を一気に殺せると言うディン・ジャリンに、男は無用な流血を避けるため、全員で武器を収めて話すことを提案する。
ローブ姿の男はフェネック・シャンドにライフルを下ろさせ、ディン・ジャリンはブラスターとジェットパックを、男もライフルを置く。
フェネック・シャンドは、タトゥイーンの砂漠で撃たれて放置されていたところを、ボバ・フェットというその男に救ってもらったと言ってサイバネティクス化した腹部を見せる。ボバ・フェットは、父のジャンゴにマンダロリアンの祖先が与えたものがコブ・ヴァンスが持っていたアーマーであり、返すならばアーマーが10着は買えるほど懸賞金が跳ね上がっているグローグーと、ディン・ジャリンの無事を保証する。
その時、帝国軍の残党の兵員ドロップシップが着陸。ディン・ジャリンはグローグーのもとへ戻るが、やはり強力な力によって弾き飛ばされ、触れることも出来ない。
ボバ・フェットとフェネック・シャンドは、ドロップシップから上陸してくるストームトルーパーたちを迎え撃つ。フェネック・シャンドの遠距離からの射撃と、ボバ・フェットのガダッフィの杖(ガッフィの杖)による近距離攻撃により、次々に倒されていくストームトルーパーたち。
しかし、帝国軍の残党もランチャーによる砲撃とEウェブ重連射式ブラスターの連射により応戦。さらに、2機目の兵員ドロップシップまで着陸してくる。
グローグーに近付けないディン・ジャリンは、側を離れて帝国軍の残党との戦いに赴く。ディン・ジャリンが去った後、グローグーは瞑想をやめて横になってしまった。
フェネック・シャンド、ディン・ジャリン、そしてマンダロリアン・アーマーを着用したボバ・フェットは共闘してストームトルーパーを撃退。敗走するストームトルーパーたちは、兵員ドロップシップに搭乗して離陸するが、ボバ・フェットが放ったミサイルによって2機とも撃墜される。
その時、突然の上空からの砲撃によりレイザー・クレストが破壊されてしまう。砲撃したのはモフ・ギデオンの軽クルーザーだった。軽クルーザーからは、ダーク・トルーパーと呼ばれる戦闘ドロイドが発進し、グローグーがいる山頂の遺跡まで飛来してくる。急いで駆けつけるディン・ジャリンとフェネック・シャンドは、グローグーを守ることが出来るのか…
「マンダロリアン」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中
「チャプター14:悲劇」レビュー
全8話である「マンダロリアン」シーズン2の第6話となる「チャプター14:悲劇」は、シーズン2最終章のはじまりとなるエピソードだ。
これまでの「シーズン2」はディン・ジャリンと、彼いわく「どこへ行くにも一緒だ」ったグローグーとの旅のストーリーだったが、ここでその形式を壊してシーズン全体の起承転結の「転」にあたる部分を描くことになる。
そして、「マンダロリアン」シーズン1「チャプター5:ガンファイター」、シーズン2「チャプター9:保安官」から積み重ねてきた伏線を収斂し、ついにボバ・フェットが本格的に登場!
『ジェダイの帰還」でカークーンの大穴に落ち、サルラックに飲み込まれたボバ・フェットは、レジェンズにおいてはこれ以降も様々な活躍を見せていたが、ルーカスフィルムがウォルト・ディズニーの傘下に入ってからの正史(カノン)でのストーリーは、『ジェダイの帰還』の後の行方はわからないままだった。
唯一ボバ・フェットの痕跡が感じられるものとして、スピンオフ小説「スター・ウォーズ アフターマス」の幕間のストーリーにて、タトゥイーンのジャワのサンドクローラーにマンダロリアン・アーマーが回収された描写があったが、ボバ・フェットのものであるとは明示されておらず、示唆に留まるものとなっていた。
これが「チャプター9:保安官」でボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーであることが明らかになり、ラストにはテムエラ・モリソン演じるボバ・フェットが現れ、今後の再登場に期待がかかっていたが、ついにディン・ジャリンとボバ・フェットが並んで戦うシーンを見る時がやって来たのだ!
