ウォルト・ディズニー・スタジオが5月に発表した2019年~2027年までの今後の映画公開スケジュールでは、2022年、2024年、2026年にそれぞれ新作『スター・ウォーズ』映画が公開されます。
また、これらの3作品はTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の製作総指揮を務めたデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが脚本を書く新シリーズであることが発表されています。
3作の新作『スター・ウォーズ』映画の公開日は、以下の通り。それぞれ、クリスマスの前週末に公開されます。いよいよ『スター・ウォーズ』はクリスマス映画として定着してきましたね…
- 2022年12月16日:『スター・ウォーズ』(タイトル未定)
- 2024年12月20日:『スター・ウォーズ』(タイトル未定)
- 2026年12月18日:『スター・ウォーズ』(タイトル未定)
2022年から2年おきに新作映画公開
2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以降、ウォルト・ディズニー・スタジオの元で毎年『スター・ウォーズ』は新作映画が公開されてきましたが、2019年の「エピソード9/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」の次の新作は3年後の公開となり、2020年は『フォースの覚醒』以降で初めて『スター・ウォーズ』映画が公開されない年に。
そして2022年以降は、2年おきに映画が公開されることになります。
ここ最近は毎年公開されることが恒例となっていたため、『スター・ウォーズ』映画が公開されない2020年と2021年にさびしさを感じそうですが、かつてのオリジナル・トリロジーとプリクエル・トリロジーは3年の期間を空けて新作公開というスケジュールだったため、その頃を思えば待てそうです。
3年間の間に少しずつ新作情報が出てくる時期も、のんびりではありましたが楽しかったですね。
「アバター」シリーズと交互に公開
この公開スケジュールを策定するにあたって、2015年から2019年までの間の興行収入から商品化の市場の動きまでのデータを分析、またディズニー+(プラス)での実写ドラマシリーズやテーマパークの「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」など、今後の映画以外での展開や、新作映画の開発状況そのものなども考慮に入れたかと思いますが、大きな要素のひとつと思われるのが、先ごろ買収した20世紀フォックス映画のラインナップとの調整。
ジェームズ・キャメロンによるSF超大作「アバター2」が2021年12月、「アバター3」が2023年12月、「アバター4」が2025年12月、「アバター5」が2027年12月と、『スター・ウォーズ』の間の年に同じく2年おきに公開されていくため、同じく超大作シリーズである『スター・ウォーズ』とのバッティングを防ぎウォルト・ディズニー・スタジオ全体として収益が最大化するように策定されていると思われます。
この2大シリーズが手元にあるとは、改めてウォルト・ディズニー・スタジオは強力なコンテンツを保有していると実感…
また、ルーカスフィルムのファンにとっては、「インディ・ジョーンズ」新作映画が2021年7月9日に公開予定なので、「ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」後の大きな楽しみになるでしょう!
今後の『スター・ウォーズ』映画ラインナップ一覧(2019年6月最新版)
現状での、今後の『スター・ウォーズ』映画のラインナップは以下となります(公開日は海外のもの)。
- 2019年12月20日(金):「スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」
- 2022年12月16日:デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによる『スター・ウォーズ』
- 2024年12月20日:デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによる『スター・ウォーズ』
- 2026年12月18日:デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによる『スター・ウォーズ』
- 公開日未定:ライアン・ジョンソン『スター・ウォーズ』三部作 第一作
- 公開日未定:ライアン・ジョンソン『スター・ウォーズ』三部作 第二作
- 公開日未定:ライアン・ジョンソン『スター・ウォーズ』三部作 第三作
「スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」以外では、今後6作の映画が予定されています。
今回の発表では、ライアン・ジョンソンによる『スター・ウォーズ』三部作の情報は明かされていません。
2026年までデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによる『スター・ウォーズ』が続くこと、また「アバター」シリーズが『スター・ウォーズ』の間に公開されることを考えると、ライアン・ジョンソンの三部作は2028年以降(「アバター5」が2027年公開予定のため)なのではとも考えられ、だいぶ先々の話となりそうです。
ディズニー+オリジナルドラマで映像配信市場を狙う
2015年から続いてきた毎年公開のスケジュールとは異なる、2020年以降の『スター・ウォーズ』映画シリーズ。『スター・ウォーズ』にとって映画は根幹となりますが、はたして『スター・ウォーズ』の市場はどのように推移するのでしょうか。
まず言えるのは、2019年からスタートする「ザ・マンダロリアン」、『ローグ・ワン』キャシアン・アンドーが主人公のドラマシリーズがディズニー+(プラス)で配信されるので、2022年までの間は配信ドラマが実写『スター・ウォーズ』シリーズの新たなステージとなります。
成長していく映像配信事業での過熱する競争において、今年から始まるディズニー+へいかに多くの加入者を獲得出来るか。しばらく映画をお休みにしてでも、ディズニー+だけしか見られないオリジナルコンテンツによってサービスの優位性を高めなければならないのかも知れません。
少し心配なのは、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによる「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章のシーズン8の評判があまりよろしくないということ…
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