11月25日(金)の「東京コミコン2022」(「東京コミックコンベンション2022」)1日目にメインステージで行われた、「セレブ・ステージ:アンディ・サーキス」の模様をレポート!
『フォースの覚醒』、『最後のジェダイ』の最高指導者スノークと、「キャシアン・アンドー」でキノ・ロイを演じるという、『スター・ウォーズ』で二役を務めたアンディ・サーキスが、「キャシアン・アンドー」がシーズン1最終話を迎えたばかりのこのタイミングで日本にやって来ました!
こんなタイムリーなタイミングで来日があるとは…
アンディ・サーキスは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役、『キング・コング』のキング・コング役、『猿の惑星』シリーズのシーザー役などのモーションアクターだけでなく、俳優や映画監督としても活躍。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『ブラックパンサー』に登場するユリシーズ・クロウ役や、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』ではアルフレッドを演じており、様々な人気フランチャイズに出演。まさにコミコンにうってつけのキャストと言えるでしょう。
「セレブ・ステージ:アンディ・サーキス」の模様は、動画もございます。
目次
「キャシアン・アンドー」最終話配信直後!アンディ・サーキス来日
モーションキャプチャーの草分け、ゴラムを演じたきっかけ
拍手で迎えられる中、ステージに登場したアンディ・サーキスは「はじめまして!」と日本語で挨拶!
さらに、登場早々に「Precious!(いとしいしと!)」と『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム(スメアゴル)の名セリフを披露してくれるなど、サービス精神があふれていました!
その『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムの役は、最初は声だけの出演かと思っていたところ、ピーター・ジャクソン監督から新しい技術があるからやってみないかと話に挙がったのがモーションキャプチャーで、そのテクノロジーとともに進展していった作品だとアンディ・サーキスは語りました。
1999年に撮影がはじまった時には、ピーター・ジャクソンがカメラで演技を撮影し、アニメーターがその動きを描いていたということで、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作、『キング・コング』を経てモーションキャプチャー技術は進化。
こうした技術を使い始めて約20年が経ち、今ではあらゆる作品で使用されていますが、まさにその草分け的な存在を果たしたのがアンディ・サーキスです。
『スター・ウォーズ』などの出演シリーズそれぞれの魅力は
『ロード・オブ・ザ・リング』、『スター・ウォーズ』、DC、マーベルと、アンディ・サーキスが参加したシリーズそれぞれの魅力についての質問も。
いろんな作品に出演出来たことは本当に素晴らしいことで、それぞれの世界観を行き来することを許されるのはすごく光栄に思っているということで、マーベルはユーモアがあることが違いであり、DCはどこかダークさがありつつ、主人公の心の奥に潜んでいる思いを伝えるものがあり、そこがファンの心をつかんでいるのではないかと分析。
そしてシークエル・トリロジーのスノークと、「キャシアン・アンドー」のキノ・ロイの二役を演じた『スター・ウォーズ』は、「2人の異なるキャラクターを演じることができてとても幸運でしたし、『ローグ・ワン』と「キャシアン・アンドー」の世界は地に足が付いて、より人間ドラマに近い感じがして共感出来るもので、アプローチが異なることが興味深かったです。一方、スノークを演じるのはよりオペラ的に演じました。スペースオペラの物語の結末を気に入ってもらえればと思います。テーマ的には、闇と光というものがはるかに大きかったです。私はその両方を演じることが出来てとても幸運でした」と、シークエル・トリロジーと「キャシアン・アンドー」の作風の違いについて語りました。
アンディ・サーキスから見た日本
またアンディ・サーキスが監督を務めた『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』で、ヴェノムが日本文化に興味がある描写から、自身は日本のカルチャーが好きかという質問には、日本のマンガ、アニメ、芸術が好きで、日本人は新しい物語を作るのがとても上手だと言います。
アンディ・サーキスの来日は、『ロード・オブ・ザ・リング』、『キング・コング』、『ホビット』の際に続き、今回で4回目。仕事での来日ばかりで、主に東京しか見ることが出来ないということで、新幹線に乗って京都へ行くなどしてみたいとのこと。
日本のファンの印象については、静かにしてはいるが昨日についてのトークショーを楽しんでいることが伝わってくると言い、オープニングセレモニーの後にランチをしていた際も、日本のファンのあたたかさや、物語を理解して心に留めていること、何が好きか表現してくれるということが良いと他のゲストと話し合っていたということです。
生「One Way Out!」
さらに、リクエストに応えて「キャシアン・アンドー」のキノ・ロイの名セリフ、「One Way Out(道はひとつ)」をその場で演じてくれました!
腕を挙げ、アンディ・サーキスの叫びは会場内に轟く!
来場者も、ともに反乱を起こす囚人になったかのようです!
幕張メッセがナーキーナ5になった!
最後に、アンディ・サーキスは多くの人たちに愛されて、これからも進化していく、大切にされていく作品が幸せであり、自分はラッキーであるということ、そして時が経るごとに変わっていくこともあるが、みなさんのように内なるものが変わらない人たちも多くいることを信じていると、東京コミコン2022に集まったファンにメッセージを送りました。
約20年前の『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムから、つい先日までドキドキしながら見ていた「キャシアン・アンドー」のキノ・ロイまでを演じたアンディ・サーキスがステージ上で生で話している様子を見ると、いかに長年に渡ってファンの支持を得るシリーズに出演してきた俳優なのかを実感しました。
「キャシアン・アンドー」のキノ・ロイそのままの「One Way Out(道はひとつ)」にも大興奮!コミコンならではのトークステージでした!
「セレブ・ステージ:アンディ・サーキス」の模様は、動画もございます。
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。