Disney+ (ディズニープラス)オリジナル配信作品である「マンダロリアン」が映画館で上映されることはないだろうが、もし「チャプター14:悲劇」が映画館で上映されたら、スレーブⅠがその姿を見せるシーンで、そしてボバ・フェットが次々とストームトルーパーたちを蹴散らすシーンで、多くのファンの歓声と拍手が響くのは間違いない!
そんなボバ・フェットが大暴れする回に最適な人選と言える本作のエピソード監督が、ロバート・ロドリゲスだ。
ロバート・ロドリゲス特有の細かくリズミカルなカット割りで、至近距離からもアグレッシブにブラスターを撃ちまくるディン・ジャリン、ボバ・フェット、フェネック・シャンドからなる賞金稼ぎたちの山岳での銃撃戦は、まるでメキシカンなラテン音楽が聴こえてくるかのようだ!
ヘルメットを外したボバ・フェットの口からは、クローンのオリジナルであり、ボバが父と呼ぶジャンゴ・フェットのルーツが語られる。
ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーはもともとジャンゴ・フェットのものだったこと、ジャンゴもまた孤児でありマンダロリアンによって救われたということが明言され、これまで明確ではなかったり、第3者の発言から語られていたことが当事者の登場によって、ボバ・フェットとジャンゴ・フェットの設定が改められ、明らかなものとなった。
これまでの「マンダロリアン」シーズン2は、ディン・ジャリンがグローグーをジェダイのもとに返す旅の道すがら、その手掛かりと引き換えに人助けをしていくストーリーと言える(クレイト・ドラゴン退治、フロッグ・レディの移動手段の提供、ボ=カターンらマンダロリアンの支援、ネヴァロの帝国軍残党の掃討、コルヴァスのカロダンの解放)。
きっかけは自身の欲しいものを得るための「取り引き」というビジネスライクな部分がありつつ、孤児であったディン・ジャリン自身の信念も根底にあり、様々な人々とお互いに助け合ってきたのだと思う。
非情な腕利きでありながら、義に厚いという賞金稼ぎは、かつてボバ・フェットがよりミステリアスな存在だった頃に、多くのファンが夢想したようなキャラクターではないだろうか。
マンダロリアン・アーマーを着た賞金稼ぎの元祖であるボバ・フェットの登場により、「マンダロリアン」はますます『スター・ウォーズ』ファンにとって見逃せない作品となった。
ディン・ジャリンとボバ・フェットの共闘で、ダークトルーパーを率いるモフ・ギデオンの帝国軍残党からグローグーを奪回出来るのか。またグローグーがタイソンの聖堂の山頂の石の上から発したフォースは、どのような意味を持つのか。
最終章の導入部分として、そして記念すべきボバ・フェットの復活作品として、エキサイティングなエピソードだ。
「チャプター14:悲劇」トリビアチェックポイント
ロバート・ロドリゲス
「チャプター14:悲劇」のエピソード監督は、ロバート・ロドリゲス。
ロバート・ロドリゲスは、『デスペラード』、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』、『スパイキッズ』シリーズ、『シン・シティ』シリーズ、『アリータ: バトル・エンジェル』など、数々のアクション映画を監督。
「マンダロリアン」シーズン2では、あのロバート・ロドリゲスが『スター・ウォーズ』を初監督したと話題となった。
「チャプター14:悲劇」ではディン・ジャリン&フェネック・シャンド、そしてボバ・フェットVSストームトルーパーたちとの激しいブラスターでの銃撃戦が、テンポ感のあるカット割りで描かれ、まさに「ロバート・ロドリゲスが『スター・ウォーズ』を撮ったら?」の答えとなる作品となった。
スレーブⅠ
タイソンの上空に現れた宇宙船は、ボバ・フェットの愛機であるスレーブⅠだ。その特徴的なファイアスプレー31級哨戒攻撃艇の機影を見た瞬間に、多くのファンが心を沸き立たせたことだろう!
スレーブⅠは、『帝国の逆襲』にてスター・デストロイヤーをやり過ごしたハン・ソロのミレニアム・ファルコンをベスピンまで追跡し、カーボナイト凍結されたハン・ソロを収容して逃走した
『エピソード2/クローンの攻撃』では、ボバ・フェットのオリジナルであるジャンゴ・フェットが乗る宇宙船として登場。カミーノではオビ=ワン・ケノービを砲撃し、ジオノーシス付近の小惑星帯でジェダイ・スターファイターとドックファイトを展開。
ジャンゴ・フェットの死後、ボバ・フェットが引き継いだことで「クローン・ウォーズ」にも登場している。
タトゥイーンにいたボバ・フェットが乗ってきたところを見ると、『ジェダイの帰還』当時に停めていたと思われるジャバの宮殿にスレーブⅠはそのまま残っていたのだろうか。ジャワがいるタトゥイーンに、宇宙船が長期間、放置されて無事だとも思えないのだが…
ますます、ボバ・フェットの『ジェダイの帰還』以降の足取りが気になるところだ。
ボバ・フェット
「チャプター9:保安官」でマンダロリアン・アーマーが発見され、このエピソードのラストシーンにその姿を見せたボバ・フェットが、「チャプター14:悲劇」にて「マンダロリアン」に本格的に登場!
前述のように、「チャプター5:ガンファイター」のラストシーンに登場した人影もボバ・フェットのものであると確定。やはりマンダロリアン・アーマーを着た賞金稼ぎのストーリーは、この人抜きでは語れないようだ。
「チャプター14:悲劇」では、ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーはもともとジャンゴ・フェットのものだったことが明言される。
これが当然のことかと思われるかも知れないが、両者の装備の微妙な違いのほか「クローン・ウォーズ」シーズン2 第21話「絆」では、ジャンゴ・フェットのヘルメットをボバ・フェットが爆発物として使用するなど、ジャンゴのものを譲り受けたという明確な描写が、正史(カノン)においてこれまでなかったのだ。
ジャンゴ・フェットのヘルメットは複数あり、爆弾に使用したものはベスカー製ではなかった、ということにしておこう。
「マンダロリアン」の日本語吹き替え版でボバ・フェットを演じるのは、『エピソード2/クローンの攻撃』でジャンゴ・フェットを、そして「クローン・ウォーズ」でキャプテン・レックスをはじめとしたすべてのクローン・トルーパーの声を務めた金田明夫。
ジャンゴ・フェットの系譜のキャラクターとしておなじみの声が、実写版『スター・ウォーズ』にも帰ってきた。
「俺は宇宙に足跡を残したいだけ」
ボバ・フェットは、ディン・ジャリンとの会話の中で「俺はただ銀河に足跡を残したいだけの単純な男だ(I’m simple man making his way through the galaxy.)」と言う。
これは、『エピソード2/クローンの攻撃』でジャンゴ・フェットが言った「俺はただ宇宙に足跡を残そうとしているだけの単純な男だ(I’m just a simple man trying to make my way in the universe)」セリフとほぼ同様のもので、ボバ・フェットがジャンゴから影響を受けたことを感じられる。
「父親と同様に」
ボバ・フェットが、上記に続けて言う「俺の親父と同様にな(Like my father before me.)」というセリフは、『ジェダイの帰還』でルーク・スカイウォーカーが皇帝パルパティーンに言った「僕はジェダイだ。かつて父がそうだったように(I am a Jedi. like my father before me.)」と同じ。
ボバ・フェットがルークの影響を受けているわけではないので、劇中ではまったくの偶然の言い回しではあるが、視聴しているファンには思わず反応してしまうセリフだ。
ガダッフィの杖(ガッフィの杖)
ボバ・フェットが近接戦闘で使用している武器は、ガダッフィの杖(ガッフィの杖)だ。「チャプター9:保安官」でボバ・フェットが装備していたことが確認されたが、「チャプター14:悲劇」ではこのガダッフィの杖(ガッフィの杖)でストームトルーパーたちを殴りつけ大暴れする!
ガダッフィの杖(ガッフィの杖)は、タスケン・レイダーが用いる武器で『新たなる希望』ではルーク・スカイウォーカーはこのガダッフィの杖で襲われた。
このガダッフィの杖は、武器に使われるだけではなくバンサの歯磨きにも使用されていることが、「チャプター9:保安官」で描かれていた。
That gag wasn’t in the script. So I’m guessing that it’s something that Jon came up with on set, probably because gaffi sticks resemble giant gum stimulators.
— Phil Szostak (@PhilSzostak) November 2, 2020
これは、ルーカスフィルムのクリエイティブ・アート・マネージャーであるフィル・スゾスタックによると、脚本に書かれていたことではなく撮影現場でガダッフィの杖がGUM スティミュレーターに似ていることから取り入られたということだ。
サイクラー・ライフル
ボバ・フェットは、ガダッフィの杖とともにサイクラー・ライフルも装備している。
サイクラー・ライフルは、スラッグスローワーと呼ばれる実体弾を発射し、エネルギー・シールドを貫通することも可能な銃器。タスケン・レイダーは、『エピソード1/ファントム・メナス』にてポッドレース中にサイクラー・ライフルでポッドレーサーを銃撃していた。
ボバ・フェットは、ガダッフィの杖やサイクラー・ライフルといったタスケン・レイダーの武器を、タトゥイーンでどのように入手したのか。繰り返しになるが、ボバ・フェットの『ジェダイの帰還』以降の5年間が気になるところだ。
フェネック・シャンド
「チャプター14:悲劇」に再登場したのは、ボバ・フェットだけではなくシーズン1「チャプター5:ガンファイター」に登場したフェネック・シャンドも同様だ。
「チャプター5:ガンファイター」にて、賞金稼ぎギルドに入りたいトロ・カリカンはディン・ジャリンに、デューン・シーへ逃走中の暗殺者であるフェネック・シャンドを捕らえる仕事を持ちかける。
フェネック・シャンドの狙撃をかいくぐり、捕獲には成功したものの変心したトロ・カリカンによってフェネック・シャンドは撃たれ、このエピソードのラストシーンでは、倒れたフェネック・シャンドの側に何者かが近付いていくが、これがボバ・フェットであったということが「チャプター14:悲劇」で明らかとなったのだ。
タトゥイーンの砂漠の中で、ボバ・フェットがどのようにしてフェネック・シャンドを救ったのかはわからないが、ともかくフェネック・シャンドはサイバネティクスの体となることで(あるいは、元からそうだったか)命を取り留めボバ・フェットとともにディン・ジャリンを追ってきたのだった。
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のような落石
ストームトルーパーたちが巨大な落石から逃げまどうカットは、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務めた『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の冒頭で、ハリソン・フォード演じるインディアナ・ジョーンズがチャチャポヤンの遺跡で巨石のトラップから逃げるシーンと似ている!
ダーク・トルーパー
モフ・ギデオンがグローグーの誘拐に用いたのは、ダーク・トルーパーだ。戦闘用のドロイドであり、ジェットブースターを装備しているため飛行が可能。瞑想を続けているグローグーがいるタイソンの山頂まで飛行し、グローグーを捕えてから再び上空の軽クルーザーまで連れ去った。
ダーク・トルーパーは、1995年に発売されたゲーム「スター・ウォーズ ダークフォース」にて登場。フェーズⅠ、フェーズⅡ、フェーズⅢの3段階のバリエーションを持っていた。
レジェンズのファンにはなつかしさもある、帝国軍のバトル・ドロイドが正史(カノン)に本格的に登場した!
新共和国の管轄
フェネック・シャンドは、モフ・ギデオンの帝国軍の残党の襲来にアウター・リムは新共和国の管轄だと衝撃を受ける。しかしタイソンは、従来ディープ・コアの領域に位置するとされている。
スパイス・ドリーム
ボバ・フェットは、タイソン上空のモフ・ギデオンの軽クルーザーを目撃し、スパイス・ドリームではないと言う(字幕では「幻覚」)。
スパイスは、主にドラッグとして用いられるものでケッセルのスパイス鉱山などで採取され、犯罪組織のパイク・シンジゲートが精製して流通させていた。『新たなる希望』では、C-3POがタンティヴⅣから脱出しようとするR2-D2に対してスパイス鉱山に送られてしまうとセリフで言及されている。
「ボバ・フェット&ジャンゴ・フェットはマンダロリアンなのか?」問題に答えが
ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーに25年間残るチェーンコードによると、孤児であったジャンゴ・フェットはマンダロリアンの師に迎えられ、マンダロリアン内戦に参加したのだという。
そして、このマンダロリアン・アーマーはジャンゴ・フェットがマンダロリアンから与えられたものだった。
かねてから、ジャンゴ・フェットは実はマンダロリアンではなく、ただマンダロリアン・アーマーを装備しているだけの賞金稼ぎという話があった。この根拠は、「クローン・ウォーズ」シーズン2 第12話「デス・ウォッチの陰謀」にて、マンダロアのアルメク首相がそのように発言していることからだった。
そして、ボバ・フェットもカミーノで生まれたクローンであるため、マンダロアとのゆかりがない出生である。
そんな中、ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーからわかった事実により、ディン・ジャリンはボバとその父ジャンゴをマンダロリアンだと認識し、ボバのアーマーが彼のものだと認めたことで、「ボバ・フェット&ジャンゴ・フェットはマンダロリアンなのか?」問題も決着となった(アルメク首相よりも、当人たちに残る記録の方が信頼性が高いと思われる)。
ディン・ジャリンが言っていたように、マンダロリアンとは種族ではなく教義であるということで、ボバとジャンゴもフォローされることになったのだ。
また、ジャンゴ・フェットの出生についてはレジェンズと同様の概要となっており、ジャンゴはジャスター・メリールというマンダロリアンの師を持っているが、正史(カノン)でもそのことがほのめかされている。
ちなみに、ジャスター・メリールという名前は『エピソード2/クローンの攻撃』でボバ・フェットがクローンであると設定される前に、ボバ・フェットの本名とされていたものだ。
メイフェルド
メイフェルドは、シーズン1「チャプター6:囚人」に登場し、クイン脱獄のため集った傭兵たちのリーダーだった。
メイフェルドは現在、新共和国の監獄船からクインを脱獄させ、乗員の新共和国の兵士であるダヴィンの殺害に関わったとしてカーソン・チョップ・フィールドにて50年間収監されることになっている。
ディン・ジャリンは、モフ・ギデオンの居場所をつかむためにメイフェルドが必要なようだ。メイフェルドをどのような方法で利用するのか、またどうやって収監されているメイフェルドに接触するのだろうか…
ウォバニ
ネヴァロで保安官となったキャラ・デューンが使う端末のモニターに表示される様々な囚人の中には、カート・ディーヴスなる者がウォバニの刑務所に収監されている旨がオーラベッシュで記載されている。
ウォバニは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でジン・アーソが連行されていた帝国軍の収容キャンプがある場所。
小説「レイア・オーガナ オルデラーンの王女」では、16歳のレイアが王位継承権のための試練のひとつとして、ウォバニで人道的任務を行った。
ちなみに、ウォバニ(Wobani)という惑星の名前はオビ=ワン(Obi-Wan)のアナグラムだ。
サンスポット監獄
同じくたキャラ・デューンが使う端末のモニターに表示される複数の囚人が、サンスポット監獄に収監されているとある。
サンスポット監獄は、コミック「スター・ウォーズ:サンスポットの騒乱」に登場した場所で、『新たなる希望』直後の頃には反乱軍が帝国軍の囚人を捕らえていた。
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。
コメント
そんなに深い意味はないのかもしれませんが
冒頭でグローグーの周りを飛んでいた青い蝶?はアニメのロールアウトに出てきた、ベン・ソロが出会ったものと似てますね☺️
https://youtu.be/kS7H75jQu0A
しかし、グローグーとベン…